七十二候 鶺鴒鳴(せきれいなく)
七十二候「鶺鴒鳴(せきれいなく)」
9/13~5日間です
そろそろ
鶺鴒が鳴き始めるんだろうなあ
って思いますよね
実は一年中鳴いてるんです(ちーん)
そんな鶺鴒はちょっと調べると
日本書紀の国産みに登場する
鳥であることが分かります
よく言われるのが
コイオシエドリ(恋教鳥)
トツギオシエドリ(嫁教鳥)
初々しい事をきっと教えてるんだ
って思いますよね
でも
尻尾を振る姿で子作りを
教えたのだとか
つまり
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元々は「背筋を伸ばした美しい姿勢の鳥」という
中国語「鶺鴒(Ji ling)」を
音読みしたものらしいですが
だとすると
セキレイ(背綺麗)ということですか?
それを裏付けるかのように、古語を調べると
こんなに読み方があるんだと
驚かされるのがこの鳥
いくつか紹介しましょう
▶にわ‐くなぶり
セキレイの古名。庭くなぶりとも書くそうで
大地を尾で叩く姿が
庭の土を嬲(なぶ)る=慣らす、ように
見えることから
そうかと思えば
「俄(にわ)」※早い、急激、の意味
「尻(くな)」
「振(ふ)り」
つまり「速く尻を動かす鳥」ともされ
いわゆるダブルミーニング
つまり
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▶まな‐ばしら
同じくセキレイの古名。
麻那婆志良と書く。湘南暴走族?
例 古事記
「ももしきの大宮人はうづらとり
領巾(ひれ)取り掛けて
麻那婆志良(まなばしら)
尾行き合へ」
▶つつ
未詳のセキレイの古名
私はこの読み方が好きです
たった二文字というのがいい
例 古事記
「あめつつ千鳥(ちどり)ま鵐(しとと)」
そんな鶺鴒ですが
主に「背黒・白・黄」の
3種類いるんですって
ペンギンみたく
背中が黒くてお腹が白い背黒鶺鴒
薄いグレーの白鶺鴒
レモンイエローのお腹の黄鶺鴒
ざっくりこの三種類だそうですが
純日本由来とされるのは
セグロセキレイだそうな
水辺を好む鳥なので
特に温泉街周辺で春から秋にかけて
観察できるそうです
私は鶺鴒を見ると
やっぱり太宰治を思い出してしまいます
秋風記
Kと温泉に行った先で主人公は
鶺鴒を目にするシーンがあります
立ちつくし ものを思えば 秋の風
せっかく鶺鴒に出会うなら
二羽でいる姿を見たいものです
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