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第87回東京優駿(日本ダービー) 有力馬解説

みなさん、こんにちは!
ついにダービーウィークやってきました!

劇的なオークスの興奮醒めやらぬ中ですが、今年の世代の頂点を決めるダービーがもう目の前に迫っています。

昨年は伏兵ロジャーバローズの逃げ切りで、あっと驚きましたが、今年はどんなレースになるのでしょう。

オークスのデアリングタクトに引き続き、無敗の皐月賞馬コントレイルが二冠制覇となるのか、それともサリオスが雪辱するのか、あるいは昨年のように新勢力の台頭なるのか…。

今回も有力馬を簡単に解説していきたいと思いますので、ぜひお付き合いください。

レースの位置づけ

3歳クラシック第二弾でありながら、世代の頂点を決めるレースとしてもっとも格式高いレースです。競走馬はダービーに一度しか挑戦できません。しかし、ダービーに出るまでが過酷な競争を制していかなければいけませんから、出走するだけでもとてもありがたいことなのです。
また、ダービーは競馬の祭典とも呼ばれ、すべての競走馬・ホースマンはここを目指すともいわれています。世界各国、各地域ごとダービーが開催され、どんなダービーでも制したことは名誉なこととされています。
騎手でいえばダービージョッキーというように。
特別of特別なレースなのです。

競走名の「ダービー(Derby)」とは、1780年にイギリスで同レースを創設した、第12代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレー氏にちなむ。現在は一般的に3歳馬の頂点を決める競走として世界各国の競馬場で「ダービー」が行われ、わが国でも”競馬の最大の祭典”として、競馬ファン以外にもその名が広く知れ渡るレースとなっている。(JRAより)

ダービー卿は競馬大好きだったんです。(雑な覚え方

舞台は東京競馬場2400m。この距離はジャパンカップ、オークスと同じです。チャンピオンを決めるにはこのコースってことです。
直線が長く、坂があり、スピードとスタミナ両方が求められます。

有力馬解説

父と同じ道を歩めるか、無敗のダービー馬へ
コントレイル
 福永祐一騎手

皐月賞をラスト100mサリオスとの競り合いを制して戴冠。4戦4勝の無敗の皐月賞馬として、父ディープインパクト以来の無敗のダービー馬を目指す。高速馬場への対応も、昨年12月東京スポーツ杯2歳ステークスでレコード勝ちしていることを考えると、向いていると言えそうです。
臨戦過程において不備はなさそう。圧倒的一番人気間違いなし。

コントレイル 牡3歳 調教師:矢作芳人(栗東)
父:ディープインパクト
母:ロードクロサイト 母の父:Unbridled's Song
主な成績:皐月賞(G1) ホープフルS(G1) 東スポ杯2歳S(G3)

コントレイルを倒すなら、この馬しかいない
サリオス
 D.レーン騎手

皐月賞は惜しい2着。コントレイルと同じく無敗で挑んだ皐月賞で土をつけられました。父ハーツクライはディープインパクトを唯一負かした馬だけに、大一番で雪辱といきたいところです。
2歳時から体形が短距離向きと揶揄されてきましたが、皐月賞2000mは克服したものの距離が伸びてどのような走りをするでしょうか。
鞍上はオーストラリアのD.レーン騎手。この馬のためとも思えるようなこの時期の短期免許取得が実を結ぶのか。異国の若き天才ジョッキーの手腕にも注目しましょう。

サリオス  牡3歳 調教師:堀宣行(美浦)
父:ハーツクライ 
母:サロミナ 母の父:Lomitas
主な成績
皐月賞2着 朝日杯FS(G1) サウジアラビアロイヤルカップ(G3)

父ディープに似ている? 騎手が惚れこむ逸材
サトノフラッグ
  武豊騎手

皐月賞ではコントレイル、サリオスに並んで3強と評された。しかし、稍重馬場に阻まれ5着。
マーフィー騎手にはダービーを勝てる馬と言われ、弥生賞では武豊騎手が跨がりディープインパクト記念弥生賞のタイトル通り、ディープの子でディープに似た勝ち方をして、そっくりだとも評されました。
そして、運命のダービーで武豊騎手がお手馬の中で選んだのがこの馬というのが、興味深い。今の馬場状態への適正は未知数だが、ダービー男の武豊騎手ならやってくれるかもしれないと期待したい一頭です。

サトノフラッグ  牡3歳 調教師:国枝栄(美浦)
父:ディープインパクト
母:バラダセール 母の父:Not For Sale
主な成績:ディープ記念弥生賞(G2)

ダービーに間に合った、父と同じ道を歩めるか
ディープボンド
 和田竜二騎手

皐月賞はレースにならず10着と大敗北。
ダービーに出るためには賞金不足となり、京都新聞杯へ駒を進めて、これをなんとか勝利し、晴れてダービーへの道が開けました。父キズナも同じ京都新聞杯を勝って、ダービーを制しています。去年のダービー馬ロジャーバローズは京都新聞杯2着後にダービーを逃げきった。
皐月賞で勝負づけが済んだと言わせない競馬をみせたいところです。

ディープボンド 牡3歳 調教師:
父:キズナ
母:ゼフィランサス 母の父:キングヘイロー
主な成績:京都新聞杯(G2)

苦労の末につかんだチャンスで勝利をもぎとれ
ビターエンダー
 津村明秀騎手

皐月賞は13着。ダービートライアルのプリンシパルステークスでクビ差勝ちでダービー参戦の権利を得る。津村騎手は今回がダービー初騎乗。2人で掴んだチャンス、どこまで活かせるか。逃げ馬ではないが、先行力ある馬ではあるので、今の馬場をどこまで味方にできるかがレースのポイントになります。レース間隔が短くなっていますが、体力的なタフさも問われそうです。
条件は厳しいかもしれませんが、人馬ともに頑張ってきた成果をみせたいですね。

ビターエンダー 牡3歳 調教師:相沢 郁(美浦)
父:オルフェーヴル
母:ビタースウィート 母の父:Afreet Alex
主な成績:プリンシパルS

なぜか人気ない皐月賞3着馬、重賞ウイナーの意地で距離の壁を越えろ
ガロアクリーク
 川田将雅騎手

皐月賞3着。スプリングステークス(G2)の覇者ではありますが、なかなか注目されず、皐月賞は8番人気という低評価。結果は2強から離れた3着。2強を除けば最先着です。父キンシャサノキセキの子は基本的に短距離でよく走る傾向があり、ガロアクリークにとってダービーの2400mは長いのではないかと評されます。この馬に限っては2000mのスプリングステークスも勝っていることから、唯一の中距離を走れるキンシャサノキセキ産駒として距離の壁を打ち破ってもらいたいところです。。

ガロアクリーク  牡3歳 調教師:上原博之(美浦)
父:キンシャサノキセキ
母:ゴールドレリック 母の父:Kingmambo
主な成績:スプリングS(G2)

皐月賞をスルーしてダービーを獲りに
ワーケア
 C.ルメール騎手

弥生賞2着後に皐月賞をスルーして、ダービーに直行するという異例のローテーションで望みます。果たしてそれが実を結ぶのでしょうか。2歳G1ホープフルステークスでコントレイルの3着として、実力は折り紙付き。鞍上には名手ルメール騎手を迎え、満を辞して挑む大本番です。

ワーケア  牡3歳 調教師:手塚貴久(美浦)
父:ハーツクライ
母:チェリーコレクト 母の父:Oratorio
主な成績:ホープフルS3着、弥生賞2着

大魔神、初のクラシック制覇へ、遅れてきた刺客
ヴァルコス
 三浦皇成騎手

ダービートライアル青葉賞で2着確保し、ダービーへの出走権をギリギリ手に入れました。とはいえ、ダービーの舞台である東京2400mは2勝2着1回と得意にしているコースです。ほとんどの馬が経験のないコースですでに実績をあげている当馬にとっては地の利があるようなものです。
数頭のG1馬を送り出してきたオーナー・大魔神こと佐々木主浩氏とはいえ、クラシックはまだ未勝利。あわせて三浦騎手の初G1勝ちをダービーで飾りたいところです。”もっている”大魔神の馬だからこそ、大きな夢を語りたくなります。

ヴァルコス 牡3歳 調教師:友道康夫(栗東)
父:ノヴェリスト
母:ランズエッジ 母の父:ダンスインザダーク
主な成績:青葉賞2着

この勢いで全頭語りたいところですが、独断と偏見の上で、紹介を終わらせていただきます。
どんな成績の馬でも出走するということは、制するチャンスがあります。
そして、ダービーを制することができればチャンピオンとして名が残ります。レースが語り継がれます。
ダービーの歴史の重みを感じながら、レースの緊張と興奮を味わい、今年のスターが登場するのを見守りましょう。

コントレイルが無敗で二冠を制するのか、サリオスが逆襲するのか、はたまた新たなスター誕生なるのか。

今年のダービーも最高のレースになりそうです。

わたしのイチオシ

予想を書くのが、なんだか無粋な気もしますが……馬券も競馬の面白いファクターのひとつですから、触れずに終わるわけにはいきません。
競馬ファンにとっても、ダービーを当てたことがあるというのは一種のステータスです。

◎サリオス

なんとサリオスです。自分でもびっくりです。コントレイルじゃないの?
いえ、コントレイルも応援しています。しかし、ここで逆襲し、雪辱するというシチュエーションの方が滾ります。理屈ではなく、お気持ちです。お察しください。(すでに当てる気がない

予想は…

◎⑫サリオス
○⑤コントレイル
▲⑰ヴァルコス
△⑮サトノフラッグ
△⑱ウインカーネリアン
△⑧ビターエンダー

意外に絞れたんですよ。サリオス・コントレイルの二頭軸の3連複とかベタな買い方してみようかなと思ってます。前に行く馬が有利と念仏みたいに唱えていますが、実際どうなるかはわかりません。少なくともデアリングタクトは後ろから突っ込んできました。

解説・予想は以上です。
それではまた、回顧でお会いしましょう。

ここまでお付き合いありがとうございました!


日本ダービーは明日5月31日(日)15:40発走です!

いいレースになりますように!




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