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フォトジェニックな十勝2019 ~ 華のおんなソロ旅

 少々前のことになりますが、私が行ったところ、参加して良かったツアーなどを記していくことにします。

 いつも利用している旅行会社のパンフレットをめくっていて見つけたのがこの1泊2日のツアー。初めて見る「ジュエリーアイス」の語に惹かれ、うまく日程も合ったので行くことにした。
 
 このツアーは札幌駅からバスに乗っていき、北海道の東、十勝地方を巡るツアーである。3時間ほど冬道を走り、まず着いたのは日勝峠十勝平野を望むレストランで名物の牛トロ丼で昼食。

日勝峠 寒い寒い
牛トロ丼  凍ったままのフレークをアツアツのご飯にかける  美味

 最初の観光地は鹿追町の「しかりべつ湖コタン」 。道東の美しい湖、然別湖(しかりべつこ)の氷上に冬の60日間だけ現れる幻の村である。氷上露天風呂、アイスバー、チャペルなどの様子を写真で見るたび、一度行ってみたいと思っていた。期間限定のものを見られる好機にワクワク感も高まる。


コタンの入口
氷上温泉入口
温泉の中からコタンを見渡す
コタンのシンボルらしい
お酒がたくさん
カクテル テーブルに置くとくっついてなかなか持ち上げられない
クマの親子


氷の部屋
氷上のボックス席 冷たくて長くは座っていられない

 なお、然別湖は昔から好きで、その姿と湖に映る影との形から唇山と言われる天望山が秋の紅葉で色づいたところの美しさは格別のものである(今回のキャッチ画像参照)。子どもの頃、家族旅行で最初に訪れた折に、まるで昔読んだ絵本の「クレヨンの木」みたいだなあと感銘を受け、その後なんどかこの静謐な湖を訪れている。

 帯広市内に入って、夕食はビアレストランで中華と洋風のアラカルト。4人ほどの一テーブルでシェア。

韓国風太巻き 美味しかった
4人でシェアでもお腹いっぱいに

 すっかり夜も更けたころ、十勝が丘公園に移動し、ツアー第二の目玉「彩凛華(さいりんか)」の鑑賞である。例年1月下旬から2月下旬の期間、十勝川温泉に飛来する白鳥にちなんだ一大風物詩である。休日でもあり、寒さもなんのその、大変な人出であった。

動物たちのオブジェ
彩凛華を象徴する三角錐
大時計
多くの人出

 本日の宿泊は、帯広市内の「北海道ホテル」。木の香りがする素敵な宿で、モール温泉が楽しめたり、庭のバードウォッチングをしながらいただけ朝食などで実に快適に過ごせる宿である。帯広には駅前によいホテルが多いのだが、出張ではたいていここで泊る。今日は仕事なしなのでリラックス。

 翌日は、豊頃町に移動し、お目当ての「ジュエリーアイス」の鑑賞である。十勝川を覆う氷が太平洋に流れ出し、河口の海岸に打ち上げられた氷の塊が太陽の光を受けて美しく輝く現象を指す。昔からあったと思われるが観光用として注目されたのは最近だと思う。流氷と同じでタイミングが問題らしく、残念ながら今回はちょぼちょぼとしたものだったが面白かった。

こんな感じで打ち上げられる
ちょっと荒れ気味の海岸
ちょぼちょぼだけど、まあキレイ
氷が打ち上げられたところ

 昼食は池田町ワイン城のバイキング。昼からワインなどもいただき、ビーフが美味しかった。池田町はドリームズ・カム・トゥルー吉田美和の出身地で、ドリカムの二人が着用した衣装の展示館などもあった。池田町のワインも多種類販売している。最後に十勝の有名菓子店、柳月スイートピアガーデンに立ち寄り、帰途についた。

レストラン前で
十勝ビーフ 大変美味しかった

 このツアーはコストパフォーマンスもよく、とても満足したのでお薦めである。私も機会があればもう一度参加してもよいかなと思っている。ひとり参加であったが、ことばを交わす人もできた。一人は私より一回りほど年上の女性で、よくひとり参加でツアーに行くそうだ。今は新聞に投稿することにハマっており、最近掲載された記事のことを教えてくれた。もう一人は、私よりは20歳ほど若そうな女性だが、好きなサンリオのキャラクターが同じことから(持ち物でわかる)、帰りのバスの最後尾の席で並んで座り、話が弾んだ。この方、実はしかりべつ湖コタンの氷上温泉で一緒に浸かっており、その折に私と同じように靴下を脱いでスパッツをまくりあげて入っていたので、しっかり事前に調べ上げて旅に臨むところが達人だなと思って見ていたのである。学校の先生だそうだが、変わらず旅に出かけられているだろうか。ちなみに今の私は、旅で出会った方とはそのときだけのご縁だと思っている。若い時には帰ってからもやりとりをし、いまだに年賀状の交換をしている方も多くいるが、今はその時々の良い思い出にしていきたい。

 本当に旅っていいものだ。こうやって振り返ると、また行きたくなる。