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溢れるように

しばらくアイドルの有観客ライブに足を運んでいない。ちょうど2年くらいだと思う。この2年くらいでアイドルの配信ライブは11回見てきた。特にアーカイブやリピート配信が無いライブは自分が見てる画面の中のほんの一角も見落としたくなくて。それは実際に有観客に行った場合と配信での場合との見え方、捉え方、感じ方だったり言葉では表せないようなものが違うんだよね


配信ライブを見ていてメンバーから伝わってくるものは必ずある。パフォーマンスする楽曲は今まで何回も聴いているし何回も見てきているはずなのにそれらを見る度に伝わってくる想いや感情というのは毎回違くて、それでいざ文字に書き出してみると前に書いた文章と似ていたりほぼ同じだったりする時がある。でもそれはその時ライブを見て素直に感じたことを自分の中で納得するまで書いた結果な事であってそこは信じて欲しい




櫻坂46 3rd Single

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疲れていても腕が上がらなくてもどこかがどうしうもなく荒んでいてもその時の全力で声を上げて届けてくれる。楽曲を聴いて、MVを見て、配信でライブを見て、メンバーのブログを読んだ上でこの3rdシングルは「生命力」だなと思う。シングルというものはこれから先もずっと残り続けていくものであってそのシングルで活動していた期間というのはとっても大切な時間だったわけで。楽曲のパフォーマンスをする回数が増えるにつれてその1曲1曲の完成度が高くなるしその時の思いや感じ方だったりが変わってくる。それは自分だけじゃなくてメンバーもそうであると思っていて。実際過去のシングルだって彼女たちはパフォーマンスを重ねていくうちに表題曲やカップリング曲に対してその時感じた事を素直に話してくれるし聴かせてくれるし魅せてくれる。だからこのシングルもきっと何かを教えてくれると信じてるんだよね




「流れ弾」

MVはテンポのいいリズムなのにどこか不気味さと不穏さを感じる。「Nobody's fault」や「BAN」みたいに個人が諦めないという歌詞を通じて間接的に生きにくい社会を描いていたのに対して「流れ弾」は直接的に社会を書いている雰囲気のような方向性だなって。「個人」と「その他」という構図とストーリー性のある振付が「流れ弾」から感じる要素だと思うんだけど流れ弾の「個」は今まで謳ってきた個人の思いやはみ出したマイノリティなどではなく別角度からの謳い方で、「SNSで標的にされた人」くらいの無個性な「個」なのであってだから性質はかなり異なっているんだと思う。冒頭で映る絵画に角が生えているのは恐らく「狂乱」を表していて、前半は「個人」に対しての誹謗中傷(いわゆる「流れ弾」)、真っ黒衣装なのは彼女たちが不特定多数なのを表しているからなのかな。匿名からの誹謗中傷を個人(センター)を守るために囲んだり、肩を組み合ったりするようにも見えるし所々、個人での単独行動(他者との別行動)が目立つシーンもあるし、ガラッと変わって操り人形にされているようなシーンも見かけられた。この操り人形みたいなシーン、これは本人たちいわくそれぞれ役があってテーマが「悪魔に取り込まれいく葛藤」らしい。センターが悪魔を演じていて、その他メンバーは悪魔に取り込まれている際の設定は様々で「溺れてる感じ」や「恨んでいる感じ」などがあった。途中のカットで各メンバーの表情が違っていたのはそれぞれ「悪魔に取り込まれる葛藤」を表現していたのかと。後半は「個人」が匿名からの誹謗中傷を1度受けしまうがそこで屈せず、周りと一緒にそれぞれ「個」の部分を出していき次第に自己解放といった形で不特定多数の匿名に見せつけているかのようにも捉えられるしその表現として真っ赤な衣装なのが特徴的。イントロの歌詞にある「なぜだか心は血を流してた」は前半で誹謗中傷を受けて平気なように見せてるけど内面は血を流したいくらい傷ついていて、真っ黒衣装(外面)から真っ赤な衣装(流れ弾を喰らい傷ついて出た血)に変わっていって最終的には周りもろとも巻き込み全員で「自分」というものを見せつける感じなのかな。このMVは人によって感じ方が変わってくると思うから色んな人の感想とか見てて面白いよね



個人的にメンバーをオブジェ(さっきで言う肩を組み合ったりしてる)にするシーンと主人公とそれ以外の構造になっているシーンが好きだ

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振付はただ単に激しいだけじゃなくて以前よりも細やかな動かし方があって複雑さが増している分、揃えるのがかなり難しそうな印象があるけどしっかり揃っているし引きで見たときの面の圧力が強い。曲自体、初見は期待と違ったけど(個人的に)だんだんと好きになっていく感じ。グルーヴィーでキャッチーなメロディに対して歌詞は「動画」「炎上」など現代のSNSを映し出した言葉が使われていて「リンチパーティー」や「袋叩き」といった特定の人に向けたような感じも聴き取れる事が出来る。今の時代、SNSなどで顔を隠して色んなことを言う人がいたり、意見が言えない部分もたくさんあったり、人間関係の悩みっていつの時代も付き物なんだよね。何か目立つことをするとすぐに晒されるようにして非難を浴びることもある。タイトルの「流れ弾」が意味するように本来、標的以外にまで被害が及ぶことも少なくない。そうした世の中では言いたいことを言えなくなっているんだよね。そんな中でも「愛がなくちゃ」と謳っているのには可憐にたくましく生きるというグループの意思があるからなんだと思うんだよね



「Dead end」

まずコールアンドレスポンスに「Dead」と「end」を使用してる事にすごいなと感じた。一般的に考えて応援してる人が目の前でパフォーマンスしてるメンバーに向かって「Dead!」「end!」という言葉をかけるのはどうかとも思ったがある意味メンバー自身を奮い立たせるような感じなのかなって。パフォーマンスでも見せられるし爽快なメロディーでテンションも上がるしこちらも活気づけられる



MVは鬱屈して生きてる人を導いてるように見えた。「主人公とそれ以外」の構造になって、自分の考えていたことや価値観だったりを否定されても引かずに走り続けてるし1度立ち止まってしまってもすぐにまた走り出してずっと探し続けていて見つけたのがあのだだっ広い草原で大きく表現することだったんだ。何が本物で何が虚構か分からない現実だけれど、個人であり続ける難しさを以前より強く感じ、内で叫ぶような湿度を感じたからこの世界で生きる意味を託した思いをちゃんと具現化出来たのは、この歌詞に出てくる「自分」とセンターの森田ひかるさん自身が自分の中にある憧れを変えなかったからなんだと思う。それは「自分」や「僕」だったり森田ひかるさん自身が諦めないと思わせる、思わせてくれる訴えの様なものを見せてくれたからなんだよね


1人を周りの人たちが囲むこのシーン特に大好き。こういう構造見ると「おぉ…良いな…」ってなる

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このシーンはガラス越しにいる人の感じが好き。なんか好き。この後のイスを蹴り飛ばすシーンも良いよね

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草原で思いっきりパフォーマンスするのも開放的で好きだ。上着投げ捨てるシーンとかも好き

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「無言の宇宙」

「流れ弾」や「Dead end」のような力強く攻撃的なテイストとは違い、ゆったりとして穏やかで。MVはどこか夏の終わりを感じさせるような雰囲気だった。天地逆転とメンバーが思い詰めたり何かを失ったような様子が見えてくる様子から始まって周りに映る繁華街も静まり返っていて何か言いたそうにしてる灯りだけがついていて冷めた都会みたいな感じなんだけどそのうち少しずつ動き出しそうな感じが漂ってる。全体的にギターが良いです。夏の夜を彷彿とさせくれるし和風の衣装で踊るダンスシーンは表情が自然体で柔らかくて袖を掴む振りだったり動きにもごく和の美しさが感じ取れる。口を動かさずに相手を見つめるようにして踊るシーンが多いのも相まってメンバーたちの奥ゆかしい魅力が浮き立ってて好きだ


最初はみんな各自バラバラの場所にいたのに途中から合流して一緒に歩き出すシーンと

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みんなが手を差し伸べてくれているシーンが超良いです。このカメラ目線なのが本当に良いです

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「表情の中の宇宙には意味を持って輝く星があるその光を読み取って欲しくて」という歌詞があるんだけどここで様々な色に照明が変わっていくシーンがあってそれは「宇宙」を表現していて「輝く星」っていうのは他の何よりも輝いているという意味が込められているんじゃないかと自分は思っていてそれはたぶんセンターの事を言っていると思うんだ(センターだけ衣装が違うから)。でもその「輝く星」っていうのはセンターに限らず自分の中でその歌詞に当てはまる人を見つけてもいいんだよね

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綺麗だ〜




ラスサビに入る時の渡邉理佐さんの振り返り際に優しく笑ってくれるシーンも超良いですよね(わかります)この口角の上がり具合と目線が超素敵ですよね(わかります)

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無言の宇宙はとにかく衣装が好き。かなり好き。大好き。超好き。櫻坂衣装私的トップ3に入るくらいすごい好き。黒ベースに白と薄ピンクの配色具合がなんとも言えない感情にさせてくれる

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「櫻坂46 1st TOUR 2021 埼玉公演 Day3」 

千秋楽を配信で見ました

久しぶりに「儚いな」と感じさせてくれたそんなライブだった



まず菅井友香さん安定の噛み噛み前説で緊張解れたの良かったです


最初演出が流れてからの1曲目「Dead end」の繋ぎ方は良かった。「Dead end」から始まるセオリーも良いなって思えた。火花バチバチに吹かしながらはテンション上がっちゃったよね



「Dead end」の衣装でパフォーマンスする「Plastic regret」も楽曲の見方がまた前回と違って面白かったな


ダンストラックで誰かが(たぶん森田ひかるさん)標的にされて撃たれまくってたのは面白かったです(笑)



しっかりダンスの中に入れてくる歌詞ハメも良かった「半信半疑」。山崎天さん十八番のアイソレーションでいつも「うわ、やばすごっ」ってなっちゃっう。半信半疑は1番最初のパフォーマンス披露の時から思ってたけど照明の具合がかなり好き



今回の「Microscope」は大玉を転がしたりデカハンマーで地面叩いたら下からメンバーが出てきたり、空気を膨らませたり三輪車でレースしてたり一応(笑)全部繋がってる感じの演出を見るとピタゴラスイッチみたいな感じて面白かったな。野外と違って屋内で新しい演出を見れたのが嬉しかった



パフォーマンスを見る度に名曲になっていくなぁと感じたのは「君と僕と洗濯物」。今更だけどメロディーがちょっとずるいよねあれ。引きの画で見るよりかは一人一人に注目多めのカメラワーク良いね



ここまで「Dead end」の衣装で統一してパフォーマンスしてたのが良かったです!

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珍しく暗めな雰囲気で始まった「偶然の答え」、からの「ブルームーンキス」の繋ぎ方すごく良かった。たぶんこの繋ぎ方は初だったんじゃないかな。また見たいなと思わせてくれた




相変わらず歌詞でグサグサ刺してくる、刺してくれた「最終の地下鉄に乗って」という楽曲、もう自分の中ではかなり大切で最後の森田ひかるさんの微笑みでまた助けられました。火を焚いてその周りで踊っちゃうくらいというかもう踊っていたしみんな楽しそうだった「思ったよりも寂しくない」は見てるこちら側も楽しくさせてくれる。それは今回に限ったことじゃないんだけどね





ここまでメンバーが着ていた新衣装すごく素敵でした!

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「ソニア」はパフォーマンス初披露だったと思うんだけどパフォーマンスでガラッと印象が変わるタイプの楽曲でした。2回見た中で「あっ良いな」って思ったのは小指で唇をなぞる振り付けと中央から広がる感じの振り付けでした。個人的にこのライブで1番「儚い」と思わせてくれた楽曲だった。この曲を今回のBACKS枠にしたの嬉しかった。カップリング曲のパフォーマンスってどこか惹かれるものがあってそれは歌詞だったりMVだったりもあるんだけどやっぱり1番は魅せてくれるパフォーマンスなんだよね。魅力としてあげるなら自分はどうしてもパフォーマンスの部分は譲れないなと思ってる


この時の全身真っ白衣装すごく好きでした!(貴重な後ろからの写真を添えて)

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開幕ではなく終盤の方で披露したのは初(たぶん)だった「Nobody's fault」。からの「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」、「Buddies」、「BAN」という大詰めセトリ良かったです。選択肢が増えた分セトリも変わってくるの良いよね



一つ一つの動きが細やかで体の向け方、移動する際のスピード感、メンバーに引っ張れたり押されたり、背中を向けているのに全身でパフォーマンスしてるのがよく伝わってきた「流れ弾」。2回じゃ見足りない。1人1人をもっと見たい。あと10回くらいは見たかった。それくらい今回の流れ弾のパフォーマンスは力強く魅せてくれたんだ


「無言の宇宙」のパフォーマンスを見ていて1番言葉が出てこなかった。それは優しかったから。本当に優しかった。今までで1番優しくしてくれたありがとう。もうそれしか言葉が出てこない


彼女たちから伝わるこの愛しさは身勝手な想像かもしれないけれどそれでいいのかもしれない。だってそう感じさせてくれたのだから

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今回の全ツは小林由依さんが休業中で不在だったけれど彼女の場所はパフォーマンス中だろうと空いていた時があった。メンバーは存在意義を示してくれる。絶対に小林由依さんにも届いたと思うんだ。絶対に届いたよね。小林由依さん自らBACKSメンバーに自分の場所を代わりに担当してほしいと言っていたんだよね。そんな中、ここにきて「BACKS」という存在に改めて気づかされる。グループの事はもちろんメンバー全員の事が好きだからこそ、表題曲やカップリング曲関係なく1つの楽曲それぞれにセンターがいるし全員の楽曲でもあるし、あなた1人の楽曲でもあると思っていてだからこそ楽曲オリジナルのポジションよりもBACKSメンバーが務めるポジションの方が良いと思ってしまう事がある。それは良くも悪くも過去に行われた「BACKSLIVE!!」というものがあったからそう感じてしまった。例えばこの写真とかわかりやすいよね

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それでも小林由依さん自身がそうしたのであればそれが全てだしその思いを尊重したいんだよね。なぜなら「大丈夫だ」っていつも周りいるみんな言っているのだから。たぶん大丈夫だしきっと大丈夫だ




表題曲センターの田村保乃さん、すごくたくましかった。最初は心配だったり不安だったりがあったと言っていたけれど田村保乃さん自身悩みながらでもそのシングルを自らより良いものにする事が出来る人で「こんな風にこうしていきたい」と言える人だった。たぶん今回のシングルはその思いがより強かったんじゃないかな。ブログだけじゃなくメッセージやインタビュー記事を読む限りそう感じ取れる。自分だけで精一杯にならず周りの事も考えられて強い意思表示を感じる。でもその自信と強い意思を持った横には森田ひかるさんという存在がとても大きくて。過去にセンターを経験したからセンターの気持ちがわかるとかそういうありきたりなことなんかじゃなくて、森田ひかるさん自身誰にでも寄り添える存在だという事であって。それは今回のシングルに限った事じゃなく今まで楽曲によっては中心的な立ち位置が多かったのにもかかわらず所々でメンバーに寄り添っていた。それはメンバーにしかわからない優しさを彼女は持っているから。そんな森田ひかるさんだからこそ「いつでも隣にいるからね」と素敵な言葉をかけられるんだと思う




フォーメーション発表を見るのは相変わらず苦手だし思ってないようなことを言い出しそうにもなる。そんなの自分だけじゃないし同じことを思ってる人だっているのはわかってるはず。わかってるはずだしわかってると思うからこそ、自分が感じたり思ったりしてそれらを吐きかけた時に吐きかけた言葉を冷静になって見返して見ると過去に自分が書いた言葉や気持ちに対して反している様な気がして。そこで一瞬自分の本心がよくわからなくなる事があったんだけどメンバーのブログ、メッセージを読み返すと彼女たちが今1番何を見せたくて何を伝えたくてパフォーマンスをするのかを教えてくれる。だからこそ改めて気付かされるし彼女たちの気持ちをしっかりと受け取りたいし自分自身に組み込みたいんだよね。メンバーが読ませてくれるブログやメッセージとかって本当にすごくて。実は思ってないようなことだったりどこか忘れかけていたことだったり何か足りなそうな時や足りない時は1つや2つそっと優しく付け足してくれるんだよ。今までどれだけこっちが貰ってきたことか、感謝してもしきれないよ。これからもずっとずっと大事に読んでいきたいな



全ツが終わって彼女たちが言いたかったこと全てとは言えないけれど受け止めれる分は受け取れたと思う


目の前で見れなくても画面越しで彼女たちから自分への受け取り方はもう大丈夫なんだよね


また必ず帰って来られるように彼女たちのために応援する事が続けられる限り応援し続けたい




この「流れ弾」というシングルがたくさんの人に愛されますように

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