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「潜水艦は沈むとは言わないらしいよ。」 駅前のマクドナルド、時計の針は17時を過ぎようと…
時計の針が13時を過ぎる。相変わらずこのボロい定食屋には客が来ない。私が暇なアルバイトと…
ずっと一緒に居ようね、なんて指切りをしたあの日が遠く感じる。 いつだって人の心は分からな…
もうすぐこの街ともお別れだと思うとなんだか急に寂しくなる。 深夜の散歩もきっと社会人にな…
慌てて目を覚ました。 最近の眠りは浅い様で深い。 夜中に何度か起きてしまうのに決めた時間…
深夜こっそりと家を抜け出した。 どうにも炭酸が飲みたい気分だった。家から歩いて1分ほどの…
「お久しぶりです。」 声を掛けるかどうかは迷ったが私の人生において大きな分岐点となった人だったから思いきって話しかけてみた。 小さい時に想像していた20歳はもっと、ずっと大人びていて、きっと何にでもなれるし何でもできるんだろうなんて事を心から信じていた。 そんなものはただの盲信だった。 ただ、成人式で久しぶりにあった旧友たちは自分よりもずっと大人に見えて、私だけがあの時と変わらないままでいる気がして、私だけがスーツに着られているように気がして仕方が無かった。 良い思
「おかしいだろ……なんでだよ……なんで俺が……こんな目に合わないといけなんだよ……。」 …
僕は今日死のうと思う。 もうこんな人生は散々だ。 何をしても失敗、失敗、失敗。 僕が生き…
「すみません、バックアップした記憶を取り出したいんですけど。」 僕は役所の相談口でそう伝…
「死ぬ権利」が人間の権利の一つとして加えられた。 元々、生存権という「生きる為の権利」が…
現代の難病とも言われている病がある。 夢見病、通称眠り姫。 7時間程の睡眠時間が一般的と…
きっかけはみんなよりちょっと絵が上手かったから。 みんなが絵を褒めてくれたから。 みんな…
「たまにさ、私たちは全員つくりものでさ、今ここに存在していないんじゃないかって思う事ない?」 深夜のベットの中、彼女は突然は話し始めた。 「なんかこれまでの過去も今となっては本当にあったかどうかもわからないよね。」 彼女の言葉に答えるよう彼はそう言った。 「んーそれはちょっとわからないかな。」 悪戯に笑いながら彼女がそう言った。 深夜のベット、寝る直前、色々な事を考えてしまうけれど彼が泊まりに来てくれる日だけは楽しい夜に変わる。ずっとこの日が続けば良いのに、そんな