長男の3日坊主

長男は、3日坊主の達人である。
どんなことも必ず3日以内にやらなくなる。
最初は、かなりノリノリで「任せて!毎日、お風呂掃除やるから!」と元気に返事をしてやりだす。終わったら、必ず(おい!褒めてくれよ!)と、顔に書いたまま近寄ってくる。

次の日は、ギリギリやる約束をしたことを覚えていて「このゲームが終わったらやる!」(やらない)「トイレ行ったらやる!」(やらない)「次男くんやる?やりたいなら変わるよ?」「やらないんだ。じゃあ、後でやるね」(やらない)

このままでは、いつまでもお風呂に入れないので自分がやると
「あっ!やってくれたんだ!ありがとう!明日は、早めにやるわ!!」という、軽めの返事を返してくる。
(まあ、子どもなんてこんなもんだろう。やりたいときにやればいいか。)
自分は、そんな感じに考えているのだが、妻は違う。
鬼のような形相をして、長男を見つめている。
このあと嵐が吹き荒れるであろうと予感している長男以外の家族は全員身構える。
長男だけは、なぜかヘラヘラとiPadをみて笑っている。すごい鈍感力である。お笑い芸人のネタをマネして、爆笑しているのだ。
ついに時はきた。
「やらないなら最初からやるって言わないでくれる?」
「だいたい学校の給食袋はだしたの?」
「連絡帳は?宿題は?やること終わってるの?」

マシンガンのように、捲し立てていて全てを覚えていないが、すごい量の長男のやっていないことを挙げていく。

長男は、「やるやるやる詐欺」の常習犯なので、やっていないことが大量になっていく。
最初から、約束しなければいいのに、自分から率先して、やる約束をしてそれを全くしないことが特技だ。

三日目の夕方。
長男は、もうお風呂掃除を自分が引き受けたのをすっかり忘れている。
妻の「ご飯の前にお風呂入っておいてね!」に、平気な顔をして「沸いてないから、入れないよ。」と返す。

この素晴らしい長男の才能を今後もしっかりと伸ばしていこうと思う。

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