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2022 ありがとう!よろしく!2023
お世話になったすべての方へ、一年大変お世話になりありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願いします。2023年は新たに始める事のある年です。これから新たに出会う方も多いのではと楽しみに2023年を迎えたいと思います。
2022年は「木質化」の一年でした。
2021年はコロナ禍で移動販売やマルシェなどが多くなる状況に合わせて、あいち認証材を用いた木製バイキングテントを企画・製作しました。
これを原田さとみさんに見つけて頂き、色んなイベントの木質化をお手伝いさせて頂き、その中で「次はこんな感じのが欲しいね。」みたく2022年はまた新たにテレビ塔のカタチを模したイベントテントに納まる木製のブースを制作させて頂きました。最初に環境デーなごや2022のためのブースとして製作されましたが、エシカルな発想のもと使い捨てではなく、会場を久屋大通り公園とする【エシカル-ツキイチ-マルシェ】に引き継がれ、毎月のイベントや、百貨店での出張催事に使って頂いています。
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イベントで出会う方々やFunFactory を活用してくれる皆さんなどからの【木でつくれますか?】の声にも色々応えさせて頂き、看板や展示什器、イベント出店の展示台など買って頂いたり、贈らせて頂いたり、とても楽しく木で出来たものを作らせて頂きました。
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タカシマヤさん催事のVP
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こうして見て頂きますと、どれも簡単に解体、再利用が出来るモノばかりです。ポップアップのイベントなど廃棄されるものが多いと聞きます。エシカル消費を推進する商品を飾る什器も環境に配慮された材質や繰り返し使える様なものであると良いですよね!2023年は更に木材の調達から製材・加工までワンストップ型の木質化ラボを構築していきますので楽しみにしていてください。
非住宅木造の木質化も取り組んでいます。
GIFTだけを見て頂いていますと、【イベント屋さん?】と聞かれる事があります。半分間違えではないのですが、本質は木質化の啓発にあり、【木ってイイね!】と思って頂いた先に、普段行くお店や、みんなが集う公共の場や、公園の遊具やトイレ、ベンチ、意外なところでは工場なんかも、【これからは地球の環境、地域の里山の為に木造にしていきましょう!】という建築家としてのメッセージを添えています。
エシカルやフェアトレードをいつも楽しく伝えようとされている原田さとみさんが描くイベントは、【木がたくさんあって統一感のある会場】です。
なかなか一気にとは行かない事も多いですが、これまでもご一緒させて頂きながら時間をかけて段々と会場に木のモノが増えて来ました。大道具役だと思って楽しませて頂いているGIFTとしましても、とても嬉しい景色が見られるようになって来ましたので、もっともっと皆さんに知っていただき一緒に考えたり、作ったり出来るようになったら良いなあと思ってます!
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一緒に作るイイコトしかありませんので是非工場へ遊びに来てください!
非住宅の木質化に関しましては、今年は2022年の初めに地元工務店さんのご紹介で創業大正元年のうなぎ屋さんの建て替えでお世話になりました。
2020年、2021年と非住宅木造の勉強を重ね、愛知県の講座を受け、中大規模木造の専攻建築士にもなりました。ちょうど2022年に実践の場を頂きとても感謝しています。観光地という事もあって愛知県の【木の香る都市(まち)づくり事業】にご採択頂き、出来る限りあいち認証材を構造や外装、内装に用いて建築しました。
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SDGs・カーボンニュートラル・ウッドショック
境界線を越えて
コロナ禍・紛争(戦争)・気候変動・自然災害。予想も出来ず、歯止めも出来ない事態が私たちを取り巻く社会や経済を大きく揺すり動かしています。
ある人にとっては危機であり、ある人にとっては大きな追い風であったり、どちらが正しくてどちらが間違い、どちらが正義でどちらが悪なのか全く分からないまま、それでも私たちは大きな決断をし、境界線をまたぎ、どちらかの側のエリアに身を置く様に追い込まれます。
建築業界も、ウッドショック、資材不足、価格高騰、どちらかと言えば住宅や店舗など小中規模を扱う身としては大変厳しい時が続いており、おそらくエネルギーの高騰も含め2023年は今度は大規模業者を襲う事態になりそうです。
木が無くなった時もそうでしたが、境界線を越えるか超えないか?が問われます。
あの時は、質を下げる境界線。
「こんなものはまたがない!」と決めました。
だから反対側の境界線をまたぎ、無くなった木という素材に向けて近づくために境界を越える事を決意したというわけです。
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先に書いたように、危機と追い風はどちらも同じところに共存します。
幸いにこの間、私たちがイベントなどでお世話になる場は、エシカル、フェアトレード、SDGsが掲げられている場でした。
ブースを構えていると様々な人の様々な意見を聞くことが出来ます。あるイベントでは大学の教授や退官された先生などエネルギーや木材、国際情勢など大変示唆に溢れたお話を聞かせて頂く事も出来、そこには、やらなければならない事が多くありました。
これまで【住宅業界】とか【工務店業界】という枠の中で、大きなハウスメーカーとの違いとか、地域内のポジションとか、お隣との差別化なんかを考え、論じて、皆さんへもお伝えしてきました。でもこの2年、そういった事を論じる必要の無い危機の中に身を置く事で、スルッとその境界を出て、外で出会う方の話しを聞くと、実は今いる枠の中でもまだまだ多くの未開のエリアがある事を教えて頂きました。そして最も重要な気づきは、その未開のエリアに向かう理由が、先の差別化の様に他者と相対的なものならば、あっという間に迷子になるという事です。
【絶対的に進める意志】
それが自分の意志の事なのか?
もっと大きな存在の意志の事なのか?
そう考える様になったのも今年です。
GIFTという名の如く
「GIFT」という名前には「贈与型社会」のイメージを込めています。
最初のGはグローカルのGでもあり、ローカルを守り抜く先にある世界との繋がりを描いています。今年お話を聞く中で得たイメージも同じで、自分の身の回りの環境を守る事こそ迷子にならない唯一の方法で、地域が守られればその先を案内してくれる人が必ず現れるという事なんです。
製造業の家に生まれ建築業へ、来年はその統合へ
オヤジは鉄、僕は木、これも合わせて鉄と木で。
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建築家、工務店、家具屋、イベントブース、展示什器、看板、お皿、カトラリー、アクセサリー、、、コレで何屋とお思いでしょう!
どうか【木質化】という言葉を思い出してください。そして森に立つ木が伐られ、1本の丸太になるまで、丸太から柱や板になるまで、そしてそれが皆さんの家であり、お店であり、職場であり、家具になっていく様子を想像してみてください。
いかがですか?
森に立つ木が伐られたら、枝がはらわれます。皮がむかれます。山には根が残ります。枝は?皮は?切株は?どうなるのでしょう?
丸太が柱や板という四角いものになります。丸い端っこはどうなるのでしょう?更に切った時に出る木屑はどうするのでしょう?
家や建物、家具にする際に出るカンナくずや端材などはどこへ行くのでしょう?
昔は良かったと安易に言いたくはないのですが、コミュニティで所有する山から出てくる木という資源を余すことなく使っていたことは間違いない事実で、小さな木屑まで有効活用する知識や仕組みがたくさん存在します。
そして、その資源を必ず次世代に残すという想いも確かに存在しました。
未来のために過去の利活用
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こどもたちへのワークショップの材料を頂きに地元の材木屋さんへ伺っときです。写真のような小さな建築端材を用いて子供たちが遊んでいる様子を見て頂くと、社長さんが嬉しそうに人差し指と親指を近づけて「こんな小さな木でも無駄にするとオヤジに怒られたもんだ!」って懐かしそうに話してくれました。製材はやめてしまったという話から、実は街には小さな材や薄い材を製材してくれる場所がなく、小さな材を更に小さくするようなマイクロ製材所みたいなものがあればというお話を聞いてもらいました。すると「それはイイと思うよ!」一年以上前の事ですが、その一言が背中を押してくれた様に思います。
さかのぼる事数年、コロナ禍の前の事です。母校の小学校は「桜」が名前になる桜の木に囲まれた学校で、これを危険なので伐採し、新たな品種を植えるという事が起こりました。PTAをしていたこともあり、記念としての桜の活用方法の相談を受けたのですが、調べると地元の製材所さんは閉じてしまっており、大きな製材所さんでは短い木や枝部の製材は難しく、大工さんの道具を用いてなんとか枝を輪切りにする程度の事しかできず、多少は防災用の薪になって残りましたが大変残念な結果でした。同時期に庭の立派な木を伐ったから使う?との連絡に、これまたどうする事も出来なかった事が続き、このモヤモヤが材木屋さんの社長さんの一言で、じゃあやろう!とスッキリした瞬間でした。
もちろん、先に書いたSDGsに代表されるような時だからこそもありますが、何かもっと深い部分で「木」という素材に近づいて行く必要性を感じていた様に思います。
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こうして一本の丸太を様々なものにしていくイメージを「マイクロウッドループ」とし、この過程すべてが見える意味を見て頂く事を生業にしようと思いました。すると、これからの未来の話しのはずなのに、既にやって来た先人たちが道案内をして下さるのです。「そうか、そうか、次はここへ行け。」と。
最近思うのです。
過去にあったものが、何かの大きなインパクトで存続できなくなった瞬間があって、でもそのインパクトは起きた瞬間から弱まって行くもので、長い年月が経って、もうその最後が見えて来た。
インパクトが弱まれば、過去に存在した穏やかに持続するシステムが再起動の準備を始める。そのタイミングに細々とつないで来たものが切れない様にと首を長くしていた先人たちが案内役として待っている。
【信じて飛び込め。やるのかやらないのか?】
まるで童話かSFの様な展開。
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2023やるってことなんですよね。
どう考えてもおかしい。まちの事、建築の事、未来の事、子供たちの事、色々と考えて来た方だと思う。でもずっと木の事なんて考えてなかったし、むしろ都会にも山にも行かずに過ごしてきた。
この三年どうなんでしょ。ずっと木の事に関わっています。
しかも山からでなく、都会から。
きっと、これまでの経験を持って山に向かいなさい。
そういう2023年だと受け取りました。
先の見えない不安は木の神様と言われるご神木の皆さんを見たり、なでたりで出来るだけ目に見えない大きな意志を感じ取ろうとしています。
(僕、スピとか嫌いじゃないけどハマっても無いです。笑)
ガイア理論というものがありますが、地球環境に対して地球からのメッセージが発せられている感じはパンデミックや、自然災害を経験してみなさんも何かしら感じるのではないでしょうか?
木という存在は、その大きな存在(サムシンググレート)との意思疎通ツールであるように思います。
是非一度、一緒に木を使ったワークショップをしましょう。
一緒に木をどう使うか考えましょう。
なにも使い切らない、枯渇を生まない、
再生継続する仕組みを感じましょう。
2023年は木になったつもりでずっと考え続けます。
どこまでも変わった奴ですが、皆様これからもどうぞよろしくお願いします。
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