見出し画像

みざくらの樹 #11 - note 記事100回を記念して

  皆様、大型連休をいかがお過ごしでしょうか。天候にも恵まれどこかに出かけたいところですが、私は自宅のガラクタの「捨て活」で忙しくしております。そんな中、先日の旅の記録を書こうとしたら今回の記事で記念すべき100回になることがわかりました。2021年7月にnoteデビューしてから約3年。途中1年間ほど中断がありましたがよくぞ書いてきました。

 もともとはコロナ禍と、当時あまり楽しくない仕事をしなければならなかったことの捌け口を探していて、前から関心のあったnoteにたどり着きました。過去の記事でも書きましたが、今どき世の中への発信手段はいろいろあれど、noteはとても使いやすく、ものぐさな私でも気軽に記事が書けることには感謝です。

 自分の備忘録と遠くにいる知人たちへの近況報告のつもりで書いていて、一般の読者の方とはもしご縁があれば幸いです、といったスタンスでしたが、見ず知らずの方が「スキ」と言ってくださったり、フォローをしてくださる方がいらっしゃるのはとても嬉しいです。こんな理屈っぽくて長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございます。

 さて、私の知人の皆様には、年賀状などであのシリーズはどうなったのかなどとお問い合わせをいただきますので、ここでご説明を。
 最初はコロナ禍の巣ごもり生活で、アガサ・クリスティーの長編66冊を読み、映像化作品を可能な限り視聴し、グルメのアガサが小説内で挙げている料理などを食べてみて感想を書くといった、私的な「クリスティー・プロジェクト」から始まりました。毎週、一話ずつ書き進めて半分の30話まできました。一年間中断してnote執筆に戻りましたが、クリスティー・プロジェクトは再開しておりません。これは、外で活動できるようになってそちらが優先するようになったためです。我ながら力を入れてしっかり書いているシリーズで、また折をみて書きたいと思っております。スコーンクロテッド・クリームをたっぷりつけて食べてすっかり太ってしまったり、フィッシュ・ペーストをわざわざイギリスから取り寄せたのに、しょっぱくて食べられなかったことなど良い思い出です。アガサの傑作の「鏡は横にひび割れて」はエリザベス・テーラーが主演した映画についても書きたいですし、「ヒッコリー・ロードの殺人」でのポアロの好みの「四角いクランペット」もぜひ作ってみたいです。

 旅行が解禁になっていろいろと行くようになり、書き始めたのが「華のおんなソロ旅」シリーズです。今でこそひとり旅が薦められておりますが、私は昔からひとりで出かけてひとりで旅情に浸る派でした。ツアーのおひとり様参加でも旅行の間はめいっぱいソロ活をするので、「ソロ旅」として記録しています。写真の明度を上げたり、切り取ったりすることも覚え、旅先でもバンバン写してあとで整理してアップしています。旅の記録はやはり写真が多いといいですね。過去の旅も自分の記録として書き残すことにしました。5年も前のものでも「スキ」と言ってくださる方がいらして嬉しいです。「ソロ旅」を個人旅行ですることもあり、最近は年によってテーマを決めております。今年のテーマは大河ドラマの影響もあり、「平安朝に雅を求めて」であります。

 私的エンタメ評として、当初からよく書いているのがドラマ評です(「国内ドラマ鑑賞記」) 。観ていていろいろと言いたいことが出てくるのですが、コロナ禍であったり、ドラマ好きの人が近くにいなかったりして吐き出せずにいると、徒然草の兼好法師ではありませんが「腹ふくるるわざ」に。というわけでかなり好き放題書きなぐっているシリーズです。ドラマ制作などの関係者の方々、いつも勝手ばかり言ってスミマセン(笑)。ただ、私は基本的に、ともすれば変わりばえせずつまらなくなりがちな私たちの日常に潤いを与えてくださっている皆様方に感謝しているのです。だから、どんなにひどい演技だと思っても役者さんたちのことを口汚くののしることはしたくありません。苦言があっても、良いものを観たい、ただその一心で言っているのだとご理解ください。

 あるときからこのnoteの記事は私の人生の記録でもあると思うようになり、派生したシリーズができ始めました。敬愛する脚本家、山田太一さんのことはどうしても書きたくて「山田太一 トリビュート」シリーズを始めました。ドラマであれば全話見直してから、と思っているのでなかなか着手できないでいます。「ふぞろいの林檎たち」「早春スケッチブック」はレンタルビデオでずっと貸出中。本当は動画配信してほしいのですが。「シネマ鑑賞記」は久しぶりに大スクリーンで古い映画を観て、昔、映画にハマっていたときのことを思いだしたからです。ヒッチコックの作品は全制覇しました。これも書きたいな。音楽も私の人生には欠かすことができず、ロック、ポピュラー、クラシック、オペラなど忘れられない曲、ステージなどがたくさんあります。「Favorite・Songs」の初回は誰になるかと思っていたら、エリック・カルメンの訃報が飛び込んできたのでまさかの第1号に。

 そして、これらシリーズに収まらない、日々の雑感を記したのがこの「みざくらの樹」です。「樹」は「記」とかけています。「みざくら」というのは、実は俳句に関心をもち、老後の趣味にしようかと勉強したときに俳号の候補として考えた名です。一言で言い切れてかわいいし(「みざくら」とはさくらんぼのこと)ちょうどいいと思っていたのですが、肝心の俳句の方は一向に上達せず。結局、型にはまった中に美を見出すよりも、好き放題に綴っている方が自分らしいのだと気付き、俳句は止めました。noteを書き続けていると、まったくその通りだったと思います。最近の私の「推し」の清少納言も実は和歌が不得手で随筆を書くようになったと知り、ますます親近感が増しました。あの大女流作家と同じとは、光栄の至りであります。

 さて、次は200回記念をめざして。またまた書きますのでよろしければどうぞお付き合いください。