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現代社会で知っておきたい社会心理学〝ハロー効果〟って??

こんにちは(*ˊᵕˋ*)
みすえるてです。
クラッシュオブクランというアプリゲームをしたり、YouTubeを勉強したり、クリエイター歴0ヶ月なのにブログを書いたりしています。

今日は、リテラシーの高い方にとっては退屈な話かもしれませんが、 「ハロー効果」についてお話したいと思います。
私たちの暮らしに常に存在するハロー効果。
初見の方にとって、頭に入れておいて損はないと思います。
さっそく本題に参りましょう。

目次
1.ハロー効果
2.ハロー効果の脅威
3.でも職場の中ではそうあるべき
4.大切なのは〝二重の判断システム〟
5.脳内錯覚
6.偉そうな肩書がもたらすハロー効果
7.悪者退治本能
8.まとめ

1.ハロー効果

ハロー効果とは、「ハロー(Hello)」って挨拶じゃなくて「ハロー効果(halo effect)」で、後光効果のことです。
何か優れてるとこがあると、相手から後光がさしてるような感じがして、何もかも優れてるように錯覚することです。

2.ハロー効果の脅威

ハロー効果の対処法について知ってる人はいますが(大学で習ったり)、ほとんどの人は対処してないです。
理由は色々ありますが、ざっくり言うと自己保身上の防衛意識でそうなります。
「ハロー効果に汚染されてない直感」で意見を言うと、なにかと世知辛いです。

例えば、職場で部長が「テレビで医者の肩書がある人が、コロナウイルスはSARSやMARSと比較して致死率が低いし、風邪みたいなもの」と言っていたのを聞いてきたとします。
その情報をよく検証もせず、エビデンスも確認せず、テレビで聞いてきただけの情報を職場で部下たちに「コロナとか風邪みたいなものってお医者さんが言ってたし大したことないらしいよ。マスクも意味無いらしいし」と言ってきたとします。

こうゆう場合、ハロー効果の対処方を知ってる人や、情報リテラシーの高い人だと伝聞情報を鵜呑みにすることの危うさは知ってるのでスルーするか、自分でちゃんと調べたりします。
ただ一方で、心の中では部長の言う事は「直感的にうさんくさい」と思いながらも、話を合わせて交友関係を維持しようとします。
部長の言うことに否定的な意見を言って、無用の摩擦を起こさないよう避けたいわけですね。

また、「部長が言ってるんだから間違いない」と見事にハロー効果に汚染されて、よく考えもせず、正しい情報に違いないと錯覚を起こす同僚も出てきたりします。
こうなるとますます否定的な意見を出すのは厄介に感じるので、「ハロー効果に汚染されてない直感」で意見を言うのは消極的になります。部長だけじゃなくて、同僚とも共感しているフリをしておく方が得だからです。

3.でも職場組織の中ではそうするべき

人事権と査定権を持つ上司に、否定的な意見を言ったりして対立することは得策ではありません。
そんなことをしていては、上司と関係を損ねて出世が鈍化したり(最悪できなかったり)、年収が下がったり、降格させられたり、悪くすると社内でシベリア抑留されかねません。いや、職場からイスがなくなることだってありえるのです。

能力に合わない簡単すぎるノンコア業務担当にされ、いわゆる「干される」につながりかねません。
このような事態を回避するため、ハロー効果の対処法は知っていても、対応できない場合がほとんどです。

4.大切なのは〝二重の判断システム〟

前述の通り、ハロー効果は日常の様々なところに潜んでいます。
ほぼ毎日なにかしらのハロー効果を目にし、汚染され、錯覚して、生きていかなければならないのが現代社会なのです。
職場ではやむなく同調して摩擦を回避しても、プライベートではそうはいきません。
かけがえのないあなたのプライベートを、ハロー効果に汚染された情報で、間違った判断をするわけにはいかないからです。
あなたの人生における最高経営責任者は、他ならぬあなた自身なのだから。

5.脳内錯覚

「後光効果とかホントにあるの?」
「いやいや私は錯覚なんてしてないと思うけど」
「いや、私は正しく見てるからwww」

わかります。落ち着きましょう😃
例として、有名なミュラーリヤー錯視で錯覚について確認してみましょう。

見たことある人も多いと思いますが、上と下の線の長さは「同じ」です。
頭では同じとわかっていても、錯視してしまいますよね。
このように、錯覚とは脳の認識がゆがんでしまうんです。
「後光効果」によって、何もかも優れていると錯覚していないと頭ではわかっていても、脳の認識がゆがんでいるのです。

その事を説明します。

6.偉そうな肩書がもたらすハロー効果

初対面の人の肩書を聞いたときに、いわゆる世間的な地位が高い人だったとします。

例として、東大現役合格としますね。

ところが、実際の脳内ではハロー効果により、無意識のうちに以下のような錯覚を起こしています。

「んなわけないじゃんwww」
「実際、東大現役合格はレベチやしw」

もちろんわかります。落ち着いて落ち着いて笑
ここで言いたいのは、ハロー効果を知らない場合、以下のような理解をしていると人は錯覚していて、そのことに気づいていません。

ところが、実際はハロー効果にずぶずぶに汚染されて、以下のようになっています。

「地位が高い」というプラスの材料があると、その他のすべてが優れているように錯覚するんです。
それが「ハロー効果」なんです。
ハロー効果は、プラスにも働きますが、実はマイナスに働く場合もあります。

某国会議員さんが、「このハゲぇぇぇ!!」という生涯に渡る大ヒットギャグを…いや醜態を晒したことは記憶に新しいと思います。

この騒動により、彼女は「マイナスのハロー効果」が働き、全体的にダメな人と錯覚され、選挙で支持を得られず落選となりました。
ただ騒動の前を振り返ると、肩書は「厚生労働省官僚 」や、「内閣府大臣政務官」など、なんだか偉そうな肩書がずらりと並んでいます。
この肩書により、「プラスのハロー効果」が働き、選挙で選出され、衆議院議員を2期務めるに至りますが前述の騒動により失脚となりました。

7.悪者退治本能 〜利他的な報復〜

人間には悪者退治本能が存在します。
相手が邪悪だと判断した場合で、かつ報復できる立場にいる場合非常に危険です。
直接的に関わりがなく、被害を被っていない場合でも、邪悪だと判断しかつ報復ができる場合は、我がことのようにエキサイティングになり報復に参加することが実験で確かめられているそうです。
驚くべきことに、こうゆう「利他的な報復」に参加した人の脳をスキャンすると、快楽中枢が活性化していることがわかったそうです。

つまり「快楽的報復」をしているということです。
なぜこのような本能が人間に備わっているのかは諸説ありますが、起源は人類がこの惑星の支配者になる前の太古の時代。過酷な大自然の中での生存競争に勝ち残るためには、この「悪者退治本能」によって群れを維持する必要があったのです。
その本能があった人類の祖先が子孫を残し、現代の人類になったのです。

そして現代。
この悪者退治本能は恐ろしい威力を持つに至ります。
インターネットというテクノロジーや、メディアによって「邪悪な存在」はまたたく間に拡散され、人類の意識空間では、神が創った人類設計上の想定を大きく超えて、桁外れの威力にブーストされています。
悪者退治本能に駆動された人々は、積極的にリサーチを行い、情熱的に悪者を特定します。
特定された情報は、リツイート等により膨大な数の人間に拡散され、多くの無関係の人達を呼び寄せ、とんでもないスケールでの袋叩きが、現代社会ではある種のエンタメのように行われます。

ある女性はテラスハウスでの放送をきっかけに、悪者退治本能に駆動された「多くの無関係の人々」から袋叩きに会い、自殺するには十分なほどの誹謗中傷を受け、最悪のことを自分で自分にしてしまったのは皆様の記憶に新しいと思います。
私たち現代社会人は、このような悲しい出来事を繰り返さないためにも、ハロー効果や悪者退治本能について解像度を高める必要があるのです。

8.まとめ

タイトルに話を戻します。
ハロー効果についてのテーマで今日はお話させていただきました。
日常生活の中で、SNSで、メディアで、誰がどんなポジショントークを繰り広げ、どんな利害闘争をしても、ハロー効果は私達現代社会人のすぐ隣にいます。
その存在を知ることで、学び、対処し、明日の世界が少しだけいいものになればいいなと思ったり。

以上で終わりにします。
次のテーマでまたお会いしましょう。
最後まで読んでくれたあなたが大好きです(⑅•ᴗ•⑅)◜..°♡
じゃ、(o'∀'o)ノ))マタネ-

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