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そんなに強くなれなかった

3年前の今頃、同じ場所でこの目で実際に見て受けたものを火傷の跡みたいに自分の中に残っていた想いと温度が、今じゃ薄れているどころか無いに等しかった。思い出す破片はいくらでもあるのにそれを思い出すための内から秘められてくる想いはいつしか軽くなっていき風化したようになっていた。記憶にあるのだけれど掘り起こしてしまったら自分が自分の記憶に襲われそうで距離を置いていた。でもその距離を縮めなければいけなくて、それでも躊躇していた。それでも彼女たちはまた助けてくれた。この場所で3年ぶりに助けてくれたしそれだけで泣いてしまった。いくら感謝しても足りないくらいの記憶と温度を見させてくれたし感じさせてくれた



「櫻坂46 2nd TOUR 2022 “As you know?”」 ファイナル東京ドーム公演

初日は現地参戦、最終日は配信で見ました

忘れかけていたこの温度感をもう一度確かめることが出来た

「10月のプールに飛び込んだ」

有観客でのパフォーマンスは今回が初めてだった。無観客でのパフォーマンスは二度見たことがあったけれど有観客初パフォーマンスをしかも目の前で見れたことが本当に嬉しかった。でも未完成だったし不安定だった。何もかもが不安定だった。3年前と相変わらず不安定だった。目の前で起きたこと全てを瞬時に自分の中で処理することが出来なかった。それでもパフォーマンスで助けてくれた。緊張と少しのヒリヒリ感とまだ体が覚えていたあの日あの時のゾクゾク感をもう一度この場で思い出すことが出来た。それだけで今回参戦出来た意味があったと思っている


久しぶりに聴いた、聴かせてくれた声は確かに自分の中に響いたし、響かせてくれた。3年前あの日あの時背負っていたものを完全に消してくれた。もう何を忘れたのかを忘れたしそれを思い出す破片すらない



これからだって受け止めてくれるんだよね






どうしようも無く不安定で今にも崩れ落ちそうなのに頭からずっと離れなくてこびり付いていた頃から自分が応援していた"アイドルの菅井友香"という一人の人間が「櫻坂46」というグループを卒業した。悲しいとか、寂しいとか、そんな思いは一切無くて。なんかもうとにかくありがとうの気持ちしか溢れてこなかった。こればかりは伝わらないかもしれないけれど。でも彼女をアイドルとして応援している上で最後くらいはこのnoteとは別に菅井友香さんのことに関しては書こうと思っていたのだけれど、"櫻坂46の菅井友香"とはお別れするけれど、"菅井友香"という一人の人間とお別れする訳じゃないし、舞台だって続けてくれているから彼女を見に行くことだって出来るからいいやと思っちゃって。ずっと応援してた人のことくらい別で書けよとか思うかもしれないけれど自分はどちらかと言うとそういうのは苦手だし自分は応援してる人を全面的に出すのも得意じゃなくて。もうこの先でありがとうと伝えることが出来ないならその行為をしたかもしれないけれど、別にそうじゃないことが解っているしなんなら現時点ではそうじゃないし今後もそうなることはしばらくは無いだろうし。でもね、これから応援することが出来なくても自分の中に在る過去の思い出やあの日楽しかったことや幸せだったことは絶対に絶対に消えないし消えることは無いんだよね。それは自分自身が一番良く知ってるし解っているのだから何の心配もしてないしこれからの生活にも影響が無いことは確かなんだよね




でも未だに本当に執拗いくらい何回も何回も"ありがとう"と伝えても足りないんだよな。メッセージのレターだって自分の中にある言葉をこれでもかってくらい振り絞って想いみたいなものを伝えたのになんでだろうね

2022.10.31

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