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七十二候 草露白(くさのつゆしろし)




#今日はなんの日 🍊
#暦の話

七十二候「草露白(くさのつゆしろし)」 
9/8~五日間です

二十四節気では白露(はくろ)
それがそのまま七十二候になったような
草の葉に白い露が結ぶという意味の暦です

先週は気温が20℃を下回るところも
あったそうで
残暑から秋への移行期
竜が淵に潜む(雨が少なくなる)
と言われる秋分までは
大気もどこかまだ湿潤なので
こういう時期に夜間地表が冷えると
露ができ始めます(放射冷却)
いわゆる「露が降りると晴れ」ですね

春は青(青春)
夏は赤(朱夏)
秋は白(白秋)
冬は黒(玄冬)

春夏秋冬にはそれぞれ
色が当てはめられているので
草露白の白はこれが理由でしょう

この有名な陰陽五行ですが
配置上では相克相生の関係にあり
木火土金水は相生の関係、つまりそれぞれの
エレメントが次のエレメントを発生させる
順番になっているとか

火を生むには木が必要(木➡火)
土は火の灰から生まれる(火➡土)
金は鉱石として土から生まれる(土➡金)

じゃあ金が水を生むってどういうこと?
と幼心に思ったのを覚えているのですが
これは金属表面に結露が発生する事を
述べているらしいのですよね

太古の人は放射冷却のしくみなんて
知らなかったと思うので
まるで雨とは異なる仕組みで
金属や草から水が発生する事象のように
見えていたのかもしれません

さて露ですが
表面張力によって形を保っています

説明すると長いのですが
本来水分子同士は互いに引き合うもので
水滴ほど小さい場合
この分子同士引き合う力が弱いことで
表面張力から水滴は玉状になります
(最小面積だから)

この表面張力があるから
あめんぼは水に浮く事ができるし
木や草花が根や維管束を通じて
水分を得る事ができます

最近ではこの表面張力
新しい発見がなされてるようで
二つの水滴同士がぶつかるとき
マランゴニ対流と呼ばれる現象により
混ざって一つの水にはならないことが
判明したそうな

水滴に色をつけて接触させた様子を
高解像度カメラで高速撮影すると
二つの水滴の色は異なる状態を保って
そのまま磁石のようにくっつくんです

これがどこに応用されてるかというと
3dプリンタらしいんです

水滴ひとつすら万象の理屈があり
世は人の知らぬ理だらけ

いつになっても
人間はそこから学ぶ事ばかりです


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