日記#71
とりあえず、職場に行く。
次は、3日行く。出来たら1週間、1ヶ月、3ヶ月……。
この法則は以前恩師に言われたことなのですが、転職を経験する度に思い出します。
「まずは明日行く。そしたら3日頑張ってみて、1週間、1ヶ月って伸ばしていく。
そのくらいの気持ちで仕事すると、気付いたら、あっという間に1年経ってるから」
大学の卒業式に記念撮影をお願いした際、ほろりと零れた社会人への不安を聞いた先生は、そう言って微笑んでいました。
転職してから4ヶ月目となりました。
人手が足りない業種。
まだ未熟な部分のある私にも、仕事が山のように振りかかってきます。
そんな中、持病の関係で体調を崩し、数日仕事をお休みしました。
「退職者が出て人が減ってしまったので、皆さん、体調管理には気をつけてくださいね」
そう言われて、ピンと張り詰めていた緊張の糸。
緊急事態宣言が出ているわけでもないのに、必要以上に色々なものに自分で制限をかけて、我慢して、息抜きを出来ないまま過ごしていたら、その糸がぷつりと切れてしまいました。
通院して薬を処方され、体調が落ち着いたため出勤しましたが、心も身体もまだ本調子ではありません。
一度お休みした後に出勤する時の緊張感は、初出勤よりも苦しいものがあります。
山のように残っている仕事。
減ることの無いそのタスクを確認して気持ちが落ちかけたところで、ふと、恩師の言葉が頭をよぎりました。
「とりあえず、行こう」
頑張って行かなくてもいい。
良い仕事をしようと張り切らなくていい。
出来ないことがあったっていい。
とりあえず行ってみよう。
そう思うと少し気持ちが軽くなって、なんとか継続して勤務出来ています。
前の職場の上司がよく言っていた「来てくれるだけでありがたい」という言葉も、よく思い出しています。
落ち着いたら先生に会いに行きたいな。
たまには前の職場のブログを見てみようかな。
何もかもダメだと落ち込んでいたけど、そんなことはなかったな、と、少しだけ前を向けました。
また明日も、
とりあえず、仕事行きます。
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