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能登半島地震発生のメカニズム…(予測)空白地帯だった能登半島北端


下図は、NHKで放映された資料である。
これによれば、2023年1月13日に公表されたものです。
 筆者が今回の能登半島地震の震源分布を赤破線で入れています。

日本海東縁部

 上図を見る限り、今回の能登半島地震は、
 『これから将来発生する可能性の濃厚な領域から外されています』
恐らく理由は単純で、大きな地震が起きた『実績』が少なかったために、注目すべき領域と意識されなかったのでしょう。
 これは下図のように『日本海東縁部』に関するニュースの中で示されたものです。

東縁部

 地震調査委員会によりますと、この地震は北海道沖から新潟県沖にかけての「日本海東縁部」と呼ばれる活断層が帯状に存在する場所で発生した。
 この場所は北米プレートとユーラシアプレートが衝突している場所で「ひずみ」が集中しています。このため、過去にもマグニチュード7クラスの地震がたびたび発生しています。陸地に近い海底で地震が起きるのです。
 下の図が、日本付近のプレートの様子を示したものです。

日本付近のプレート図

これに今回の能登半島地震の震源分布を黒■で入れますと、

能登半島地震震源分布とプレート

さらに細かく見ますと、下図のように明確に、ユーラシアプレートの境界線まで広がっています。

震源分布図

以上を考えると、
北米プレートとユーラシアプレートが衝突している場所であるにも関わらず、過去の実績だけを注視したために(最初の図の赤破線部分が)危険な領域として認知されなかった
と思われる。
 こういった地震の予知に関わる検討が難しいと同時に、このような
 比較的単純な領域(プレート境界で断層が存在)
には、もう少し注目すべきであったのでは無いだろうか?
 それが証拠に、発生して20日も経つがこのようなプレートと断層に関する議論・分析が全く行われていない…。

 


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