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『天晴!な日本人』第19回 一陣の風のごとき爽やかな快男児! 桐野利秋 (2)
<戊辰戦争後の半次郎>
板垣は維新後、自由民権運動のシンボルになりましたが、実は指揮官として抜群の才能・力量を持っていました。この人が軍人になっていたら、日清・日露の両戦役でも大いに活躍したであろうという人です。
気性も極度に潔癖で、旅先には自分用の箸や茶碗を持ち歩く人でした。金銭にも無欲で、清廉の士として有名です。
また、自由民権運動に走ったきっかけは、この会津戦争において、武士と民衆の分断を目のあたりにしたからでした。戦っているのは武士だけであり、農民らは金さえ払えば敵のはずの官軍の使役を厭わない光景に、衝撃を受け、身分差は害であると考えたのです。
封建的忠誠心では、身分差がある限り、国は強くならないと見たのでした。
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