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マルチ経験ゼロのわたしがCoD:BOCWを1ヶ月間遊び続けたらク〇しか言ってなかった件

 わたしにとっての「ゲーム」とはシナリオありきで、PVP、いわゆるマルチプレイというものには全く興味がありませんでした。PUBGやApex、フォートナイトがどれだけ流行っても遊ぶことはなく、スプラトゥーンに何度誘われても「画面の向こうに人がいるのが嫌なんだよね」と断り続けてきました。大好きなダークソウルでさえもPVPに足を踏み入れたことはありません。そんなわたしがまさか『Call of Duty: Black Ops Cold War(以下BOCW)』のマルチに熱くなってしまうとは……。ここに初めて「マルチ」というものに触れたゆるゲーマーの一ヶ月間の記録を残します。

 ↑わたしがCoDに触れるきっかけとなった番組。初心者目線で、というオーダーでMCに採用されました。最終的には「怖そうだけどちょっと面白そう。BOCWから始めても本当にエンジョイできるのかな」という感想でした。以下、半信半疑でプレイを始めたわたしのプレイメモです。

■1日目
 BOT撃ちを2日間行ったのち、生まれて初めてマルチに参戦。初心者にも優しそうなチームデスマッチ(シンプルな6対6ルール)を選択。お気に入りのKrig6を手に降り立ったのはマイアミ。広すぎてどこにいけばいいのかわからない。ビビりまくってマップの隅っこにいるも全く接敵せず、とりあえず味方に付いて行っておこぼれをもらうことで7キルできた。ちょっと嬉しかった。2戦目以降はマップを覚えるためにあちこちをマラソン、どこから狙われやすいのかということやリスポーンなどを学ぶ。2時間ほどマルチの世界を散策し、一番良かったスコアは12キル12デスだった。

■2日目
 ひたすらKrig6を育てる。素直な武器ですごく使いやすい。そしてチームデスマッチは安心感がある。仲間が居るっていい。マルチは思ったより怖くないのかもしれない。この日24インチのモニター(※1)が届いたので使ってみるとキルレが上がった。ちなみにそれまでは48インチのTV(※2)で遊んでいた。この日のベストスコアは16キル7デス。達成感はあるが精神的疲労の方が大きく「楽しい」とは思えていない。感度を5→6にするが合わないので戻す。
 
■3日目
 エリコン初代を持っていることを思い出し、仕事後BOT撃ちで使用感を確かめる。感度設定を変えていないのにすごくヌルヌル動くように感じる! 不思議! 視野角を90→100にしてみる。こっちの方が見やすくて良い。
 
■4日目
 エリコン初代が良い感じだったので、エリコン2を借りて使ってみる。この日も仕事後で疲れていたのでBOT撃ちのみ。エリコン初代との違いはあまりわかっていないけど新しい方がきっといいはず。トリガーの深さが3段階に変えられるので一番浅くしてみた。

■5日目
 ちょうどゲーム環境を変えている最中で、ハーマンミラーのセイルチェアが届いた。座りやすいしゲームがしやすい気がする。この日初めて20キル達成、楽しいと思えた最初の日。周りはCoDシリーズをずっとやっている人ばかりかと思っていたがわたしのようにBOCWから始めたという人も多いのだろう。オフゲー専門とはいっても元々FPSが好きだったので基本的な動きはできており、初心者帯ではある程度のキルができることがわかった。

■6日目
 レベル38になってパーク「ニンジャ」を選べるようになる。敵に足音がバレにくく、初30キル達成。ニンジャって必須パークなのでは? たまたまベストプレーにも乗りウキウキ。チーデスとドミネばかり遊ぶ。
 
■7日目
 趣味のプロレス観戦後、少しだけBOT撃ち。ほんの少しだけでもコントローラーに触れておくべきという謎の意識の高さを持っているわたし。

■8日目・9日目
 2日間終日仕事。眠気を我慢して無理矢理マルチに行くもプレイが雑すぎてひどい結果に。こういう日はやってはいけないのだ。BOT撃ちだって毎日やらなくてもいいのだ。疲れていたら寝た方がいい。AUGとM16ムカつく。
 
■10日目
 初めてCoDの配信をしてみる。チーデスとドミネオンリー。実況しながらプレイすると口が悪くなるタイプで、「クソ」を連発する。昔ラジオをやっているときリスナーさんから「クソのお姉さん」と呼ばれていたことを思い出す。そして噂のニュークタウンに初潜入。マップが狭すぎてびっくり! 初の39キル、配信でテンションが上がっていたこともありめちゃくちゃ楽しかった。マルチって面白い!
 
■11日目
 この日も配信をし、マッチングした人の名前を読み上げるという楽しみを見つける。「本物の本田翼」、「母乳大好きお兄さん」、「宮城県巨チン代表」など。公序良俗に反したり差別的でない限り読み上げていくことを宣言。ニュークタウンで42キルしたあと、初めてハードポイントに挑戦。馬鹿の一つ覚えのように突っ込みまくって50キル27デス。ハードポイントを好きになった瞬間だった。Krig6のレベルがMaxになるが、正面の撃ち合いで負けることが多いのでレートが高いMP5を育ててみることに。この時わたしは自覚していた。「きっと今が一番楽しい時。もう少し上に行ったら壁にぶち当たってきっと楽しくなくなるのだ」と。
 
■12日目
 この日も配信。プレステージ1になった途端、周囲が強くなる。うまくいかず、手応えのない試合が続く。そうなるとあまり楽しめない。更に周りがパーティーばかりであることに気付き始め「わたしがうまくいかないのはソロだからではないか?」と思い込み、友人のCoDプロゲーマーGreedZz君を召喚。するとGreedZz君のランクやスキルに引っ張られて敵がめちゃくちゃ強くなり何もできない試合ばかりになった。力の差を思い知る。わたし下手くそじゃん。クソじゃん。浅瀬でチャプチャプしていたかった。同じくらいのレベルの友達がいたらいいのに。
 
■13日目
 仕事で死んでいてゲームせず。

■14日目
 うまくいかない。イライラしながら次の試合に行くとやっぱり良くない。そのループを朝5時まで繰り返す。自分のプレイの噛み合わなさだけでなく、試合そのものに10連続で負けてしまう。ダブルスコアの差を付けられるのはまだいい方で、ハードポイントで53対250という点差を見たときは「クソゲーじゃん」と思った。初心者にハードポイントは難しいよ、なんて言われたけどわたしはハーポが一番好きだし頑張りたいと思っているのでそっとしておいてほしい。次の試合で終わりにしようと思った深夜3時、GreedZz君とGP君のパーティーとマッチし無双しているのを眺めた。味方で良かった、敵だったら心折れて辞めるところだった。っていうかわたしのランクとマッチするのおかしいやろ。視界不良のバグまで遭遇。なんなん? クソゲーなの?

■15日目
 そういえば全く使っていなかったAK-47を使い始めると、なぜかキルレが伸びた。合っているのかな。二日連続で明日花キララとマッチング。強い。本物かもしれない(純真)。
 上手くいかない試合は続くが、担当したCoDの番組で選手が言っていた「30回死んでも1回キルできればいい」という言葉を胸に、なんとか投げ出さずにいる。死んで覚えることもあるのだろうか。射線を上手く切って走れない未熟さ、何度も同じ場所で撃たれてしまう覚えの悪さ、スナイパーと撃ち合いをしても無駄なのについ熱くなって無駄死にしてしまうこと、自分が下手なプレイをしていることは重々自覚しているつもりだが、こうも蹂躙されると楽しくない。明らかに「慣れている」人たちが周りに多すぎる。こっちは初心者なんだから優しくしてほしい。
 
■16日目
 27インチのモニター(※3)が届く。翌日から出張なのでちょろっと触るだけ。24インチに比べるとでかい。慣れるのかな。FHDよりQHDの方がとても綺麗に感じる。そろそろキルしたり試合に勝つということ以外に楽しみを持たないとしんどい気がしてきた。負けても得られる何かを目標にしないと。でも迷彩解除とか一切興味が持てない。実績解除されるならいいけど。「負けてもいいからいろんな武器を育ててみる」ということを目標にしてみることに。

■17日目
 福岡出張。Xbox Series Sと17インチのモバイルモニター(※4)で滞在ホテルでも快適マルチ。たまたま有線LANがあり回線環境の良いホテルだった。10回に1回くらいの割合で楽しい試合があるが、大体しんどいし大体クソと言っていた。やられまくって面白くない。みんなスライディング撃ちやジャンプ撃ちを使ってくるので撃ち合いに負けてしまう。AK-47からBullfrogに切り替えることで何とかジャンプ撃ちに撃ち勝てるようになった。この日の最高記録は45キル20デス目標キル26、スコア6500は初。走り回るのが好きというスタイルにはSMGの方が合っているのかもしれない。

■18日目
 出張2日目。大人数のルールのやつ(名前わからん)に行くとわちゃわちゃしてちょっと楽しかった。スコスト呼びまくれるのがいい。気晴らしになった。もう一度AK-47に戻してみる。撃ち負けることをGreedZz君に相談したら「せっかくのエリコンだからクロウ持ち(モンハン持ち)できないならパドルを使うといいよ」とアドバイスを貰う。そうしたらクソじゃなくなるのか?

■19日目
 出張3日目。週末だからか、深夜になってもランク低めの人がちらほら。普段は深夜3時以降だと濃い人たちしかいないので新鮮。右パドルにスライディング、左パドルにジャンプを割り当てて練習。自動ダッシュはオンにした。すると33キル11デス、48キル22デスといいスコアも残せるように。草マップと雪マップが楽しい。草マップは赤いポインターが頭の上にでるやつ必須だな。AK-47のレベルがMaxになる。
 
■20日目
 出張4日目。17インチのモニターにも慣れた。スライディング撃ちは安定するがジャンプ撃ちができない。深夜のニュークタウンには変態しかおらず(名前もスキルも使用武器も)フルボッコにされることもしばしば。ちょっと疲れて久しぶりにチームデスマッチに行ってみると仲間との絆を強く感じてめちゃくちゃ癒された。自分がいいスコアを残せるかどうかはチーム全体の動きとも連動しているのだなぁ。やっぱり足を引っ張らないように上手くならねば。基本のチーデスいい。でもハーポとドミネが好き。接敵好き。芋って狙ってくるAUGとM16は消えろ。そんなAUGのプレイで取れたベストプレーは嬉しいか?
 
■21日目
 出張5日目。スライディング撃ちに慣れるとプレイが安定、ものすごくやられる!ということが無くなってきた。パドルめちゃくちゃいい。エリコンいい。新しいゲーミングPCが届いてもエリコンを使おう。スライディングを多用することで敵にもどんどん凸れるようになって、スナイパーに一矢報いることができるようになった。クソじゃないかもしれない。
 
■22日目~24日目
 福岡で後泊して遊んだり、その疲れでおうちでひたすら寝る。1日3~4戦だけ、ほとんど触らず。

■25日目
 新しいゲーミングPCをセッティングした! すぐにPC版のBOCWを購入。2K画質で170FPS出て感動、見やすいしゲームしやすい! 上手くなれる気がする! 道具ブーストだ!! もうFHDには戻れない。

■26日目
 AK-74uを育て始める。走り回って凸るのが大好きなのでSMGは色々育てておこう。この日の最高は51キル、久しぶりの50キル超で嬉しい。ちょろちょろしまくってAUGいっぱい倒した。嬉しい。スコアストリークにウォーマシーンを入れてみる。いつもウォーマシーンにやられて悔しいからやり返すぞ。久しぶりにたくさん楽しめた日。やっぱりわたしの楽しさは勝つことだけらしい。負けたら面白くない、めちゃくちゃ単純。
 
■27日目
 仕事で疲れてゲームせず。

■28日目
 久しぶりにCoD配信。ニュークタウン2階のスナイパーに何度も凸ってキルしてたらムカつかれたのか死体撃ちされた。同じところにずっといる方が悪いやんけ! コメントで「死体撃ちは認められた証」とあって、そういうもんなのかと納得する。AK-74uに飽きてMP5に戻してみるとレートが高くて面白い。ウォーマシーンを使おうとするとすぐ殺されるのなんで?

■29日目
 初めて62キルできた! 62キル29デス。AUGとM16は絶対に許さないマン。GreedZz君とパーティー組んで遊んでみたら前より「参加してる感」が出るようになった。プレイ12日目は手も足も出なかったのに、少し動けるようになったのだろうか。プロを差し置いてベストプレーを頂けたのが面白かった。「あれぇ? なんでぇ?」ウォーマシーンを最後まで撃ちきることなく殺される常。とにかく裏取りと敵の陣地に行くのが大好き。死体撃ちされがち。


■30日目
 レベル100になった。ようやくのプレステージ3到着。どんなに負けても1ヶ月は続けてみようと決めていたのでキリがいい数字になってよかった。一時期は「クソゲー」「なんもおもんない」とぶーたれていたが、動画を観たり色んな武器を使ってみたり試行錯誤することで何とか続けることができた。やっぱり全然面白くない試合もあるけど(全員ショットガンとスナイパーだけとか、ほとんどAUGとか)自分の読み通りに敵が来たり、立ち回りがうまくハマって連続キルできた時はとても楽しい。味方との連携がスムーズだった時も喜びを感じる。これがマルチの世界か。負けても「次はこうしてみよう、次はこの武器でやってみよう」と少し前向きな気持ちも持てるようになった。この日、わたしは確かにCoDのマルチをエンジョイしていた。

※1 「Pixio Hayabusa2」IPS液晶 24.5インチモニター FHD 240Hz 応答速度1ms

※2 「LG OLED48CXPJA」有機EL 48インチTV 4K/120Hz対応 応答速度1ms とても迫力がある、おすすめテレビ

※3 「DELL S2721DGF」IPS液晶 27インチモニター QHD 165Hz 応答速度1ms

※4 「G-STORY」IPS液晶 17.3インチモニター 165Hz 応答速度1ms 重量約1kg

まとめ

 以上がわたしの一ヶ月間の記録となりました。現時点でも迷彩解除等の楽しみがわからず「勝てば楽しい、負ければクs……楽しくない」というだけの単純な考えでプレイをしているのですが、一時期のように負けてもブーブー言わなくなりました。なぜやられたか、自分がどう下手かわかるようになってきたからです。それにしても14日目~16日目の3日間は本当に楽しくなかった、なにひとつ楽しくなかった……。しかし「クソゲー」と暴言を吐きながらも朝までプレイしていたというのは、わたしの中に「あの時の楽しさをもう一度」という希望や微かな向上心があったからでしょう。向いてないからやめるわ、と投げ出さなかった負けず嫌いな性格がマルチに向いていたのかもしれません。

 「勝てば面白い」というのも罪なゲームですね。誰かが勝って楽しんでいる裏では誰かが負けて悔しくて泣いているのです。それが対人、わたしがこれまで見てこなかったゲームの一面でした。

 シーズン1というものが始まって、なにやら神マップが来たらしいBOCW。せっかくなので1ヶ月と言わず心折れる日まではやってみようと思います。半信半疑で始めたマルチは思ったよりも奥深く、思ったよりも悔しくて、思ったよりもクソと言い、そして思ったよりも楽しいものでした。

 今後の目標は「ウォーマシーンを最後まで撃ち切ること」「未だできていないジャンプ撃ちをマスターすること」「100キルすること」。まだ見ぬ面白さを求めて、わたしの戦いはこれからも続きます。

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