洗脳とは

今日は本を読みながら、洗脳について考えていた。分かりやすい例で言えば、宗教は洗脳だとみんなが思いがちである。もちろん、宗教は洗脳なのだが、それ以外にも洗脳は至る所にあるのではと思った。
例えば、資本主義という洗脳。分かっている方に偉そうに書くのは恐縮だが、お金が大事であるという一種の宗教をみんなが信じているから貨幣経済が成り立つ。極端に言えば、「今日からお金じゃなくて、ダンゴムシを使って取り引きしようぜ」ということをみんなが信じれば、ダンゴムシ経済だって成り立つ訳だ。
戦争もどっちの洗脳が正しいかを争っていることがほとんどだ。資本主義対共産主義、キリスト教対イスラム教、プロテスタント対カトリックなどは全て洗脳されている同士の対決なのだ。
もう一つ例を(私が書きたいので書くが)挙げると、恋愛も一種の洗脳だと言える。お互いが相手の価値を信じているから、好きだと思い、付き合ったり、結婚したりする。そもそも付き合うということに関して言えば、特に書類もないのだから、お互いが付き合っていると信じている状態、そのフィクションをお互いに共有しているから成り立つものであり、これも資本主義が成り立っているのと似ている。
結局何が言いたいかというと、何を主張しようがそれは一種の主義でしかないということをみんなが理解すべきである。自分の考えを正しいと信じ、頭ごなしに相手を否定するのは間違っている。自分も一つの主義を持ち、その主義に洗脳されていることを理解したうえで意見を言うべきだ。私がしたこの主張自体も一種の洗脳なので、話半分に聞いて下さい。

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