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【つぶやき】#7 カタカナノミリョク

絵本が大好きで、新冊から古本、海外の絵本も集めているが、ヨシタケシンスケが特に好きだ。絵の雰囲気とか少し切ない哲学的な思考はもちろん好きだが、「ヨシタケシンスケ」というネーミングセンスも、私の好き度を上げる一端を担っていると思う。


デザイナーという職業だからかもしれないが、キャッチコピーを見るのが好きなので看板、チラシ、ポスター、CM、ミュージックビデオ、本などで目にするキャッチコピーをじいっと見入ってしまうことがある。そんな時に「カタカナ」には他の文字とは違う魅力があるな、と思うのだ。図形的な固さやシンプルな構造からして、宇宙的というか、非現実的なシュールさがある。自分に向かって話されているはずなのに思わず一歩引いてしまうような、俯瞰的な目線で物事を考えさせるよな、カタカナは。と思う。


もしかしたら、現実的に考えなければいけないことをカタカナに変換してしまえば、問題を軽々とクリアできるかもしれない。
ケッコン、ネンキン、シュウカツ、ニンゲンカンケイ、シュウトメモンダイ、ロウドウ、マンインデンシャ、ソウテイガイ、カクテイシンコク、ツウイン、ウワキ、フミンフキュウ。
ひらがなや漢字で見るより、ゲーム感覚で乗り越えられる気がしてこないだろうか。

「来年はシュウカツを始める年だ」
「めんどくさいニンゲンカンケイに巻き込まれた」
「今年こそは計画的にカクテイシンコクを進めるぞ」

やりたくないことをやらないといけない時、カタカナで文字にしてみると少しだけ楽しいかもしれないな、と思った。


しかし、ダイエット、ストレス、など既にカタカナで発されている言葉は効力が発揮されない。
ダイエットは永遠の敵なのだ。

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