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宝塚記念 回顧

キセキが、きたーーーーーーーーー!
やった~~~~~!

2着だげど。

………さて。

2020年上半期の総決算、宝塚記念いかがだったでしょうか。

最高でしたよね!

もうほんとに最高でした!
馬券は外しましたけど!!!!!!!!
さあ、はりきって回顧行くぞ!

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レースの行方を変えた直前の雨、好機到来。もう二番手とは言わせない

2020年6月28日、上半期最後のG1レース宝塚記念。
阪神競馬場の内回り2200mを舞台におこなわれるグランプリレースです。上空の天気は、レースと同じくらい読めない日となりました。梅雨の晴れ間と思われた日曜の午後、まさかの豪雨が馬場を濡らします。
しかし、すぐに雨はやみ、馬場は稍重へ悪化しました。
まさに通り雨。そして、この雨がレースの行方を変えることになるのです。

レースはキセキの動向次第と評されていました。
そのキセキのスタートが今回も良くありませんでした。

それは出遅れというにはややわざとらしく、前にいかないフリで後方待機策をとります。

キセキがいかないなら、とトーセンスーリヤがハナを切り、ワグネリアン、ラッキーライラック、ダンビュライト、ペルシアンナイトあたりが前へと詰めていきます。アフリカンゴールドが続いて、外からブラストワンピース、その内から様子をみるようにクロノジェネシスと人気馬が続々と連なっていきます。その後ろにスティッフェリオ、サートゥルナーリアは中団の内を進んでいきます。追うようにレッドジェニアルとモズベッロ。そして、外側にようやく姿を見せるのはキセキ。進路を外にとり、番手をあげていくかまえです。
2馬身離れてトーセンカンビーナ、メイショウテンゲン。さらに2馬身離れてシンガリはカデナです。
3コーナー手前でキセキがラップをあげていくのと同時に伸びていた隊列が徐々に縮まっていきます。

レースを動かしたのはやはりキセキです。
先行集団はもう目の前。

同じ様に加速しはじめるのはクロノジェネシス。
この二頭が手応え良く4コーナーに突入。
内からラッキーライラックが顔をのぞかせ、役者がそろったように三頭並んで直線へ。サートゥルナーリアはまだ3馬身以上後ろで外を回っている。

直線に入って、加速するのはクロノジェネシス。
キセキの伸びも悪くない手応え。
対して、ラッキーライラックの伸び脚がいまひとつ。

クロノジェネシスが伸びる――。
追うキセキ、ラッキーライラックをかわす。
後ろからやってくるサートゥルナーリアとモズベッロが3番手争い。

クロノジェネシス、リードはどんどん広げる。独走状態!
キセキも懸命に追うがまるで歯が立たちません。
さらに後ろでサートゥルナーリアの脚が止まって、モズベッロが台頭します。

クロノジェネシス、圧倒的な強さでゴールイン。その差は6馬身!

2着にキセキ、さらに5馬身離れて3着はモズベッロ。4着にサートゥルナーリア、5着にメイショウテンゲン。

宝塚記念を制したのは4歳牝馬クロノジェネシスです。

クロノジェネシスは秋華賞に続き、G1を2勝目。父バゴの代表産駒となりそうです。前走の大阪杯ではラッキーライラックの2着に敗れ、前々走の京都記念は重馬場で2馬身半の快勝。
得意の道悪馬場で、以前に負けた相手に雪辱し、強豪牡馬を蹴散らしました。道悪馬場もそうですが、いまだ牡馬に負けたことはありません。負けたのはいずれも牝馬のみ。この馬の面白いところです。

道悪だったら、敵はない。
タイトルも2つ手に入れ、もう二番手扱いはさせない。

このご時勢ではありますが、クロノジェネシス、秋は欧州遠征へという道が見えてきたような気がします。父バゴは凱旋門賞馬。夢が膨らみます。


予想の結果は。

◎キセキ……2着!!!!!!!武さんさすがですうう!!!

でもモズベッロがいないのーーーーーーーーーー!
せっかくキセキがきたのに!!!ああもう!!!

1着▲クロノジェネシス
2着◎キセキ
3着 モズベッロ
4着△サートゥルナーリア
5着 メイショウテンゲン

何気にメイショウテンゲンが5着に入っているところがポイントで、この馬はやはり重巧者ですから、いかに馬場が瞬間的に悪くなっていたかがうかがえます。そして、前に行った馬は全滅しましたね。クロノジェネシス以外が全馬37秒以上の上がりを要しています。如何にヘビーな馬場であったかを物語っています。本当に稍重発表でよかったのでしょうか。
そして、なんといってもキセキの2着。
逃げないキセキが心配でしたが、なんてことはない、レース後半からロングスパートかけて後半ハイラップでふんばった武騎手の見事な手綱さばきでした。流石すぎます。

クロノジェネシスのレースぶりが目を惹きますが、やはり私にはキセキの走りが一番の感動です。今回のレースが道悪の内回り、2200mという、もしかしたらこれが噛み合っていたんじゃないかと思っています。折り合い次第ではありますが、これ以上の条件はもうないかもしれません。次走も応援しますが、なんだか最後の輝きの気がしてなりませんでした。

・・・

さて、豪華メンバーでの宝塚記念、あなたはどの馬に夢を託しましたか?

わたしはキセキに夢を乗せて、感動をいただきました。
(馬券ははずれましたけど)

結果はクロノジェネシスの圧勝でしたが、見ごたえあったレースでした。

来週から競馬は下半期に突入し、夏競馬が本格化します。
2歳戦も増え始め、競馬の世代も移り変わっていきます。
不安な世の中ですが、少しでもお楽しみを増やしていきたいところです。

それではまた次のレースでお会いしましょう。

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