父は膵臓癌末期〜第10章〜
入院してもう少しで1ヶ月になります。
前回はチュウブが抜けず少し歩いて、そして言葉もあまり出ませんでした。
しかし、今父は歩行器を持って1人で歩いています。
言葉もたまに出にくい時がある様ですが普通に会話が出来て、いつもの父に戻りました。
そして一般病棟に移り4人部屋で過ごしています。
普通の食事もして歩いてトイレにも行けて、週一回の面会ですが会えています。
それって本当に奇跡です。
家に帰りたいと言う想いもあり頑張っているのだと思います。
その気力が私は凄いの一言です。
父はいつもいつも奇跡を見せてくれます。
こんな沢山の奇跡はない。
父は私達に教えてくれている様な気がします。
諦めてはいけない。
頑張れば出来ること、諦めないこと。
でも父はまだ脳の事もあり退院は出来ず、暫くは治療しないといけません。
また繰り返す恐れもあります。
そして、主治医からも家に帰る事は家族みんなが大変な事、今回はいつもの様には暮らせないとも...
どちらかを選択しなければなりません。
父は帰りたいはず...
でもそうなるとまた家にベッドや歩行器、車椅子、訪問看護、ヘルパーなど沢山準備もしなけれびならない。
それに伴って会議もしなければいけない。
母もまた混乱する。
病院だと万が一何かあればすぐに対応ができ、その後のホスピスへも行きやすい。
両親のことを考えるとそうすべきなのかなと...
もう何が正解なのかなんてわかりません。
本当は家に帰ってきて、またみんなで集まって食事などをしたい。
でもそれが出来ない事を考えると涙が止まりません。
沢山家族と話し合いました。
なかなか答えは出ませんでした。
しかしまだ父がしっかりとしていた頃からみんなには迷惑はかけなくない...と言う言葉、何回もその事は面会の時にも伝えられました。
病院で過ごすと言う決断をします。
ガンは倍にもなっているけれど元気です。
家に普通に帰れるのに、と思うのですが、いつどうなるかは誰にもわかりません。
すぐに対応ができる病院の方が父にも母にとっても良いのかなと思います。
それが正解なのかはわかりません。
でも今は今出来ることをしたいと思います。
面会が週一回だったところが、最近週二回になったと良い知らせもありました。
少しでも父に会える時間が増えた事は嬉しい事です。
母は毎日病院へ通ってます。
父も母も頑張っています。
今度金曜日に主治医との話しをします。
少しずつですが、父の今の状況を残したいと思います。
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