推しとのこと

君じゃないとダメだと思った。いろいろずっと考えていて、でもやっぱり決めたので書く。


推しが出てるイベント(?)に行きました。いろんな俳優さんが集まってあのスポーツするアレです。誰にも言ってなかったけれど、わたしはこれを最後にしようと思ってました。推しを過剰に追いかけるの最後にしようって。今後はもう現場ガッツしない、グッズもたくさん買ったりしない、遠征しない。ゆる~~~く応援だけして、会いに行くとしても遠征せずに1公演くらいにしようって。実際に舞台のチケットを流した(脚本演出が好きじゃないというのもあるが)。この先で自分の気持ちがどう変わるか分からないから何とも言えないけど。


推しを推すことが本当につらくなってしまったからです。あと、自分のことをちゃんと自分で好きになりたいなと思った。推しを通して好きになるんじゃなくて、推しありきのわたしではなくて。今のわたしは推しを好きでいればいるだけ日常がままならなくなっていて、こんなことを続けてたらダメだなって。これがきっかけなのかなと思いました。推しから離れるきっかけ。自分の人生をちゃんと自分で責任もって生きていくためのきっかけ。どれだけ好きでも、もう離れようと思った。あとnoteでいろいろと吐き出し始めてから、自分の気持ちや様子を客観視できるようになってきてなおさら離れようって気持ちが強くなった気する。

推しのことは好きなままだ。好きなままだけど、なんだかもうものすごく、推しのことを考えていることがつらい。今までのオタク人生の中で、一番、推しを推すのがつらいと思っている。最初、わたしにしてはきちんと前向きな気持ちで現場ガッツを辞めると決めたのに、今は距離を置こうとかそういう気持ちではなく、純粋に、「好きだけど、好きでいるのも会うのもつらいから現場に行きたくない」と思っている。雑誌でインタビューを読むのもつらいし、インタビュー動画を見るのもものすごくつらい。最新のインタビュー動画、耐えられなくて最後まで見ることができなかった。こんなことは初めてだ。初めてすぎてどうしたらいいか分からないつらさに死にそうになっている。推しが憎い。なんかもう憎いんですよ。可愛さ余って憎さ百倍。そんな自分にも驚いてた。

わたしの人生の中で、今の推しの存在だけがとんでもなく異質だ。こんな感情になったことは今までなかった。いつまでこんな気持ちでいるつもりだろう。前の記事で書いたお友達も、最後に連絡を取ったときは新しく彼氏ができて幸せそうだった。みんな大人になっていく。わたしだけだ。わたしだけ取り残されて、ずっとこんなことを繰り返している。

でも不意に推しの声が聞きたくなったり、グッズ販売の締め切りの日やチケットの申し込み締め切りの日に泣きたくなったりしてしまうので救いようがないなとも思ってて。だから今回の現場も行こうかどうしようか直前まで考えてたけど、これがきっと今年は最後だからと思って行きました。

案の定というかなんというか。出てきた推しをみて、一瞬、ものすごく安心して穏やかな気持ちになってしまった。好きだなあて、わたしはやっぱこの人じゃないとダメだなって。そんな気持ちになってしまった自分に絶望した。あんだけ推すのがつらいと思っていたのに。最悪だった。やっぱ行かなきゃよかったと思って。帰って、エビ中の「なないろ」聞いてバカほど涙出てきて止まらんかった。


会いたい。これからもずっと。推しの特別な存在になりたいと思ってしまうことをやめられない。わたしは推しにこんなにたくさんの気持ちを教えてもらったのに、推しに教えられるものやあげられるものもなにもなくて、わたしがあげたかったものや教えたかった気持ちはもうきっと、とっくに他の誰かに教わってるよね。なにもかもが君に関係のない存在であることが悲しくて寂しくてしょうがない。おたくという存在でなければ好きな人に会えない。でもそういう存在でいることで推しに人間として見てもらえることは一生ないんだって。そんなの無理。だって、本当の推しを何も知らないことがこんなにも悲しくてこんなに好き。だいすき。ずっと好き。リアコとかじゃなくて恋です恋。普通の恋愛となんもかわらん推しは私の「好きな人」だ。


笑顔で客席の上から下まで手を振る推しの姿を見ることができなかった。はっきりと見たら泣いてしまうと思った。そうやって誰にでも優しくて気遣いを忘れずにファンを大切にするところが好きだ。真面目に誠実に、でもめいっぱい楽しんでお仕事に向き合うところが好きだ。空気が読めずに悪気なく発言した一言で空気を凍らせてしまうところも。それらがただのポーズだとしても。やっぱりこの人しかいないと思ってしまってどうしようもなかった。




あーあ!わたしは自分が自分の判断で推さなくなったらっていう、自分だけの気持ちひとつで「推しのことを失う」のに、推しには何のダメージもないの、ほんとうにくやしいなあ!これから先、おたくとしてはこのまま離れていくのか、まだまだどうしようもない気持ちを抱えていくのかは分からない。でも、ひとまず、ひとまず推しからは少し離れる。あきらめ悪すぎて自分でも引いてるけど、やっぱりこれは恋だから。まあこれからもいろんなことについてnote は書き続けると思うけど。


神様がなんでも願いをかなえてくれるとしたら、推しの記憶をわたしのなかから全部消してもらいます。ぜんぶなかったことにする。でもそんなの無理だから。わたしはきっとずっと、君が見た虹を信じています。


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