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ウマ娘プリティーダービー ーロード・トゥ・カプリコーンー

ここ数ヶ月それなりに時間を費やしているアプリゲーム、ウマ娘プリティーダービーにおける月例ユーザー大会「チャンピオンズミーティング(CMTG)」の1月開催大会、カプリコーン杯向けに調べた事や目標、経過何かを記載していく。

アクエリアス杯も終った今なぜ?という感じだけれど、アウトプットのリハビリも兼ねて振り返りベースでカプリコーン杯終わった直後の気持ちを思い出しつつ。

グレードリーグ決勝A、11月スコーピオ杯に続きゴールドに終わったサジタリウス杯の記事はこちら。

前知識として、開催履歴

直近何か月か分の月例大会の概要について記載する。

10月ライブラ杯 / 菊花賞 / 京都芝3000m(超長距離)
11月スコーピオ杯 / 天皇賞(秋)/ 東京芝2000m(中距離)
12月サジタリウス杯 / 有馬記念 / 中山芝2500m(長距離)

いきなり短距離、高松宮記念!

中京1200m(短距離・根幹距離)、冬、右回り、雪・重馬場

高松宮記念詳細レースデータは企業系攻略wiki、GameWithを参考とする。

高松宮記念詳細レースデータ

昨年スプリンターズステークスがすっとばされた事で、☆1~2の育成ウマ娘でカバーしきれない短距離やダートの重賞は開催されないかに思われていたところ、年明け一発目に短距離重賞がぶちこまれた。

中京1200はチャンピオンズミーティング始まって以来の終盤にコーナーを一切含まない、どころかホームストレッチ側に若干中盤を残しているコース設計になっている。最終コーナー指定の加速スキルが力を発揮し難いコースはこれまでいくつかあったが、実装以来環境を定義していた「アングリング×スキーミング」および「レッツ・アナボリック!」が発動タイミングすらないという点がこれまでとまったく違う点だ。

終盤の加速区間と言える最終直線入って直ぐに登り坂がある事も終盤加速スキルの有無を大きく左右するポイントになっている。

まず登山家から始めよ

高松宮記念記念は最終直線入ってすぐの登り坂が加速に使えるため、まず加速スキル「登山家」を持っているかでレース成績のアベレージが大きく変わる。

短距離コースでは加速距離が短くトップスピードで走れる区間が短い、というのがカプリコーン杯前に知られていたけれど、有用な加速スキルを複数積み上げる事でその区間を引き延ばし優位を築けるというのが広く知られた月だった。

最終直線入って1~2位条件の「ブランチャ☆ガナドール」、2~4位条件の「ぐるぐるマミートリック♡」が先行で走るウマ娘では有力で、これらに登山家を加えて3つ4つの終盤加速でトップスピードに持っていくというのが終盤の基本になった。

結果として中/長距離のCMTGに比べれば距離適性やスピードで多少妥協できるかに思われた短距離CMTGでも全然そんなことはなかったのである。

短距離の直線勝負に加速適正を持つ魔改造組がTier1

短距離適正のウマ娘は固有スキルが中盤速度系に偏っているため、スパートの加速が強力な改造組に上位は偏る。

# 単騎逃げで追随を許さない [あぶそりゅーと☆LOVE] スマートファルコン

「アングリング×スキーミング」という加速手段を1つ奪われた逃げウマ娘で唯一高い高松宮記念適正を誇る。

従来なら中盤入ってすぐのハナ取りに貢献する固有スキル「キラキラ☆STARDOM」だが、"ポジションキープ区間の直線が短い"かつ"最終直線を僅かに中盤に含む"という2つの条件が揃った事で、「アングリング×スキーミング」に代わる強力な加速手段として成立している

発動条件に"直線"を含むため、単騎逃げや他に逃げがいても競り合いにならず固有をトリガーしない場合発動が最終直線まで持ち越される。最終直線に入る頃には1位を譲っていなければ後続のウマ娘との競り合いになるため固有が出て強力な加速力でスパートをかけるという仕組みだ。

重馬場という条件もあり、環境上逃げウマ娘には必須と言える「地固め」の条件を満たすための緑スキルを所持スキルで2つ賄えるのも育成ハードルを下げており、文句なしのトップメタに位置する。

# 高速スプリンター [シフォンリボンマミー] スーパークリーク

中長距離適正のスーパークリークになぜか与えられた最終直線対象の速度・加速複合スキル「ぐるぐるマミートリック♡」が先行策で非常に強力。順位条件が逃げ不在以外で先頭を取ってしまうパターンを除きほぼ満たすことができる緩さで、短距離適正Gを無理やり補った報酬としては補って余りある安定性を得られる。

# 先頭争いから力を発揮する [エル☆Número 1] エルコンドルパサー

最終コーナーが終盤に対して非常に短いコースではハナ争いから直線勝負でスパートをかける手段として常に有力だった最終直線対象の速度・加速複合スキル「ブランチャ☆ガナドール」が強い。距離/脚質適正がF/Eながら逃げで出すことができればスマートファルコンすら越えるバリューを秘めている。

順当に力を発揮する各種適正持ちのTier2

# 最速ターボで理屈を置き去る [サクラ、すすめ!] サクラバクシンオー

固有スキル自体はレース後半の競り合いが条件で出やすくむだになり難いが、育成しやすい理由は覚醒スキルの「スプリントターボ」だ。

直線加速スキルの「一陣の風」「スプリントターボ」は、直線が限られる短距離では最終直線で有効に働きやすいと見越されていたが、実質序盤に発動する事もある「乗り換え上手」でより確実性の高い「登山家」や継承固有スキルで加速する方が評価された。とはいえランダム性があっても役割として「乗り換え上手」相当を期待できるのでワンチャンスを掴む力は侮れない。

状況次第でどのTier1にも一発を入れられるウマ娘として有力だ。

# 中盤の踏み込みで前を狙う [ボーノ☆アラモーダ] ヒシアケボノ

スタミナが消費され閾値を下回った時に好位置で発動する中盤速度スキル「I'M☆FULL☆SPEED!!」を固有スキルに持つ走らせやすいウマ娘。

一応、スタミナを短距離の基準以上に積むことで固有スキルの発動位置を調整し終盤に接続する事が可能ではあるらしいが、個人的にはスピード賢さパワーの基礎ステータスをしっかり積む方に利があったと考えている。

終盤加速を継承やヒントに頼る分抜きん出た力は持たないが、優秀な補正もあって十分な力を備えている

# 乗り換えからのスパート勝負は短距離でも健在 [スターライトビート] オグリキャップ

固有スキル「勝利の鼓動」が生みだすラスト1ハロンの末脚は唯一無二。「レッツ・アナボリック!」がない分「紅焔ギア」などでカバーし、最終直線のなで斬りに賭ける。

条件が厳しいものの強力な固有スキルを持つTier3

# さながらロケットの如く [フィーユ・エクレール] カレンチャン

固有スキル「lookatcurren」は中盤で発動する加速・速度複合スキルだけれど、中団の好位置で追い抜く必要がある。補正的には賢さが上がりやすいが、前に出過ぎると条件を満たす機会すら得られない。

安定して力を発揮するのは難しいが、その分最終直線入ってすぐに加速を決めた時の進出力は他のどの先行ウマ娘にも劣らない。

# 燃え上がるように位置を上げる [エンプレスロード] エアグルーヴ

決して最右翼ではないが、比較的短距離育成がしやすいウマ娘の中では一応候補に上げられる。

オグリキャップとは違ってスパートの迫力には欠けるため、最終コーナーでの追い抜きが条件の速度スキル「ブレイズ・オブ・プライド」を発動させて終盤前に位置を上げることができれば勝機を見出す。差し運用なら、「紅焔ギア」はもちろんだが最終コーナーで固有スキルからトリガーし得る「フラワリー☆マニューバ」「ヴィクトリーショット!」で加速して終盤に接続するくらいの展開が理想形になる。

単騎逃げスマートファルコン以外は結論ほぼ団子の好条件

展開上、単騎逃げの [あぶそりゅーと☆LOVE] スマートファルコンが固有スキルで終盤に接続してしまうと後続が間に合わないのはコース設計上の仕方ない部分と割り切るが、他のウマ娘の選出としては [シフォンリボンマミー] スーパークリークが頭1つ抜けているくらいで後はスキルでカバーすればまぁまぁ団子の環境だったのではという印象だ。

勝率を上げるという意味ではもちろん自前で有効な終盤加速スキルを持っている事が理想的だが、継承含め複数枚加速スキルを積んだ構築が主流になっている。その上で最終的には「スプリントターボ」というすべてを覆し得る博打要素もある。どこかで固有スキルが有効に発動するなら育成次第でどのウマ娘にもワンチャンス、というのが高松宮記念想定の妥当な評価ではないだろうか。

グレードリーグ出走です!

2枚エースが勝ち星を上げるもやや低調、ラウンド1

ラウンド1通算30-10で、通例と比較するとやや低調な滑り出し。

原因は明らかで、3枚目のウマ娘が勝負にあまり干渉できておらずチーム成績に貢献できていない。先行2枚の勝率は30%台なのでいつもの3枚エースとそこまで変わりはない。1枚分の勝率がまるっと落ちている。

適正付与が上手くいったサブアカの方はエルコンドルパサーとマミークリークの2枚看板で出走。評価値は同程度ながら基礎ステータスで劣るマミークリークが同等以上の勝率を上げているのが固有スキルの強さを物語っている。

スタート直後にかかった差しキングヘイローが先行組を差し追いて逃げポジションを取り、スキルを投げ捨ててバクシンを完遂した場面もありこれはこれで一満足。

2日目に2勝リタイアをうっかりしてラウンド2でグレードリーグAグループ行。ラウンド1通算では16-15。

勝率は五分の危機、Aグループ・ラウンド2

ラウンド2通算で20-20の五分と、決勝1位を目標にするなら完全に不安要素しかない結果になってしまった。

地固めを有する逃げを出せていない以上、スマートファルコンの単騎逃げを防げないのは考慮の内だけれど、他の先行策相手にエースのヒシアケボノが中盤で遅れを取る場面が目立ち、スパートでいい位置から加速できない事があった。

とくに4日目に全敗を含んでいるのを問題視して、原因調査にルームマッチへ乗り込んだ。

サブアカの方はAグループ1勝を危ぶんでいたが、とくにマミークリークがステータス以上の力を発揮して勝率25%をキープした。きちんと2勝リタイアをしてB決勝行を決めラウンド2通算で14‐17。

メタゲームに合わせられたか!? Aグループ・決勝ラウンド

懸念していた強力な逃げの出走はなかったけれど、評価点15,259のヒシアケボノで6番人気のなかなか濃い当たりになってしまった。結果としては逃げポジションを取った相手先行サクラバクシンオーがしっかりと逃げ切り、アタマ差で2着に留まった

決勝に出したヒシアケボノは予選ラウンド4日間に出していたスピ賢型に換えたスピパワ型。ラウンド2での敗因をルームマッチで調べてみたところ、どうやら適正改造に挑んでルームマッチを疎かにしている間に先行のメタゲームに変化があって、パワー重視優位に傾いていたのだろうという考えになった。

スピ賢型がスピパワ型の先行と戦った時にありがちな展開が、スタートから前に出るものの中盤に後退してスピパワ型に前を譲り、終盤まで交わせずに末脚を発揮できないといった展開だった。

練習含め上位が安定していた先行ウマ娘はパワー賢さ両方が高いS+以上のウマ娘か、でなければ賢さ1000より僅かに高いか900台で止まっている調整が多かった。実のところ賢さ1000が1つの閾値で、それを大きく越えるとポジションキープの関係で中盤早い段階での減速を受ける場合が多く、スピ賢型にはパワーも兼ねるか運よくキープ区間を減速を受けずに抜けられるかが必要だったのではないだろうか。

ヒシアケボノが「2位で最終直線に入れていれば」「短距離適正がついていれば」「スピード系の緑スキルを取れていれば」「スプリントターボが最速で出ていれば」、いくつか勝敗を分けたポイントはあったが、そもそも他チームのメンバーも決して低くない評価値に最低限以上のスキルを備えていた。とくに1位のサクラバクシンオーは1回り上の仕上がりではあったのでよくこのチームでよく頑張ってくれたと思う。

サブアカウントの方はエルコンドルパサーが最速で「ブランチャ☆ガナドール」を発動させ抜け出し、1~3着独占。B決勝とはいえ余裕のあるレース展開を魅せてくれた。

新年一発目のアフターライブ

アフターライブはメインアカウント出走メンバー+サブアカではエースを張った幻のファイブメンエルコンドルパサーで「ぴょいっと♪はれるや!」。

カプリコーン杯振り返り。

「登山家」スキルを軽視した因子作りでスタートしてしまったため、兎角仕上げに苦労してしまったCMTGだった。

ダート条件発表時に一応残っていた自前ダート因子が2人しか殿堂入りにいなかったため、まずは赤青因子で及第点のものを作るところからと始めてしまったのが立ち遅れの要員。サブアカウントの方は自前で短距離と「登山家」の因子作りをサポートし難い状況だったため仕方ない部分はあったが、メインアカウントの方なら取り敢えず素直に [幸せは曲がり角の向こう] ライスシャワーを積めば良かっただけだったので省みるなら怠慢だった。

参加リーグ選択期間が迫った頃に手持ちの赤因子を元に叩き台を育成。ルームマッチで試走を始めた段階で終盤加速スキルの価値やその中でも脚質面で汎用性が高く発動位置的にも突出している「登山家」の要求を理解したのだが、その時には割と青ざめた。

サクラバクシンオーやヒシアケボノといった短距離適正が高い育成ウマ娘達を中心に幾らかの型を試しつつ、どうにかルームマッチで見つけた同レベル帯のウマ娘達と勝ち負けできる状況にしたところから改造組の代表格であるエルコンドルパサーの育成に挑んだ。しかし2桁回におよぶ育成にもかかわらず本育成では1度も短距離適正を着けられず、メインアカウントではエルコンドルパサーは幻のファイブメンになってしまった。

その分サブアカウントの方ではマミークリークとエルコンドルパサー両方の短距離育成がある程度成功し、評価値以上の快走を見せてくれていたのでメインアカウントで出走させられなかった悔しさがあった。

カプリコーン杯を通して振り返ってみると、やはりこれまでのCMTGに比べると出走メンバーが幅広く現れていたのではないかと思う。メタゲームの評価としては上げなかったが直線勝負の追込ウマ娘 [アマゾネス・ラピス] ヒシアマゾンや、予選ラウンド中にリリースされた [日下開山・花あかり] サクラチヨノオー、固有スキルが見た目以上に強いらしい [Noble Seamair] ファインモーションなどなど短距離適性さえ着けば割と勝ち負けできるラインのウマ娘をちらほら見かけて、多様性の面では実際過去一番だったのではないだろうか。

個人的には後方系で戦えそうだった [疾風迅雷] タマモクロスの調整には、優先度の問題で挑めすらしなかったので残念だったがレース自体は楽しめた月だった。

アウトプットをサボっていたため当記事執筆時点ではカプリコーン杯の次、アクエリアス杯まで終了してしまっているがピスケス杯以降が調整および新シナリオで新環境になる事も含め、なるべく新しいウマ娘の育成に挑戦して楽しんでいけるように因子作りを進めていきたい。

補項: 1月カプリコーン杯新規ウマ娘寸評

正月イベント

両ウマ娘とも、初の条件を満たすと固有スキルの効果自体が強化される速度スキルを固有スキルに持っている。

# 1回り強くなったダートウマ娘 [初うらら♪さくさくら] ハルウララ

2021/12/31リリース。育成不十分のためカタログスペックベースで評価。

基本衣装から適正に調整が入った初の別衣装ウマ娘。調整自体はマイル適正がBからAになった程度で、☆3で出すに当たっての妥当な変更といったところだろう。

固有スキル「113転び114起き」が☆3らしく追込/差しで力を発揮する有用な速度スキルになっている。増加率は要検証だが、先頭から離されているほど効果(効果時間?)増というのは嬉しい。

短距離適正があるとはいえ、ただでさえ前残りの高松宮記念で芝適正を着けて出走させたいかは別の話か

# 新たな長距離の新星 [初晴・青き絢爛] テイエムオペラオー

2021/12/31リリース。未所持のためカタログスペックベースで評価。

固有スキル「憧れは桜を越える!」の強化条件である他に7つのスキル発動はグレードリーグなら問題なく視野に入るだろう。発動位置は最終400m地点で超長距離では終盤の加速区間を抜け最後の競り合いでトップスピードが重要になってくるいいところだ。

覚醒スキルの「真打」は長距離限定で文言から推測するに確定で終盤直前の速度上げに貢献しそうで、固有スキルと合わせてこのウマ娘を超長距離における非常に有力な位置に押し上げている

適正自体は因子込みで全距離対応の春ウマ娘 [日下開山・花あかり] サクラチヨノオー

驚きの予選ラウンド中、2022/01/20リリース。未所持のためカタログスペックベースで評価。

史実馬がマルゼンスキー系という事もあってか、デフォルトの距離適正はマイル・中距離が基本だけれど因子次第で全距離を視野に入れやすい

固有スキル「憧れは桜を越える!」は発動位置が最終300mからの速度スキルと [スターライトビート] オグリキャップの変形で、終盤の長さによってはこの違いがプラスに出るかマイナスに出るかが変わりそうだ。

[皓月の弓取り] シンボリルドルフの秋金スキルに対し、春金スキルを覚醒スキルに持つため本命は春のCMTGだろう。

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