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七十二候 玄鳥去(つばめさる)



#今日はなんの日 🍊
#暦の話

七十二候「玄鳥去(つばめさる)」
9/17~5日間です

丁度、「玄鳥至(つばめいたる)」を
書いたのが4月頭...早いもので
極東に渡ってきた玄鳥達が
海の向こうへ去る季節

玄鳥は軒先に巣を作って
親子で暮らすイメージですが
実は一通り子育てを終えると、その後
河川敷の芦で他の集団と共同生活を
始めるんだそうで

親はその間にも二回目の子育てを始めるので
共同体は秋分に向けてどんどん膨れ上がり
その結果、数千~数万規模にもなるそうな

単一の子育ては食料事情などもあるので
個別に安全な民家の軒下で行う方が良いの
でしょうが、飛行訓練を含む
独り立ちするための訓練は
共同体(要するに寮)に入れてしまう方が
効率的なのかもしれないですね

移動距離にして数千km
1日300km以上移動する玄鳥達

長距離の渡りを行う鳥は
高速かつ効率的に飛ぶ必要がありますが
大抵の場合それを実現させているのは
渡り鳥が持つ羽の形状と構造です

玄鳥を例にして言うと
まず羽の先端が細く
そして尾端が広がった細長い形をしており
これにより空気抵抗を減らして
揚力を増やしています

また表面に微細な突起や溝があり
これにより空気の流れを
コントロールして乱流を抑えます
加えて関節部分に弾性があるので
飛行中に羽の角度や曲率を調整できます

早い話が、羽ばたいたときに
最小限の力で最大の揚力を得られるように
なっていて、おまけに柔軟に制御できる
羽であるということですね

また
渡り鳥は長い距離を飛ぶために
体温を一定に保つ必要があります

そこで羽は熱を逃がしたり
取り込んだりする役割を果たしますが
渡り鳥は羽の表面積を調節することで
熱交換効率を最適化します

例えば羽毛の角度や密度を変えたり
あるいは羽ばたきの速度や幅を変えたり

こうして環境に応じて
熱の放出量や取得量をコントロールしています

しかし、渡り鳥も完璧ではなく
寒い地域では、羽毛が凍ってしまったり
暑い地域では
羽毛が焼けてしまうこともあります

そんなとき、渡り鳥はどうするのか?

答えは簡単
その地域から逃げる、つまり渡ります(笑)
自然界は弱肉強食ではなく本当は適者生存

なんか考えさせられますね
あわない場所からは離れる
それも決して間違った事じゃないんでしょう


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