短歌全般
たてついて飛ばされた先今ここで人の温さとメシの旨さと
命令とパワハラの差の見えずして上司はつらいよ代わって欲しいよ
責任を取るのが使命と心得し改札過ぎて襟をビシっと
独り身を案じてドアにそっとあるカサゴの煮つけ「温めて食べて」
趣味に生く音楽に生くこの私、あなたが音符を教えてくれた
エアメール残してあるよ今もまだ恋の日記の１ページだもの
あんた今ひとりなぐらいわかるわよ！何年付き合ったと思うのよ！
ひとり居て瓶に残りし粉珈琲スプン届かず湯を注ぎ呑む
高速の行先表示にふと笑う漫才コンビの名前にも似て
袖口のチョークの粉を気にしつつ待ち人来たらず「もう帰ります」
（NHK短歌 川野里子先生「ガラス」 佳作）
「お前とはよく飲んだな！よく笑ったな！」 写真にコツンと切子のグラス
（NHK短歌 川野里子先生「傘」 佳作）
傘持たぬほんひとときのコーヒーは君と出会えた偶然の時
（NHK短歌岡野大嗣先生「待ち合わせ」佳作）
寝る前に既読が点いた「起きてるの？明日はどこでお昼にしようか？」
（長崎、原爆忌で）
熱き日に子らの無邪気な声もして平和像から飛び立つ羽音
（ライラック杯投稿作品）
きっかけは初めて授業をサボった日カフェには君とJazzとミズキと
Sasanquaのまだ咲く庭を手入れして私らしさの種まいてみる
（NHK短歌、江戸雪先生「元カノ」で）
君といま子も孫もいてご近所さん昔のことは墓場のみやげ
#アレンジャーかぶれ心の短歌
速い目のテンポでゴスペルどうでしょう？
あんた「天ラヴ」見過ぎだってば！
その曲その名も「♪Misty」を上げた記事はこちら
（3.14 円周率の日で）
数学につまづき四十を過ぎて知る月のまるさと人のやさしさ
※PCで積分を使って円周率を16桁まで出してみたのが四十過ぎでした
※短歌ではないですが人生二度目の都都逸（お題「数式））
数列のごと関数のごと並ぶスケールジャズピアノ
AMAZONの消えし注文履歴には父母のおむつとやわらか食と
※消えた注文履歴を見て「前はあれも買ったこれも買った」と
思い出してしまいました。
ツイッターでのお題「最後の嘘」から
墓場まで持ってく話もまあいいか最後の噓に見せて話せば
同じく「人類」（NGワード「人類」で
年老いて犬歯残りしその顔にケダモノの血とサバンナの風
※部分入れ歯を外した時の自分の顔を鏡で見て
犬歯（牙）は他の歯が抜けても最後まで残るんですね。獣だった証拠
#短歌俳句川柳なんでやねん部
「気いつけて帰りや！」
「そんなんわかっとる。きいつけへんだら車は動かん！」
※関西では言い尽くされたギャグ
返し歌企画「こっそりライラック」に投稿
「元カノ」で
スーパーで家族ともどもすれ違う「やあおひさ」とだけ、ほろ苦く甘く
※クルーの沙々良さんからは「爆弾」と言われました。（笑う）
「猫」と「なごり雪」で
ならのまちひっそり残るなごり雪
猫も恋ばな「あのみーほんでみー」
※ってだれがわかるねん！（笑）他の関西の方からすれば奈良（旧市内の一部）の人間は無意識に「みーみー」言ってるそうです。
「冷たい手」で
コーヒーで温めてみようか冷たき手
角にうっすら自販機の灯り
「君なき冬～春」で
はや一年経って私も春ひとりわがまま許してくれて「Thank You.」
※タラちゃんで有名な貴家（さすが）堂子さんが亡くなられました。
あらぴんからぴんすっかんぴんの呪文かけ夢をかなえる私はアクビ
おやすみと言っても寝れないそんな日は
ゆっくり息吐き「SHEEP」を数える
みなさん、寝れない日はひつじではダメなのです。英語にしないと。
春光や小岩井の名のカフェオレを飲み干す空に先人の夢
※「岩」の字から連想してもらえるかどうかの是非
宇宙や航空機のマニアの方なら心情をわかって頂けそう。
※こちらのツイコメの写真で
この先に花の里でもありそうな風が呼んでる「今宵はここへ」
石段からあのお店を連想しました。
私にも翼があるの折り鶴はいつか飛び立つ希望は無限
（折り鶴でもう1作）
LeftAlone秋梅雨過ぎし今宵まだ止まぬ心誰かそばに居て
（Jazzの曲名を織り込んで）
この先は雪で銀河は見えずともあなたは次の列車に乗るのね
（riraさんのツイートを見て）
鍋の具に悔いと希望の入り交ざる残りし時を湯気に任せて
買い物の行き来に毎日通る道チャイムの音とコーラスの声
目覚めてもプレゼント無き朝なれど新しき日は今日も始まる
※独り身のクリスマス
テーブルに旧き友の姿浮かべそっと乾杯一番搾り
※ナットキングコールの ♪ L-O-V-Eで「曲から一首」(YouTube)
カフェに居てあなたは私の目を見ないスマホの中がそんな気になる？
ステージでどんなに息を合わせても私の声は聞こえてないのね
沙々良まど夏さんのこっそり返し歌【最終回】への投稿です。
※元歌（１）（２）どちらも横恋慕してみました。（笑）
学祭に呼ばれて曲の被りしも新たな仲間と酒飲み談義
カタールの熱き冬空熱き汗漣さん見守るサムライブルー
勝村政信さんのツイッターのコメントに上がった写真で
コーラスの響きはSus4教会の窓の明かりと雪の白さと
たまには外へ出て詠んでみました
そのことは ちょっちだけ日記Vol.14 で
君たちの世界を託す折り鶴はいつかはばたく誰もの願い
（遺留捜査最終2話を見て）
私の中ではいろんな意味がありますがうまく言えない
※JALさんのプロモーションではありません（笑）
シジュウカラ文法のあるさえずりで今日も仲間と語らう午後よ
恐竜の記憶残せし列島に鳥渡り来るいのちの証
※どちらも「カガク」ネタですが恐竜の方はブラタモリで短歌俳句で作ったのくっつけただけ
この曲をどう料理する音楽は大事なともだち60年余
※譜面書きが趣味の私
つぶやきて君にはいいね多いのね私の ♡ も数字が欲しい
（NHK 10/8 締め切り投稿忘れ3作）
若き日々己の気変わり怖くなり大事なことば言い出せぬまま
そろそろか、近づいてきたと思いきや買えば遠のく魔法の数字
キャンペーン期待膨らむ書留に野口英世のみぞ一枚
最終便タラップ降りる人の背に疲れもありて安堵もありて
※伊丹では最終便が駆け込み着陸の為タラップになることが多いです
マスターがそっと針置くあの店で君がこぼしたコーヒーのしみ
（NHK短歌、江戸雪先生「記念日」佳作）
※参考：松原みき ♪ 真夜中のドア ～ Stay With Me ～
（もう一つ記念日で）
真夜中のドアをハモりて涙する十月七日は君を想う日
引き出しの奥に見つけし文の束ペン滲みたる赤青のふち
ステイ先慣れぬ取り次ぎ高くつき今ならネットですぐ話せたに
「いつも朝パートで市場に出てるから」ママさん造る秋刀魚のたたき
東北に帰りし友より届きたるいちご煮の缶八戸の味
海のない街で味わう沖さばはじょっぱり女将の実家直送
商談に笑顔で送り出す上司「プランBでもかまへんからなー」
傘持たぬ仕事帰りの連れづれに「ラブストーリーは突然に」来る
100点でボトル無料の日々ありて狭き路地裏古き看板
「じゃがいもはも少し右」と声かける白杖の君今夜はカレー？
君がいたあの夏にまた行きたくてタイムマシンを発明しました