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小説「大村前奏曲(プレリュード)」

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タイトルを変えました。旧マガジンは残していますが新たに加筆・修正、注釈を入れながら連載開始します。着地構想は見えていませんがライフワークとして進めていきます。
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#大村市

(15)1586年 坂口館(やかた)

小説「大村前奏曲(プレリュード)」序章 Vol.15 これまで、これからの各話のマガジンはこち…

(1)1572年 序の序

小説「大村前奏曲(プレリュード)」序章 Vol.1 各話のマガジンはこちら 「御館様は生きとら…

(2)2020年 私のこと

小説「大村前奏曲(プレリュード)」序章 Vol.2 各話のマガジンはこちら  私の名は来見十三…

(3)2018年 上司のこと

小説「大村前奏曲(プレリュード)序章 Vol.3 各話のマガジンはこちら  この年の春、私は防…

(4)2021年 文が突然

小説「大村前奏曲(プレリュード)」序章 Vol.4 これまで、これからの各話のマガジンはこちら…

(5)1572年 三城館(さんじょうやかた)

小説「大村前奏曲(プレリュード)」序章 Vol.5 これまで、これからの各話のマガジンはこちら…

(6)2024年 地理

小説「大村前奏曲(プレリュード)」序章 Vol.6 (旧マガジンで第二章で書いたものを一部分先に) ※2024年とあるのは著者による解説と理解くださって構いません。 これまで、これからの各話のマガジンはこちらから  ここまでで一旦長崎県全体のことを話さねばならない。九州北西の端にある細長い海岸の入り組んだ県だということぐらいは御存知だろう。日本一属する島の多い県だ。日本海の入り口、朝鮮半島との間には対馬と壱岐がある。まあ壱岐の方は長崎県ではあるが位置的には佐賀県沖にある。

(7)2018年 資料分析班

小説「大村前奏曲(プレリュード)」序章 Vol.7 ※科学技術に関する内容はあくまでもフィクシ…

(8)2021年 住職

小説「大村前奏曲(プレリュード)」序章 Vol.8 これまで、これからの各話のマガジンはこちら…

(9)2018年 浜松

小説「大村前奏曲(プレリュード)」序章 Vol.9 これまで、これからの各話のマガジンはこちら…

(10)1573年 多以良(たいら)

小説「大村前奏曲(プレリュード)」序章 Vol.10 これまで、これからの各話のマガジンはこち…

(11)2018年 長崎

小説「大村前奏曲(プレリュード)」序章 Vol.11 これまで、これからの各話のマガジンはこち…

(12)1581年 空の港

小説「大村前奏曲(プレリュード)」序章 Vol.12 これまで、これからの各話のマガジンはこち…

(13)1582年 中浦ジュリアン

小説「大村前奏曲(プレリュード)」序章 Vol.13 これまで、これからの各話のマガジンはこちらから 「甚五殿、大きくなられた。今は波佐見で蟄居していることにはなっているが、いずれここは私の住まいとなる。今日は隣の和尚も御同席頂いた。」 「御館様、お久しぶりに御座います。ジュリアンで御座います。」 「こちらの和尚様とも羅馬に行く前に一度お会いしたいと思っておりました。」  こちらへ来たすぐ、彼がまだ幼いころに一度見かけてはいた。彼は多以良の血筋、それも葛が峠の戦いで討死し