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【つぶやき#5】 腹痛派

もしも頭痛、腹痛、吐き気のどの体調不良が一番辛いか聞かれたとしたら、間違いなく腹痛と答える。小学生の時は毎年インフルエンザにかかっていたので人並みにそういう痛みへの経験があると思っているが、私は腹痛にめっぽう弱いのだ。


大学1年生の時、横浜で一人暮らしを始めた友達の家に遊びに行った。新居祝いとして焼肉パーティーをすることになり、スーパーでお肉を大量に買い出しに行った。女子2人、男子1人の3人に対して大容量パックのお肉を3つ買い、漬物や葉物類も何かしら買った。飲み食いしながら6時間ほど経ち、気づけば大容量パックを食べ切っていたのを覚えている。私は終電に乗ってガタン、ゴトンと電車に揺られているうちに、だんだんお腹が痛くなってきた。家に帰ってトイレに行こうと思っていたが、いざ、トイレに座ると何も催さなかったので、仕方なくシャワーを浴びてベッドに入った。


深夜2時ごろ、今まで体験したことのない腹痛で飛び起きる。お腹を刺されて殺されたかと思うくらい、死んだかと思うくらいお腹が痛い。助けを呼びたいのに声を出せない、歩けない。パニックになって必死に救急車を呼んだ。


生まれて初めての救急車が食べ過ぎによる腹痛とは、なんと恥ずかしいことか。しかしあの腹痛で痛みに対する抗体が出来上がり、どんな頭痛でも吐き気でも我慢できるようになってしまった。だがいまだに少しの腹痛でも冷や汗をかくという後遺症は、残ったままである。


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