神戸新聞杯 回顧
二冠馬コントレイルの秋緒戦。
西からの菊花賞への行程は例年と違い、中京2200mとなりました。
神戸新聞杯、無敗のコントレイルが参戦。
そして、フルゲート18頭が揃い、打倒コントレイルを目指すライバルたちがひしめき合いました。
コントレイルとライバル馬
大本命のコントレイル。終始オッズが1.1から1.2とほとんど変わらないほど、圧倒的な支持を集めました。無敗の二冠馬がどんな勝ち方をするのかを楽しむレースとなりつつあります。鞍上の福永騎手もインタビューでは春より成長している、楽しみしかないとおっしゃっていたようです。しかし、はたして本当に隙がないのか……それは走ってみないとわかりません。
ライバルの筆頭実績はヴェルトライゼンデ。ダービー3着とコントレイルに及ばずながら、2歳から活躍し、一線級とやりあってきました。ダービー後は軽い骨折、レース直前には熱発もあり、当初予定のセントライト記念をパスしてこちらに。コンディションが心配されましたが、なんとか間に合ったようです。実力が出せる状態なら、胸を借りる走りを期待したいところです。
春からの活躍馬の一頭といえば、ディープボンドです。ディープボンドは皐月賞は10着でしたが、青葉賞を勝ち、ダービーへの刺客として名乗りを上げ、5着と掲示板を確保してきました。名前はディープですが、ボンドの方が父名由来のキズナ産駒です。(ディープボンド=深い絆)お間違えのないように。
成長を期待されたのは、グランデマーレ。
2戦2勝とまだ戦歴浅く、10カ月の休み明けですが、上がり馬として化けてでるのか、注目です。
武豊騎手騎乗のマイラプソディも忘れてはいけません。この馬も春からの活躍馬。晩成気質のハーツクライ産駒ですから、秋にどのように成長したのか、楽しみな一頭です。
他に、プリンシパルステークス勝ちのビターエンダー。
夏の新潟で活躍したエンデュミオン、ロバートソンキー、ターキッシュパレス。
ラジオNIKKEI賞2着パンサラッサ、3着ディープキングは先週のセントライト記念を逃げ切ったラジオNIKKEI賞勝ち馬バビットに続きたいところです。
などなど、秋の大一番に向かうために条件戦を勝ち上がり、重賞でそこそこの成績を残してきた馬とそれぞれです。
大本命コントレイル打倒となるのでしょうか。
レース回顧
舞台となる中京競馬場はまだ残暑の日差しが残るくらいの晴れ間。
まさに3歳クラシックの秋戦線に相応しく、秋が来るという実感があります。
レースは全馬順調にスタートを切ります。
1週目の直線ですが、枠を活かしてスタートよく先頭に立つのはグランデマーレですが、それほど逃げません。同じ白帽のコントレイルはスタートが悪くはないものの、急がず焦らずといった調子で内枠らしく馬群に包まれて中団のポジションどりとなります。
1コーナーに差しかかる頃には先頭がパンサラッサに替わっています。2番手グランデマーレ。その後ろにディープキングとディープボンド。さらにエンデュミオン、シンボと続きます。
そしてコントレイルとターキッシュパレスが並びます。
ヴェルトライゼンデやマイラプソディは馬群の後方にいます。
と言っても、馬群は密集し、ペースは遅く、最初の1000mを60秒ほど。
早くも後ろの馬が動き出します。
大注目のコントレイルに動きはありません。より馬群に包まれながらも3コーナーへ。先頭は入れ替わりパンサラッサ。グランデマーレが続きます。後方ではマイラプソディがマクリにかかり、ロングスパートの兆しをみせます。
3コーナーから4コーナー。
馬群は一団となり、その中心にコントレイルが閉じ込められているようにも見えます。はたしてコントレイルは進路を確保できるのか。
4コーナーから直線に。
先頭はパンサラッサですが、ほとんどリードはありません。外からディープボンド。各騎手の手が一斉に動いてラストスパート。
するすると先頭争いに躍りでるのが コントレイル。
2番手にいたグランデマーレが下がっていくのをうまく捌きながら、自力で進路を確保してきます。さすがの二冠馬といった力強い踏み込みで迫力ある走りパンサラッサを馬なりでかわすとあっさりと先頭に立ちます。外にいたディープボンドにムチで気合いが入ろうと、鞍上が必死に手綱をしごいても、その差は開く一方。
コントレイルは悠々と先頭を突き進みます。
対して2番手争いに差し馬が襲いかかってきます。脚色いいのはヴェルトライゼンデ。ディープボンドは脚が続かないが粘ります。人気薄のロバートソンキーも迫ってきて激しい2着、3着争い。
しかし、コントレイルは馬なりのまま、ゴールへ飛び込んでいきます。
勝ったのコントレイル。2馬身差の余裕の圧勝劇、さすが無敗の二冠馬といった横綱競馬でした。
2着はヴェルトライゼンデ、3着は14番人気のロバートソンキーが入りました。
菊花賞に向けて
菊花賞に向けて順風満帆といったコントレイルですが、2着のヴェルトライゼンデも好調さをアピールでき、また、3着に入ったロバートソンキーは1勝馬でありながら、なかなか厳しいメンバーのここで権利を取れたことで菊花賞へ参加の目処が立ちました。ロバートソンキーは母系がトウカイテイオーの一族ですから、クラシックのロマン溢れる一頭としてダークホースの期待がかかります。
さて、神戸新聞杯はコントレイルの圧勝で幕を閉じました。
同じトライアルのセントライト記念ではバビットが春の活躍馬相手に逃げ切り勝ちをおさめています。
バビットが逃げ馬というのが、本番のレース予想を今から楽しめます。どんなレース展開になるのでしょうか。
クラシック三冠、最後の一冠菊花賞は10月25日。改装前最後の菊花賞となります。
コントレイルが新たな時代の無敗の三冠馬となることができるのか、はたまた、上がり馬バビットの3000m逃げ切りか、もしくはヴェルトライゼンデの逆襲なるか。
絶対見応えあるレースになると思います。
今から無事にレースが始まることを祈るばかりです。
それではまたお会いしましょう〜。
え、馬券の結果は?やっぱり書かなきゃダメ?
・
・
・
当たり前のように、ハズレました!
ロバートソンキーは買えないです……
伊藤騎手、お見事です…うう。
また頑張ります!
サポートしていただくと、もれなく競馬の軍資金になります!