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キャリアアップ助成金(正社員コース)で頭痛

今年夏、とても小さな会社からキャリアップ助成金のご依頼をいただいた。
(現在も他社分関わり中)
就業規則の作成届出義務もないので、「その他これに準ずるもの」を作成し、全従業員の押印をもらう準備をしていたところ、友人会社の就業規則まるパクリの仮案を持参し、「これに変更を加える程度で完成させて欲しい」とのことだったので、見積額20万円を提示したところ、想定外の金額どころから、無料と思われていたらしく大変驚いていた。(どういうこと?)

「これに変更を加える」こと自体を無料と考える常識を疑って欲しいところ。

まー、それはそれとしてキャリアップ助成金で提出する就業規則は「転換制度」
について書くべきことが書かれていなければならない(助成金パンフレットには規則案が出ている)けれど、そんな程度のことは特に悩まない。

就業規則を提出することとなる助成金で一番頭を悩ませるのは、賃金規程に基づいて給与計算が適切になされているか、不払い額がないか、、、
労働時間、休憩休日が「正規従業員への転換」であれば、本則に沿って適切に取得できているか、、、など、いつも頭を悩ませる。
(以前、ここで助成金支給を否定されたことあり、また別事例で支給申請前の相談で不払い分を精算しておいてくださいとの指示もあり)

特に、シフト制で労働時間が不確か、月の所定労働時間さえ定まらないときは、、

「(労働協約または就業規則に規定する通常の労働者の所定労働時間が明確ではない場合、他の通常の労働者と比べて所定労働時間が同等であること)。」が条件であり、これに沿うような転換をしなければならない。

過去、正規従業員へ転換しながら労働時間が1時間少なくなった事例があり、審査の結果「正規」ではなく「無期」への転換となった。

雇用契約書も各規則に揃えるのは当然だし、大きな相違があるときの頭痛は激しい。(今回コレ)

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