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PQ使用DR Kano

初めまして、主に大阪市十三のGo Againさんでflesh and bloodをプレイしているmistyと申します。友人に誘われて2023年の8月からflesh and bloodを開始、参加したイベント結果は以下の通り。

[Blitz]
OFBC ベスト8(Dash)
Skirmish#8 BLACK FROG 優勝(Bravo)
Skirmish#8 カードボックスオーサカ 優勝(Bravo)
Skirmish#8 くじから ベスト4(Bravo)
Skirmish#8 ジラフル ベスト8(Bravo)

[ドラフト]
PQ#4 Go Again 2-4

[CC]
RtN Go Again ベスト4(Fai)
RtN ジラフル京都 1-2(Kano)
PQ#5 さかいや 0-3(Kano)
PQ#5 蓮屋 ベスト8(Kano)
PQ#5 ジラフル 準優勝(Kano)

[シールド+ドラフト]
Calling Tokyo 32位

とそこそこSEには残れてるが、優勝までは中々届かない。目下最大の課題はリミテッド。

自分がflesh and bloodを初めた辺りのタイミングでNationalの受付が開始していましたが流石に数週間の経験で勝てるとは微塵も思っていなかったのでスルーして次のNationalへ向けてこの1年間を取り組む事を目標にしてきました。

取り組みの成果もあってかRtNにてNational参加の切符を獲得できたので振り返りとこれからの目標について、自分の思考のアウトプットを含めて言語化し残しておきたいと思います。

先に今回のPQで使用したKanoのリスト及びマッチアップガイドを記しておきますので、Kanoに興味がない方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。



■デッキリスト

所謂DR型、トップメタのKayoに対応するためスタッキングした山が1ターンでも早く帰ってくるよう《Sink Below》、《Fate Foreseen》のDR2種に加えて更に《Crown of Providence》も採用している。


手札のスタッキングしたいカードを防御に出さずにボトムへ。Tomeシリーズは防御値2なので複数引いた時の総防御値が凹むターンをケア。
《Sink Below》より一段劣るがTome系をスタッキングした後に使用すると青なら全て有効札になる。
又トップTomeシリーズを確認後、Kano起動で手札枚数+1、Kayoの攻撃を凌ぐのに必要なプレイの1つなので必須。
《Command and Conquer》メタ
使用感は《Sink Below》と同じ、+αで《Aether Arc》によって生み出されたPonderトークンによりドローする青のカードを一度までArsenalに置くことを許容してくれる。


Kayoにアクションについて概念レベルでざっくり言うと

・しゃがむターン
6点AA+3点武器=9点+1枚Arsenal

・1ターン目などの立ち上がり
6点AA+6点AA=12点

以下、レート超過

・《Swing Big》、《Bare Fangs》絡み
6点AA+8点AA=14点

・《Cast Bones》
12点AA+6点AA=18点

・《Bloodrush Bellow》
8点AA+5点武器+8点AA=21点

実際はこれ以上に膨大な組み合わせが存在し、ここに更にMightトークンの1点バフが供給され続ける為、手札4枚合計12点を防御に差し出してもKayo側がしゃがむターン以外はライフがおおよそ1点〜9点減っていく。

実際はGo Againが続かなかったり、しゃがむターンが複数発生するのでライフがあまり減らないターンも多いがKayo側が並〜少し上振れた瞬間に従来のKanoの3枚防御、1枚スタッキングのプランは簡単に破綻する。その為にドローするカード又はOptするカードを多様し防御に専念しながらスタッキングも同時におこなう事を目的としている。

山札が1巡するまでおよそ15ターン(15×4=60枚)

・Kanoの1ターン、手札4枚合計12点が1ターン分の価値
・手札1枚=3点=0.25ターン
・DR1枚=4点=0.33ターン+Opt又はルーティング効果0.25で合計約+0.58ターン
・《Crown of Providence》2点防御=約0.17ターン+ルーティング0.25で合計+0.42ターン
・《Tome of Fyendal》、《Tome of Aetherwind》…2ドローで+0.5ターン


《Cast Bones》…6点、Kanoのライフが尽きるまで-0.5ターン
《Bloodrush Bellow》…9点、-0.75ターン

4枚12点でブロックし続けた場合に毎ターンおよそ3点ずつライフが減ると仮定してKanoが有する生存可能なターンは10ターン(ドロー40枚)。60枚中残り20枚、5ターン分。この1枚(3点)あたり+0.25ターンを積み重ねて、仮定10ターンから目的の15ターンまでカウントを進めるのがDR Kanoのコンセプトだと認識している。

P.S.わざわざ回りくどい面倒な計算をしているが装備品での防御行動、DRの4点ブロック等の行動が表現価値だけではなく、Kanoを使用する上でどのように作用しているのか。他カードとの選択になった時に本当にKanoに必要なのはどれなのかを判断するための1つの基準として自分の中で数値化。あくまで参考程度に


最強その1
他ヒーローは1ターンにおける1枚分の表現価値およそ4点を下げてまで、1枚をArsenalに残し次ターンに表現価値を持ち越し(所謂しゃがみ)しているのに1APで最大6点と1APの2つのアドバンテージをこれ1枚で持ち越せるので、KayoはArsenalゾーンが2枚存在するターンがゲーム中最大3回。
ルールに干渉してる、まさに化け物
最強その2
イラストマジでカッコ良過ぎるだろ




■マッチアップ



不利…Azalea、Katsu、Prism
微不利…Fai、Dash、Dash I/O、Kayo、Rhinar、Levia
五分…Kano、Boltyn、Viserai(アグロ〜ミッドレンジ)
微有利…Dorinthea(剣)、Betsy、Viserai(亀)
有利…Uzuri、Teklovossen、Victor、Bravo、Kassai、Dorinthea(斧)

先手後手の選択権がある場合は全て先手を選択。

ご覧の通りアグロデッキ全てに弱く、速度の遅いデッキ全てに有利といった極端なマッチアップが多い。現在の環境はHeavy Hittersで強化された3クラス(brute、Guardian、warrior)で大半を占めているためそのうちGuardian、warriorに完全に有利が取れていてbruteにも先手で五分、後手微不利なので立ち位置としては悪くない。

5月に発売する最新パックPort the MistveilのIllusionistクラスのヒーローEnigmaには恐らく不利なマッチアップが予想される為、メタの上位に食い込んでこないように祈るばかりだ。


■サイドボーディング



非スタッキングサイドボーディング(Azalea、Katsu、Fai、Dash、Dash I/O、Rhinar、Boltyn、Viserai、Teklovossen)
in
《Aether Dart》
《Snapback》
《Lesson in Lava》
《Eve of Ophidia》
《Potion of Déià Vu》
《Nourishing Emptiness》
《Sonic Boom》×3
《Ragamuffin's Hat》

out
《Imperial Edict》
《Oasis Respite》
《Fate Foreseen》×2
《Sink Below》黄×2
《Sink Below》赤×3
《Crown of Providence》

アグロ等の不利マッチアップではライフギリギリまで《Potion of Déià Vu》《Energy Potion》を設置し、概ねKano側のライフが尽きそうな気配がしたタイミングでコンボを開始すると良い。そのタイミングで《Eve of Ophidia》が手札にあるとコンボによってプレイするNAの質が格段に上がるので手札にくる事を祈る。


Tomeシリーズとの相性が抜群。《Eve of Ophidia》と同時にピッチし
再び手札に戻した時の万能感は何度やっても快感。



序盤に《Eve of Ophidia》を引いてしまった場合は、Arsenalに《Aether Wildfire》手札に青3枚+《Aether Spindle》で走るとコンボ完走率が高い。
《Aether Wildfire》のバフが乗った《Aether Spindle》で大量のOptから《Sonic Boom》や《Tome of Fyendal》《Tome of Aetherwind》がもっとも有効に働く積み直しを行い更なる追撃を狙う。
一見《Aether Spindle》の2コストが重いように感じるだろうが《Tome of Aetherwind》《Tome of Fyendal》のドローで青2枚を確定させたり《Sonic Boom》での連続コスト踏み倒しを狙えば支払った2コストは簡単に返ってくる。
基本的には対アグロは不利マッチアップだが勝率が著しく低いわけではない、諦めずに細い勝ち筋を手繰り寄せるために最善手を打ち続けよう。トップの神様が微笑んでくれるはず。


勝利の女神
ピッチスタッキングを加速させたり、Potionを手繰り寄せたり
コンボパーツの一つであったりとかなり仕事が多い

スタッキングコンボサイドボーディング
(Levia、Dorinthea、Kassai、Betsy、Bravo、Victor、コントロールDash)
上記デッキリンクそのまま

対Kayo
先手…スタッキングコンボサイドボーディング
後手…非スタッキングサイドボーディング

先手だと1ターン目に伏せるDRやターン終了時に4枚ドローできるおかげもあってギリギリ間に合うが、後手だと山が一巡する前にライフが尽きるケースが多くPotion2種をプレイするタイミングもかなりシビア。

先手微有利、後手微不利。

対Prism
in
《Fyendal's Fighting Spirit》
《Eve of Ophidia》
《Lesson in Lava》
《Potion of Déià Vu》
《Nourishing Emptiness》
《Snapback》
《Pursuit of Knowledge》×2
《Waning Moon》
《Ragamuffin's Hat》

out
《Oasis Respite》
《Imperial Edict》
《Fate Foreseen》×2
《Sink Below》黄×2
《Sink Below》赤×3
《Crown of Providence》

超不利マッチ、使用者も少ない為マッチングしたら負けと割り切って良い。

Angel AllyのアタックにKanoの効果や《Waning Moon》を駆使し1ダメージでも与えれば、Angel Allyの共通効果のWardが誘発してアタック中に自壊してくれる。Go Againの解決も発生しないためPrism側のAPが帰ってこなくなるがPrism側も徹底してAngel Allyのアタックを最後に行うためあまり解決策になっていない。

ミラーマッチ
経験があまりにも少ない為不明。
《Energy Potion》を早く多く設置した方が一方的にアクション可能に、出遅れた側は身動きとれず。


■ピッチスタッキング


おーぎ氏が「Jujubeans氏のピッチスタッキングガイド(翻訳記事)」をnoteに上げてくれている。自分は独自の記憶方法でスタッキングに挑戦していたが精度が上がらず頭打ちになったため、同じように悩んでいるプレイヤーがいる場合は是非メモリーパレスに挑戦してほしい。メモリーパレスが出来るようになってから格段にKanoが回しやすくなったのでこの記事はまさに天啓だった。

メモリーパレスの反復練習として自分は以下の様な練習を繰り返し行った事で精度が上がったが、あくまで一個人の例として参考程度にして欲しい。

本番ではスタッキングだけじゃなく防御についても脳のリソースを割かなければならないし、ルールについてジャッジに判断を仰ぐためゲームがストップする事もある。時間が経った後でも記憶から掘り起こすために日常的に練習できないか考えた結果の練習方法。

現在はメモリーパレスに+αでスタッキングした総枚数もカウントしている。Kayo対面はドローしてから「1巡したな」なんて時間的猶予は与えてくれない。

■対Kanoプレイング

BlitzのKanoとの大きな違いとして《Potion of Déià Vu》、《Energy Potion》の2種が場にない限りはコンボをスタートしてもリソースが足りなくて削りきれないケースが多い為、Kano側はターンの概ねを防御メインで考えている。

コンボがスタートする可能性が発生するのは上記Potion2種類の合計が2枚から、1枚以下の場合は手札にAB用のリソースを残すより全て使い切って殴って問題ない。以下目安


Potion2種合計2枚
対アグロは苦し紛れでこの盤面からスタートする事が多い、要求等がかなり高い体感コンボ成功率3割

Potion2種合計3枚
対ミッドレンジはこの辺りでKanoのライフが尽きるかどうかのライン、成功率6〜7割

Potion2種合計4枚
スタッキングできる対面の完成系、スタッキングミスしなければ100%完走。

各ヒーローによってデッキ内カラー配分やサイドの枠に限りがあると思う、おすすめは以下の通り
アグロ…AB3
ミッドレンジ…AB2+《Oasis Respite》
コントロール、Fatigue…AB3+《Oasis Respite》


■あとがき


フォーマットの知見がない時はアグロデッキを選択することが多い。目的としてはアグロデッキの攻撃をライフで受けてまでプレイしてくる各ヒーローのアタックの価値(そのデッキ、ヒーローのストロングポイント)がどのレベルのものかを体感できる。

各ヒーローのストロングポイントを把握した上で、その後のBlitzでは比較的フェアデッキのBravoを選択し、相手のアタックと対話することで受けて良い攻撃、マストブロックの判断レベルを徐々に上げた。同タイミングでCCへの挑戦を見据えていたのでBravoでピッチスタッキングも学ぶ目的もあったのたがBlitzだと山が一巡する前にどちらかのライフが底を尽きているケースが多く満足のいく結果は得られなかった。

その為、CCではアグロデッキのFaiを使用後、Kanoに挑戦。
Kanoはピッチスタッキングをしなければそもそも勝てないデッキなので、技術を無理矢理習得するにはこれ以上の教材はないと判断しての使用。
メタゲームやLLポイント到達等でシーンに合わせて使用デッキを選択肢しそのデッキにあった細かいプレイをこれからも習得していくが、ピッチスタッキングの技術に関してはこのゲームを続けていく上で不変的な技術だと思っているので、早くに習得できるに越したことはないと考えている。

また、Kano以外のデッキやリミテッドで脳のリソースを消耗せずに自然とスタッキングが可能なレベルになれば次の課題とて設定している「相手のスタッキングの把握」に徐々に取り組める。カードゲームにおいてお互いの手札及び山札の配列まで全て把握できるようになれば、そこに結果論的プレイは存在せず常に正解を選択し続ける事が可能になる。

先日のCalling Tokyoにて完成度は低いが感触は掴めた。day1にて相手のスタッキングを把握し1コスト以上の青AAがトップになったタイミングでNuuの効果を起動しバニッシュ、コストを踏み倒してのプレイで5試合中3試合は成功し勝ちに結びつけることが出来た。

カードパワーが上がり山札の2巡目までゲームが展開することががなくなった場合は不要な技術、自己満足にはなるが必要になるかもしれない未来への投資だ。自分自身のflesh and bloodの強さが1.0から1.1程度になるリターンしか得られないかもしれないし、そこに集中したあまり目の前の勝率が落ちるかもしれない。
それでも構わない。

今回のCalling Tokyoに参加し痛感したがday1を抜けた猛者が集まるday2を戦い、総合成績12-2以上のラインを目指すのは相当に険しい。安定してTOP8ラインに残っている海外の強豪プレイヤーのように、高い水準での勝率の安定「それを実行し得るポテンシャルを1つでも多く獲得しつつある」と自分が認識できればそれで良い。

#fab
#fleshandblood

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