香川うどん日記

8月1日から8月5日まで香川県を旅行した。
一番の目的は直島や豊島など島々をめぐること。そしてうどんを食べること。
島々の感想は別で書くとして、うどん屋に立ち寄った所感を備忘録として簡単に記す。

8月1日(日)
うどんを食べず。

8月2日(月)
高松県庁の近くにある「さか枝」うどんへ朝食を食べに行く。
これが人生初の香川のうどん。
うどんの注文方法はセルフで、少し作業にまごついたが、
人も少なかったためスムーズにうどんを手に着席できた。
ちなみにセルフは、店によって若干の違いがあるが、基本的にはうどんの種類を注文して、必要に応じてデボを使ってうどんを10秒程度熱湯につけ、さらに移してからつゆと薬味を載せるというもの。
香川のうどんは基本的にすべてコシがあるものだと思っていたが、
意外とこのお店のうどんはコシが弱く、やわらかめの食感だった。
おいしいはおいしいが、可もなく不可もなくといった印象。
ただ、うどんの小(0.5玉)だと200円ちょっととかなり安いため、日常食としては重宝すると思った。
また、ちくわの天ぷらも食べたが、魚が新鮮なうちにすり身にしているからか、とても味が濃く味わい深かった。

8月3日(火)
うどん食べず。

8月4日(水)
この日は朝8時頃には直島に向けて出発する必要があったので、高松築港近くで早朝から開店しているうどん屋を探す。そうしたところ「味庄」という店が見つかったので、そこに訪問。
通勤客が去ったあとで暇なのか、大将はテーブルで新聞を広げて読んでいた。
いかにも歴史を感じさせる内観の店内だった。
ここもセルフ方式だったので、うどんの種類を注文して、ちくわ天も追加して席に着く。
ここのうどんもコシは弱く、だしも特に特徴が無かった。
ただ、逆にこれといって食べにくいわけでも無いので、すぐに完食。
コシがあるうどんが食べたいと思う。

この日は夕方にも「うどんバカ一代」といううどん屋に行った。
この店もセルフ方式。
このお店の名物は釜バターうどん。釜揚げしたうどんにバターと黒コショウと卵をトッピングしたもので、カルボナーラのような味わいがあった。
麺もコシがあり、また卵その他のトッピングが麺に絡まりとても美味しかった。
バターと黒コショウと卵を合わせるだけで、濃厚なカルボナーラの風味になるのは驚きだった。
うどんの世界が少し広がる体験だった。

8月5日(木)
少しゆっくり目の朝食として、「竹清」にうどんを食べに行った。
このお店はセルフ方式の元祖であり、また卵天などの揚げ物を注文後に揚げてくれるという気の利いたお店だった。
セルフといっても、店員さんが分からないところをすぐに教えてくれるので、安心して注文できる。
トッピングできる薬味の種類がとても多く、この点も魅力的だった。
麺はこの旅で一番コシがあった。
うどんは大将が常にこねており、それを出来立てで提供しているからこそ、このようなもちもちしてやわらかく、それでいてコシがある逸品ができるのだと思う。
是非、また高松に来たら食べたいと思う。

小腹がすいたので、夕方にも「えん家」といううどん屋に立ち寄った。
ここはセルフ方式ではなく、店員さんが注文を聞きに来てくれる。
かしわ天がおすすめとのことだったので、それとかけうどんを注文。
かしわ天は確かに食べ応えがあり、美味しかった。
うどんももちもちと弾力のある麺で、どんどん食べられる美味しさだった。
これもすぐに完食する。
うどんの美味しさもさることながら、このお店は昼の3時頃に閉店するうどん屋が多い中、深夜0時まで営業しているところも素晴らしいと思う。

夜、東京へと帰宅の途に着く。

香川のうどんについて勉強になったのは、コシのあるうどんもあればそうでないうどんもあること。うどんの個性は様々で、だからこそ多くの人が香川のうどんを今でも食べ続けているし、今後も食べ続けていくだろうと思う。

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