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七十二候 地始凍(ちはじめてこおる)




#今日はなんの日 🍊
#暦の話

七十二候 地始凍
(ちはじめてこおる)
11/12~5日間です

地始凍ですが
早い話、畑や山地の地面に霜柱がそろそろ
見えてくるというイメージ

札幌では初雪が観測されたそうですね

正直、都心や地方都内に住んでいると
イメージが湧かないんですが
少し脚を伸ばして
ちょっと標高のある山地や
北の方に行けば
早朝にサクサク音を鳴らし始めている
大地に出会うはずです

これがコンクリートまで
凍て玻璃を巡らせるようになるには
現代の気候模様だともう一月ほど
待たないといけないかもしれないですね

霜柱ですが
脚でサクサク踏める程度なら無害です

しかしこれが凍上と呼ばれる程になると
笑えなくなってきまして
土壌氷結で霜柱を形成した地面自体が
ぱっくりと隆起を起こす事があるようで
路面の舗装にひび割れを起こしたり
建築物の基礎を倒壊し得る程の威力
農地で発生したら最悪です

過去日本においては、北方方面への
鉄道路線に甚大な被害をもたらしたそうで
そのために「凍上研究」という分野が
立ち上がった程

この分野は中谷宇吉郎という人が有名です
世界で初めて人工雪を発生させた人です

線路の下に砂利が敷き詰めてあるのは
あれは凍結対策なんです

通気性を高めて
毛細管現象が発生しないようにすれば
霜柱が発生しないので
凍上も起こらないというわけです

凍上は季節によって発生する季節凍上と
万年ずっと凍り付いたままの永久凍土が
あるそうです(南極大陸とか月とかね)

日本においては珍しい土壌で
富士山や北海道の日高山脈
知床岳・斜里岳・阿寒岳・羊蹄山
それから本州中央にある
北アルプス・南アルプスの一部に
観測されるそうです

しかし国立環境研究所の予測では
21世紀末になると
ほぼ富士山と北海道以外の永久凍土は
消滅してしまうだろうとのこと

山岳環境でのみ
生息する動植物がいる事を考えると
生物多様性の観点では
憂慮すべき事態です

私、山登りするのですけど
標高2000mを越えてくると
ようやく高山植物とか
高山湿地とでも言うのか
高い山特有の踏み荒らされていない
景色が綺麗に見えるんですよね
(尾瀬とか磐梯朝日国立公園とか)

ああいうジブリ画みたいな景色が
見れなくなるのは困ります

何より寒いのは苦手ですが
暑いのはもっと嫌だ!


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