友人の結婚式の余興をめちゃくちゃ盛り上げるための構想検討
余興を成功させる秘訣は台本作りにある。台本が書ければほぼ余興は成功したと言っても過言ではない。ナイツの塙が著書「言い訳」でも書いていたが、やはりいかに良いネタを仕込めるかがポイントである。
手順①新郎新婦の意向を聞く
新郎新婦ファーストに則って、新郎新婦の希望に沿った形で台本を作る。新郎がバンドをやってるとかなら、一緒に演奏して欲しいみたいなリクエストが来るかもしれないが、その場合は基本的に新郎のやりたいようにやれば盛り上がるし、たとえすべり散らかしても本人が楽しければいいと思う。とはいえ、そんなことはまぁ稀で、大抵は何するかはお任せ、尺10〜15分と言い渡されることが多い。そういう意味では以下で書いた心得の範疇で台本を白紙から書きあげねばならない。
余興を引き受けたら、まず余興の尺(時間)と式の参加者を聞く。依頼のタイミングではまだ確定していないかもしれないが、特に参加者は一緒に余興をやってもらうメンバーになるのでできるだけ詳細に聞く。職場の同僚なら上司、学生時代の同級生なら先生が参加してるか一応聞いておく。
ちなみに、かなり早いが、このタイミングで式場の担当の方の名前と連絡先を聞いておいた方が良い。新郎新婦は自分たちの式の演出やら準備で本当に忙しい。設備の有無の確認や当日までの段取りに間に入ってもらうと負担をかけてしまう。音楽や映像を使う場合は、式の一週前に提出が必要だったりする。なので早いタイミングに式場の担当者とつながっておいた方が賢明である。
手順②配役を決める
実は台本作りで一番肝となるのはココ、配役決めである。基本的に余興は形式フリーなので、バンド演奏・ダンス・合唱・漫才・コント・独唱・漫談・落語・お祝いムービー・手紙読む・手品・ジャグリングなど正直何をやっても良い。なので何をするかから決めるのは実は結構難しい。noteもお題があれば書けるが、いきなり「はい、なんか書いて!」と言われてもそうそう書けるものではない。そこで、まず誰が余興をするかを決めることをオススメする。何をするかは余興の演者の個性や特技で概ね絞られる。
余興に至るまでは、新郎新婦スピーチ、来賓挨拶、乾杯挨拶、友人スピーチなどピン芸が続くので基本は団体芸に持ち込んだ方が余興感があって良い。まずは出来るだけ色んな人に頼ることを考えたい。動画の編集ができる人、前に出るのが得意な人、天然、アドリブきく人、ものすごい特技がある人、楽器ができる人がメンバーにいないか、とにかく探す。そして、それを活かす方向でネタの方向性を考えるためにひとまずライングループを作って「余興やることになりました!」と、告知する。
手順③ネタの構成を考える
協力してくれる人が固まったら、先の配役に沿ってネタの構成を検討して提案する。ここでライングループを作ってブレインストーミングを始めるとアイディアは沢山出たが最終的に何をするかまでは固まらないことが多い。アイディアを募るのは良いが、台本を書ききることには責任を持った方が良い。
・動画作成が得意な人がいる→ムービー主体
・体張れる、心臓強い人がいる→コント漫才主体
・歌って踊れる人がいる→パフォーマンス主体
・何のスキルもない、不安だ→簡単なダンス主体といった具合に、主軸となるコンテンツを固めてしまう。ただ、余興といっても完全オリジナルな作品を作れるならそれはもはや芸人や放送作家の域なので僕がアドバイス出来ることはない、というか偉そうに語ってすみません、スキ!でも押してください。何かしら世間で流行っているまたは昔流行った歌やダンス、ネタをコピーした方が敷居が下がって良い。
尺が10分だとして、余興を構成するなら5分+5分で考えるのが良い。なぜなら世に溢れる大抵のコンテンツは5分でまとまっているからだ。基本スタイルは「司会から余興の振りが来る→簡単な挨拶→ムービー5分流す→流行りの曲で5分ダンス」あたりが無難で案外盛り上がる構成だ。最近はムービーも結構簡単に作成できるアプリが出てきているし、ダンスも解説動画がyoutubeにゴマンとあがっているので参考にすると結構手頃にできる。普段は前に出れなくても友達のためにかつ複数人でダンスするならやりきれるだろう。
さらに盛り上げるなら、コントや漫才といった笑いの要素を入れられると良い。ムービーやダンスを削って差し替えるか、コントなら10分それで通しても良い。それも成功するかは結局、配役とやる気と度胸にかかっているので、攻める場合は事前にラインでやりとりしてから台本を書いた方が良い。
まとめ
あくまで自分のやりたいことをやるのではなく、新郎新婦やその親戚・知人が楽しめて、余興をするメンバーも楽しくやれる余興に仕上げることが大切である。そのためには各メンバーの個性に合わせてネタの構成を固めましょうというお話。
次回は、「基本スタイル:ムービー→ダンス」を例にして、より細かい部分にフォーカスを当てて盛り上げるためのエッセンスを紹介する。そしてそれを台本に落とし込んでメンバーに共有する方法を解説する(予定)
自分の経験したことを文章にしていくことで、誰かの役に立てたら嬉しいとか、ただ書くことが楽しいとか、そういう風に私はなりたい。