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小説評論

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#作家論

推理小説をエンタメにした木々高太郎の功績

推理小説の世界で木々高太郎が担った役割
推理小説の名付け親で、推理小説は文学的・芸術的でなければいけないとした木々。「探偵小説は芸術とは別」とした甲賀三郎や、「謎が論理的に解き明かすことを主眼とした文学であれば探偵小説」とした乱歩と論争も起こした。木々の作品はその言葉通り、人の生活や心情を丁寧に描いた作品が多く、探偵小説(推理小説)という枠を超えて楽しめるものが多い。
木々が出した探偵小説の第1作

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