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ギターの楽しみ方 難曲に挑戦!(バッハのシャコンヌ)

ギター教室


ギター教室に行くとつまらない練習曲から始めるので嫌だという方、けっこういます。
実は私も同じで、初めてクラシックギター教室に入ったとき、切れそうになった経験があります。

当時、プロのステージ(沖縄系)のバックでアコギをジャカジャカ弾いてて、若干でもギャラ貰うならもっとちゃんと弾かないと、と思って入った教室がたまたまクラシックギター教室でした。
そんな経緯で始めたのに、青本と呼ばれるクラシックギター教室用の教本の7ページ、親指で低音弦を弾くだけで半年先に進みません。
6月に教室に入って、「よくできました」【12/27完】のサイン。
94ページの教科書のたった7ページに6か月かけた!

毎月1万円を超す月謝を払い、なぜそこまで我慢したかというと、先生の音色が自分と全く違い、悔しかったから。
先生も教え始めたばかりで理想に燃えて妥協をゆるさないレッスンだったのだと思います。

ギター教室をやっている友人の話を聞くと、昔のレッスンはそういうものだったそうです。アポヤンドでスケールがきれいに弾けなければ、ソロ曲なんて、何年たっても弾かせてもらえなかったそうです。

プランティングという概念

自分が教えるようになって、かつての先生の考えが、やっとわかりました。
当時の私はぶっ叩き奏法で汚い音で弾いていたので、しっかり準備してから弾弦するテクニック、「プランティング」を教えてくれていたのです。
当時はそんな名前はなく、単に「準備」とか「音を出す前の空間を感じる」とか言われていました。

確かに、それを理解しない限りクラシックギター独特のピアノのような丸い音は出ないし、手が疲れない安定した高速のアルペジオもトレモロも不可能です。
クラギだけじゃなくアコギでもトミーエマニュエルや押尾コータローのような指弾きタイプの達人は、一見ぶっ叩いてるようだけど、ぶっ叩き奏法ではないです。
YOUTUBEの再生速度を25%に落として観察すると、弾弦する前は弦をしっかりととらえて確実に弾弦しているのがよくわかります。
とらえるのが速すぎてぶっ叩いているようにみえるだけです。

そんな風に音やタッチにこだわっているうちに、ジャカジャカ弾く伴奏ギターの沖縄音楽ステージは、タッチを荒らすだけだとわかって、そっちはやめてしまいました。
本末転倒。

つまらない音階練習ばかりはつらい。
ギターは伴奏楽器として優れていて、たいていの方は弾き語りなど伴奏がやりたいので、自分が教えるときは一番最初からアルペジオを使って、難しく感じさせないよう、体の動きとしてプランティングをしみこませています。

難曲の難所を練習曲代わりに使う!

たまに、経験者の方で、基礎練習曲をすっ飛ばして、どうしても難曲を弾きたいという方がいらっしゃいます。
普通のギター教室では鼻で笑われてしまうかもしれません。
私はやりたければやりましょうというタイプ。
現状の技術では無理とも思える難曲に挑戦することで、基本的な技術を底上げ出来ると思えば、すごく価値ある事だと思います。
だって、「弾きたい」という思いがモチベーションになって、くじけず長時間弾きますから。
難曲と言われる曲の難所を抜き出して、ポイントをおさえて練習すれれば、どんな練習曲よりいい基礎練習になるはずです。

わたしも、あこがれのセビリアが弾きたくて、まだ技術もないのに、ブラーボ先生にお願いして、何年もかけて色んな技術を身に付けた気がします。
弾いても弾いてもできない箇所があるので、「いったんやめましょう」と言われたほどしつこくやりました。(実は今もやっています)

バッハのシャコンヌも一定以上の年齢のクラシックギター愛好家には、同じようなあこがれの曲。

子供ならともかく、大人はためらってないで、弾きたい曲にチャレンジすることが大切と思います。
というわけで、わたしも「とりあえずシャコンヌ」プロジェクト発動しました。

ほぼ毎晩アップしてます。
毎回初見なので今はよろよろですが、練習していれば、生きてるうちにちゃんと弾ける確信はあります。

よかったら一緒にシャコンヌやりませんか?(笑)
動画アップしてくれたら、私の動画にリンクしますよ!!
最後のリンクで前後に移動できます。
変奏毎に演奏上の気づきなど書いてあります。


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