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能登半島地震…専門家が見抜けなかった【(衝突型)プレート境界付近の断層で起きた破壊】が原因だった!!(門外漢解説)

 能登半島地震(2024年1月1日発生)の発生メカニズムについて発生後1か月近くになろうとしている。
 この間、いわゆる『地震専門家』なる人達によって、どのようにして今回の大地震が発生したか、と言う議論がなされている。
 しかし、これまで『地下水だまり説』が、有力な説の様かに解説する専門家を多く見かける。
 筆者はこの『地下水だまり説』が、地震を引き起こす要因では無いと考える。
 今回のような破壊エネルギの巨大な大地震は、作用する巨大な力が無ければ起きる訳が無いのである。
(存在した断層が滑りやすくなると解説するが、すべる要因がないと起きない)
 ここで日本付近を取り巻くプレートテクトニクスで言われるプレートについて見てみよう。
 下図は、日本付近のプレートとその境界を説明している。

日本付近のプレートと境界種別

 上図の北アメリカプレートとユーラシアプレートのぶつかる能登半島付近は、『衝突型境界』と分類される。
 この『衝突型境界』では、プレー ト同士の圧縮力が原因となる地震が発生する。しかし個々には圧縮だけでなく横ずれや引っ張 り力による地震も起こる.現在まで繰り返し活動している断層を活断層 という.20 04 年新潟県中越地震 M6.8 などもこの分類に当てはまる。
 下図がまさに今回注目すべき地域(黒破線円)である。

能登半島付近の衝突型境界線(紫色の線)

このような境界型地震の模擬図は、下図のように能登半島が競り上がるような逆断層型地震になる(下図は、2007年能登半島地震)。

2007年能登半島地震の断層変位

 今回の2024年能登半島地震も震源は異なるが、より大きなエネルギのプレート間『衝突型境界』で起きた地震と言ってまず間違いはない。
 大きく見れば下図中、黒線で起きたのが今回の能登半島地震であった。

能登半島地震断層とプレート

 詳細に今回の能登半島地震に至る群発地震の分布は下図で示され、ちょうどプレート境界線(青線)の断層に沿って分布している。

能登半島付近群発地震域

これまで、これらの断層が出来ていた要因については、本noteで述べた通りである。
 以上で、今回の能登半島地震の発生メカニズムは解明出来た。
 ★プレート間の衝突型境界付近にある断層が両プレートの押し圧力によっ
  て破壊し、地震が発生した
という、比較的シンプルに説明できるのでは無いだろうか?

 筆者には、なぜ『専門家』と称する人達が、いつまでも【的外れ】な議論を続けているのか、いささか疑問に感じる。

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