雨音

雨の音が聞こえる。心乱れ、眠れない夜。

やまない雨はない。と、人は言うが、それまで待つしかないのか、と思う。

雨の音が聞こえる。不意に遠くなったと思うと、また近づいてくる。それは、雨を遠ざけたい、その気持ちに、私自身に、弄ばれているに過ぎないことを知りながら、またそっと意識を逸らしてみる。

仮にこのまま降り続ければ、私はどうなってしまうのか。と、思いながら、きっとどうにもならないことをわかりながら、雨がやむのを待ちわびる夜更け。

雨音はまだ、続く。

自分の経験したことを文章にしていくことで、誰かの役に立てたら嬉しいとか、ただ書くことが楽しいとか、そういう風に私はなりたい。