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『天晴!な日本人』 第77回 「忠義に殉じた聖将、乃木希典のストイシズム」 (2)


<『天晴!な日本人』が刊行になりました!>

拙著、『天晴!な日本人』が刊行になりました!
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安倍さん、明治の傑物、昭和の軍人たちの魂を感じとってくれたら幸いです!!

(管理人より)また、アマゾンにレビューを書いて頂けるとありがたいです。


<本文>

<軍人としての道を歩む>

1871(明治4)年5月に御堀は31歳で他界しますが、約半年後の11月、中将だった黒田から文蔵に「上京せよ」の報が来ます。東京永田町の兵部省に出頭した文蔵は23歳で陸軍少佐に任命との内示を受けたのです。
いきなり少佐の人事には、多くの軍人が瞠目しました。児玉に至っては、准少尉でしかなく、後年、日露戦争で文蔵の同僚として第一軍、第二軍、第四軍の司令官を務めた卓越した将器を持った各大将たちでさえ、少佐になったのは31歳の野津道貫のづみちつら、27歳の黒木為楨ためもとは大尉、26歳の奥保鞏おくやすかたは大尉心得でしかなかったのです。
尚、この黒木、奥、野津の各大将たちも、紙数があれば是非、知って欲しいほどの優秀、剛健な将軍たちでした。日露戦争は、それまでマイナー、二流、三流国の日本が一躍メジャーとなった戦役ですが、こうした士族出身で、幕末から数多あまたの戦乱をくぐり抜けてきた明治人の気骨、武士道精神が土台となっていました。

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