まちあわせの風景
まちあわせ
駅に雨が降る
そのさみしさ
不安を見透かした紫陽花のむらさき
ぼくはいつも待っていた
雨上がりの駅のにおい
その向こうに虹の歌が夕刻を告げる
君をここで迎えた日
黄色いバラの花束を手に
また、まちあわせ
君の乗る電車は
たしかこの次
まちあわせ
やりなおすための
ぼくの思いは
見透かされた紫陽花と
バラの花束の黄色の
不安を抱えたままで
どこにいても
たしかにぼくは君が好きだった
まちあわせ
黄色い思い出なら
紫陽花のむらさきに
とけていくだけ
雨あがるまで
きみとまちあわせ
そのさみしさ
不安を見透かした紫陽花のむらさき
いただいたお気持ちは、noteの街で創作に励まれている次の方へと循環させていこうと思います。あなたの作品を見たいです。ありがとうございます。