見出し画像

『天晴!な日本人』第19回 一陣の風のごとき爽やかな快男児! 桐野利秋 (2)


戊辰ぼしん戦争後の半次郎>

板垣は維新後、自由民権運動のシンボルになりましたが、実は指揮官として抜群の才能・力量を持っていました。この人が軍人になっていたら、日清・日露の両戦役でも大いに活躍したであろうという人です。
気性も極度に潔癖で、旅先には自分用の箸や茶碗を持ち歩く人でした。金銭にも無欲で、清廉せいれんの士として有名です。
また、自由民権運動に走ったきっかけは、この会津あいづ戦争において、武士と民衆の分断をのあたりにしたからでした。戦っているのは武士だけであり、農民らは金さえ払えば敵のはずの官軍の使役しえきいとわない光景に、衝撃を受け、身分差は害であると考えたのです。
封建的忠誠心では、身分差がある限り、国は強くならないと見たのでした。

ここから先は

5,727字
書評、偉人伝、小説、時事解説、コメント返信などを週に6本投稿します。面白く、タメになるものをお届けすべく、張り切って書いています。

書評や、その時々のトピックス、政治、国際情勢、歴史、経済などの記事を他ブログ(http://blog.livedoor.jp/mitats…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?