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手作りクッキーが好きだ

お菓子を作るのってめんどくさい。
広い作業台を作るところからやらないといけないし、たいてい混ぜるのに
力がいるし、粉は舞うし、焼きあがるまで成功しているか分からない。
料理に比べて、失敗がはっきりしている残酷な作業だと思う。

なのでケーキとか、絶対作らない。基本的には買う派。
クリーム泡立てとか、ナイフで整形とか、超面倒だし。
スポンジケーキは均一に膨らまないし。

しかし、そんな私でも、仕方なく作るお菓子がある。
それが、クッキーだ。

お店のクッキーは、美味しすぎる

お菓子お菓子言っててなんだけど、そんなに甘いものは好きではない。
世の中には甘ければ大概許す、という寛容な方々も多いみたいだけれど、
そこまで甘いものが好きではないので、好みじゃなければ食べない。
酒飲みだからなのか、甘さ多め、油分多めなのが苦手。
それが如実に現れるのが、クッキーである。

お店のクッキーは、脂ギッシュすぎる。
できれば、小麦粉小麦粉した感じで、バターの香りがふんわりして、
あんまり甘くない、素朴なやつが理想だ。
美味しいケーキ屋さんのクッキーは、たいていダメである。
もしかしたら、アーモンドプードルがダメなのかもしれない。
あの繊細で、サクッとホロッとして、バターのしっかりした風味。
それがダメなんだ。繊細じゃなくていいんだ。
がっつり小麦粉で、結構歯ごたえもあって、それでいて、
サクサクッというよりややサクッとしている。そういう素朴なのがよい。
表面が油でテカテカしてなくて、ちょっと粉ふいてる感がよい。
しっかり焼けてなくて、中がほんのりしっとりしているのもよい。
上品とか、高級感とか、満足感とか、いらないのである。

売ってないものは、作るしかない

私のクッキーのレシピは、1986年初版の料理本から教わったものである。
私が小学生の頃から作っている。
小麦粉300g、バター200g、卵1個、砂糖100g、バニラオイル少々。
無塩バターと書かれていないのが時代であろうか。
当時あんまり無塩バターってなかった気がする。というか、バターも
高かったので、マーガリンで作ってた気がする。
これから砂糖を20gほど減らし、甘さ控えめで作る。
砂糖も、グラニュー糖とか書いてません。
もちろん、アーモンドプードルなど使いません。
1980年代の九州の片田舎のスーパーにそんなものあるわけなかろう。
存在も知らなかったと思う。
これをコネコネして、型で抜いて焼くだけ。
家中に甘い香りが充満して、すごく幸せな気持ちになったものだ。
めん棒でのして、型で抜くのが面倒なので、手でコネコネ成型
したこともあったんだけど、型で抜いた方が美味しいことが
長年の経験で判明したため、仕方なく型抜きしている。

ヘルシオは本当にオーブンなのか

ちなみに、子供の頃は電気式の単機能オーブンがあり、それでクッキーを焼いていた。
うすい小麦色に、カラッと焼きあがっていた気がする。
しかし、現在のうちには単機能オーブンはない。
あるのは電子レンジに蒸し機能もついた多機能オーブン(ヘルシオ)である。
もちろんオーブンではあるので、温度設定もできるし、予熱もできるし、一応ちゃんと焼けているようではある。だが、ほぼ色がつかない。
初めは焼けてないのかなと思って温度を上げたり、長く焼いてみたりしたが、時間が経ってもやっぱり色はあまりつかなかった。
どちらかというと、長く焼いたせいで乾燥した。
赤く光るヒーターがないし、焼けている感じがしないんだよなあ。
うちには主にトースターとして活躍しているコンベクションオーブンもあって、これでも焼いてみているんだけど、こちらはややこんがり。
どちらかというとこっちの方がクッキー感があるけど、やっぱり子供の頃に使っていた単機能オーブンの方ががっつり焼けていた気がするなあ。
単に庫内の温度を180℃にすればいいという話ではないのかもしれないな。

そんなことを思いつつ、クッキーは焼きあがった。
新シリーズのアニポケを見ながらぽりぽり食べる。
えらい自分語り多い主人公だな。一体何歳なんだ。
アイデンティティの形成が途中みたいだけど、ずいぶん頭の中が
整理されてんだな。途中ならもっとカオスになってそうだけど、
見ている人が分かるように言語化してるんだろうか。
言語化されているのに未発達というのがなんかちぐはぐ感あるがそういうもんなんだろうか。
ニャオハの声優が旧ポケのムサシとはどういうことなんだ。
出会ってから大して日も経っていない状態で相棒ポケモンとはぐれてしまうとはこれはいったいどうなるんだ。
果たしてこれはどうなるのか。まあ、ポケモンがいっぱい出てくるのでとりあえず楽しい。ウィンディも出てほしい。



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