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ウマ娘プリティーダービー ーロード・トゥ・アクエリアスー

ここ数ヶ月それなりに時間を費やしているアプリゲーム、ウマ娘プリティーダービーにおける月例ユーザー大会「チャンピオンズミーティング(CMTG)」の1月開催大会、カプリコーン杯向けに調べた事や目標、経過何かを記載していく。

三ヶ月分溜めてしまっているけれど備忘目的で。開催時点から未来の情報は避けて書き起こしていく。

グレードリーグ決勝A、ゴールドに終わったカプリコーン杯の記事はこちら。

ついにダートCMTG、フェブラリーステークス!

東京ダート1600m(マイル・根幹距離)、冬、左回り、晴・良馬場

フェブラリーS詳細レースデータは企業系攻略wiki、GameWithを参考とする。

フェブラリーS詳細レースデータ

カプリコーンの短距離CMTGに続き、秋競馬の各ダート重賞がスキップされ☆1~2の育成ウマ娘でカバーしきれないため開催されないかと思われていたCMTGが予告された。カプリコーンの例があった事と、2月にフェブラリーSがスケジューリングされていたためアクエリアス杯がダート想定になる事には大なり小なり予感が広まっていたため待っていましたという空気感がある一方、馬場適正により短距離想定以上に出走させやすいウマ娘が限られたためその点不満も見られた。

大まかなコース設計は馬場が芝ではあるが同じく東京1600mだった7月キャンサー杯に近い。最終直線が長いために終盤コーナーが短く、最終直線加速スキルと終盤コーナー加速スキルの有効性が高い。

中盤の立ち上がりに下って登るくぼみがあるのは実際のコース仕様を正しく反映していて、きちんと坂スキルが発動する。

終盤コーナーはあるものの、最終直線での終盤加速が有効で極端な前残り環境

1月の高松宮記念想定(中京1200m)と比較すると馬場を除いて大きく異なるのは終盤僅かにコーナーを含んでいて逃げウマ娘で定番の終盤加速スキル「アングリング×スキーミング」が有効になっている。その他、最終直線で機能する終盤加速スキルの選択に関してはノウハウが使える。

先行であれば2~4位条件の「ぐるぐるマミートリック♡」は先行が逃げを追い上げる上で機能する。1~2位条件の「ブランチャ☆ガナドール」は逃げで「アングリング×スキーミング」からのコンボが強いが、先行では有力な逃げが2枚以上出走していた場合に位置を上げている必要があるためやや落ちる。

差し/追込が順位を上げてから発動できるなら「紅焔ギア/LP1211-M」が機能し得るのはいつも通りで、「レッツ・アナボリック!」「彼方、その先へ…」は終盤コーナーが狭いものの博打の分を良くするために取得させて損はないところ。

継承固有スキルに関してざっと上げたが、汎用スキルではダートの「前列狙い/狙うは最前列!」や追込の「直線一気/迫る影」が今回は選択肢に上がる。前列狙いに関して言えば順位・脚質制限のない「差し切り体勢/乗り換え上手」相当と考えれば強さがわかる。

最終直線加速が有効な環境では先行が逃げに追従し、差し/追込に距離を詰めさせない展開を作りやすい。総合的に見て逃げ/先行により多くのチャンスが存在し、差し/追込は一部の仕上がっていたり幸運にも終盤加速で抜け出せたウマ娘にだけ望みがある前残りのコースになっている。

前での戦いに適した逃げ/先行ウマ娘がTier1

[あぶそりゅーと☆LOVE] スマートファルコンは高松宮記念想定の様な特定条件下での理不尽な強さはないものの、覚醒スキルの金枠「チャート急上昇!」がダートでは採用できるため芝よりも中盤の競り合いに強く、Tier1級に疑いはない

距離/馬場適正の万能枠その1である [ぶっとび☆さまーナイト] マルゼンスキーは今回も有力だ。比較的スタミナ要求が軽いマイルでは回復スキルを多く積みたくない、という問題も今回からは [CODE:グラサージュ] ミホノブルボンの固有スキル「オペレーション・Cacao」がコーナー速度スキルと微量の回復を兼ねるため事実上解消してくれる。

Tier1に含めるにはダート適正Gが脚を引っ張るので番外ではあるが、アクエリアス杯から参戦の [CODE:グラサージュ] ミホノブルボン自身も、逃げの必須スキル「地固め」を含め所持/覚醒枠で基本的な要素を備えているので馬場適正さえ乗り越えられるならハイパフォーマンスが約束されている。

逃げの初期適正Fと「地固め」取得、その上で基礎ステータスを満たそうとすると地獄を見るけれど、理論値最強は [エル☆Número 1] エルコンドルパサーだろう。継承でさえ強力な固有スキルを発動できれば、基礎ステータスで大きく上回れないウマ娘では差し切るのは不可能だ。元々の適正である先行策では活き難いのは前述の通りで、Tierで言えば2.5~3といったところに落ち着く。

距離/馬場適正の万能枠その2である [スターライトビート] オグリキャップは先行策でTier1に推したい。使いやすい終盤加速スキルがこれだけあって、逃げも強い環境なのだからわざわざ終盤に入れる位置を下げなくてもいい。固有スキル「勝利への鼓動」を出せたのなら、差しオグリが鼓動を出してきても十分1着を抑えられる。安定感を持って運用するならの発動地点であるラスト1ハロンまで牽引できる逃げウマ娘を自前で選出したいが、総合力では逃げエルコンドルパサーに次ぐ。差しでいくなら個人的にはTier2に落ちるが、その中では筆頭クラスと言える。

後ろからでも差し切れる速度スキルを持ったウマ娘がTier2

前が強い環境では単に運良く加速を決めるだけでは差し切るには不十分で、スパートの速度で差を付けられないと博打を打つにも分が悪い。

[超特急!フルカラー特殊PP] アグネスデジタルは覚醒でダートの重要スキル「狙うは最前列!」を取得できる点でひとつ他のウマ娘より優位に立っており仕上がりやすい。固有スキル「尊み☆ラストスパー(゚∀゚)ート!」も距離を選ばず機能する終盤速度スキルなので、差しの枠としては [スターライトビート] オグリキャップと並んで評価できる。

母数が圧倒的に少なく対戦実績が少ないのでオグリとデジタルに並べていいかは微妙なところだが、ダートAが現実的な追込枠である [アマゾネス・ラピス] ヒシアマゾンと新春衣装で☆3に昇格した [初うらら♪さくさくら] ハルウララも十分候補になる。ヒシアマゾンは固有スキル「タイマン!デッドヒート!」が直線で機能する終盤速度スキルのため爆発力を期待できるし、ハルウララも固有スキル「113転び114起き」が最終コーナーで位置を上げられる。

追込と差しの違いを抑えておくと、大きいところは「直線一気/迫る影」は「差し切り体勢/乗り換え上手」と違い発動位置が固定という利点があるが、「迫る影」は現状ドロップするサポートカードが存在しないので加速力のトップは差しが上かという所。後は、そもそも追込枠で出てくるウマ娘が極端に少ない環境なのでスピードを高める緑スキル「一匹狼」を取れる点か。

特定の展開に結びついたなら勝機は残るTier3

固有スキルによって最終コーナーで速度・加速を得られるウマ娘は実質的に他のウマ娘たちより早くスパートを切れるため、条件次第で勝負できる。ダート適正の付与が容易なウマ娘として [キセキの白星] オグリキャップと [秋桜ダンツァトリーチェ] ゴールドシチーの2人を挙げる。

オグリキャップは固有スキル「聖夜のミラクルラン!」の回復スキル3つの発動が条件で、どこで満たせるかがレース展開への影響が大きく変わる。終盤手前で3つ目を拾うのが最善で、終盤入ってから発動し得る「ふり絞り」「小休憩」を差し運用含め試してみたがこれだとほぼほぼ乗り換え上手型と互角以下になる。位置を絞りやすい「スリーセブン」は終盤より手前すぎて加速が乗らない。いいところで発動する可能性があるのは先行で中盤ランダムな「栄養補給」「好位追走」か「コーナー回復」あたりで、「栄養補給」は自前でヒントまで拾えるので先行枠が育てやすい。

ゴールドシチーの固有スキル「GET DOWN」は中団での競り合い条件をいいところで満たすのがやや困難だが、決まりさえすればパフォーマンスは見劣りしない。先行/差しどちらも選べはするが、発動率は出走するウマ娘9枠の振り分け次第と言える。

グレードリーグ出走です!

環境分析が当たって健闘スタートのラウンド1

ラウンド1通算33-7と調子はまぁまぁ。スマートファルコンが地固め不安定の割りには頑張った方だろう。

チームとしては先行にエースオグリキャップを据え「ぐるぐるマミートリック♡」「ブランチャ☆ガナドール」のコンボを採用。オグリをラスト1ハロンまで牽引してもらい固有スキルを活かすため、逃げのスマートファルコンをサブエースを任せる。逃げ2枚では勝ち筋の1つである最速ブランチャの可能性が薄れるので、エースの勝ち筋を妨げない3枚目としてゴールドシチーを差しの枠に据えた。

戦績は先行オグリで5割越えと、目論見自体は外れていない事を示している。3枚目に据えていたゴールドシチーも2日目に更新してそれなりの勝率を上げた。

流石にダートの馬場適正を乗り越えるのは容易でなく、全体として元々ダート適正持ちのウマ娘が多く選出されていた。サブアカウントの方は運よく適正がついた逃げエルコンドルパサーとバレンタインミホノブルボンも出走させている。


逃げの仕上がりの差が厳しいラウンド2

ラウンド2・Aグループ通算24-16と苦しい戦い。

差しにワンチャンスを許すのは一定仕方ないにしても、逃げ切られてしまうパターンがやはり目立った。

先行オグリキャップの勝率は上々だが、他2枚のサブエースがいまひとつ。差し/追込枠でスパート力に劣るゴールドシチーを採用しているのでそこで差がつくのは仕方がないところ。エースを活かすという意味ではスマートファルコンにギリギリまでオグリの前を行ってもらうのが重要なので優先度が高い。

ラウンド1の2日目で2勝ドロップに失敗してしまったサブアカウントの方だけれど、それでも3割弱の勝率を抑えてくれた逃げエルコンドルパサーが頼もしい。

先行オグリの目論見はなるか? 決勝ラウンド

苦戦していたスマートファルコン育成だったが、最終的に中盤スキルが少なめなものの地固めの要件を緑スキルで満たしているウマ娘を選出して決勝に送り出した。意図としては先行エースの安定感を高めるのが単純な逃げの強さを求めるよりも、単騎逃げになってもそれをこなすための地固めの発動率を高める方が良いという考えに至った。

結果としてはなんとそのスマートファルコンが最初から最後までハナを駆け抜けての1着。相手のウマ娘を見てもそこまで幸運なマッチングではないはずだが、レース展開に恵まれたらしく期待以上の好走になった。予選ラウンドで活躍してくれた先行オグリは残念ながら早々に包まれてしまい、先頭を争える位置には上がれなかったが差引ではプラスに。嬉しい誤算だった。

アクエリアス杯全体を通してその他備忘として残しておくポイントというと、ゴールドシチーに関しては勝ちパターンがほぼ固有スキルによる終盤接続で、「乗り換え上手」での加速が意味を持つケースはほぼなかった事だ。取得できるなら「迅速果断」辺りの方が優先度は高かっただろう。こと終盤が短いマイルのレースでは、後方一気型の戦い方はそれこそ [スターライトビート] オグリキャップのように最終直線で速度を稼ぐ固有スキルを持つウマ娘でないとバリューが出難そうだ。

発動位置がランダムな「乗り換え上手」や、順位条件が狭い「レッツ・アナボリック!」「彼方、その先へ…」による加速が上手く出た時だけチャンスがある博打要員は相手と同等の育成ができてようやく五分になる。作戦レベルで安定性の向上に繋がらないためサブエースとしても採用には消極的だったが、今回はそれを改めて実感した。

逃げ2先行1編成で登録したサブアカウントもエースが沈み、その分を逃げのサブエースが駆け抜ける同様の展開になった。

プラチナ三冠、勝って迎えるウィニングライブ

3か月ぶりの勝利を祝う「グロウアップシャイン」

一から始めるダート因子作りに苦労したアクエリアス杯

アクエリアス杯振り返り。

カプリコーン杯に引き続き普段あまり因子掘りをしないダートの重賞で、適正付与に苦労したCMTGとなった。最終的にゴールドシチーを差しで育成したのはダート因子の不足が問題で、前残りの環境と読んだものの継承の加速スキルとステータスを両立できなかった。環境の読み自体は問題なく、それはオグリの戦績に現れていたと思っている。

因子の面では早い段階で「地固め」と「前列狙い」を同時に狙える親を捕まえられたので苦労は少なく、サブアカウントの方では逃げエルコンドルパサーが出走可能に。カプリコーン杯における [シフォンリボンマミー] スーパークリークもそうだったけれど、コース適正が高いウマ娘に距離/馬場適正を付けられると評価点ベースで2000点分くらいはそれなりに捲ってくれる。単純に逃げが強いという理由で育成したミホノブルボンも逃げ2編成のサポート役として出走させる事ができて、ダートウマ娘の層の薄さを補って余りある働きをしてくれた。

チーム勝率を高めるためには単純に強いサポートカードを集めるよりも、特定の条件に対して適正の高いウマ娘を逃さない方が重要かもしれない。

それでは大型アップデート以降もよきウマ娘ライフを

ピスケス杯以降は大型アップデート後になるため、その内容によっては今まで注目度の低かったスキルが注目されたり、ウマ娘がメタゲームの上位に食い込んできたきたりするのが楽しみだ。

補項: 2月アクエリアス杯新規ウマ娘寸評

アクエリアス杯リリースのウマ娘は、対象レースがダート重賞という事もあり前提として馬場適正を無理してつけるのでなければCMTG参戦は難しい。

大型アップデート前最後のCMTG

本大会はファーストアニバーサリーでの実施を予告されている大型アップデート前最後のCMTGだった。かいつまんでは数多くのスキルの効果や発動タイミング、根性のレースにおける影響の仕様変更が予告されていた。

言ってしまえばウマ娘シーズン2への移行が予告されているわけで、これまでの知識の総決算という意味では少し特別な意味を持つ大会だった。

アクエリアス杯まででは力を不足と見られていたウマ娘には、アップデート以降の活躍を期待したい。

バレンタインイベント

# 逃げの基礎が揃った全距離対応ウマ娘 [CODE:グラサージュ] ミホノブルボン

2022/01/28リリース。

アクエリアス杯参戦のウマ娘としては目玉と言える逃げウマ娘。

逃げとしてはリリース時点の環境では逃げの必須スキルと言える「地固め」、そしてその発動キーになり得る緑スキル「逃げのコツ○」を持っているというのがまず注目点。加えて覚醒スキルの金枠がどちらも距離を選ばない上逃げでは必須級だ。強力だが取得方法が限られる中盤速度スキル「脱出術」、必須まではいかないものの取得できれば嬉しい「コンセントレーション」を持っているのは至れり尽くせりと言っていい。

固有スキル「オペレーション・Cacao」もコーナー指定の速度スキルで扱いやすく、加えて回復要素も持つため成長率以上にスタミナ面で余裕を持ちやすい。

元々の距離適性も因子で幅広く走りやすく、距離を選ばず走れる逃げウマ娘としてデザインされているのがわかる。大型アップデートの内容に不安は残るが現仕様から基本的な要素が変わらなければ、逃げの出走枠としては最右翼になっていくのは間違いない。

# 覚醒スキルは中距離特化型の差しウマ娘 [コレクト・ショコラティエ] エイシンフラッシュ

2022/01/28リリース。

覚醒スキルの金枠が両方中距離専用で、ひとめ中距離特化型という印象。

固有スキル「GUten Appetit♪」自体は効果量が普通なものの効果時間が長めになったシンボリルドルフ互換の最終直線速度スキルなので、覚醒スキルの金枠を捨ててもよければ中長距離で活躍が見込める。

総合的に見て脚質適正は通常衣装 [Meisterschaft] 以上に後方で戦うのに特化している。

覚醒スキルは中距離向けの左回りウマ娘 [クリノクロア・ライン] メジロアルダン

2022/02/08リリース。

SRサポートカード [その心に吹きすさぶ] メジロアルダンは緑スキル「左回り」をドロップするため適宜編成されるカードだったが、当人もそれを持って登場。

覚醒スキルに回復スキル「レースプランナー」と中距離専用の「全身全霊」互換速度スキル「決死の覚悟」を持っており、中距離以上の少し長めの距離で戦いやすい。固有スキル「一期の夢、刹那の飛翔」は効果時間が短めではあるもののすごく族。最終直線で追い越しの非対象になっている時に発動する速度スキルなので前で戦う事になる。

本番は2月末調整以降?直線勝負の追込ウマ娘 [Starry Nocturne] アドマイヤベガ

2022/02/16リリース。

覚醒スキルの金枠が両方追込専用、かつ固有スキル「ディオスクロイの流星」も真価を発揮するのは発動時最後方指定と、追込をやるために生まれてきたウマ娘。固有発動位置が最終直線の速度スキルなので、基本的には他のウマ娘がコーナーでスパートをかけている終盤をじっくり加速して最終直線勝負で差し切るような、長めのマイルや中距離で活躍できるウマ娘を意図していそう。

覚醒スキルの「疾風怒濤」は大型アプデ前の仕様では加速が乗り切る前に発動し得る速度スキルで有効性は低いのが難点であり、固有スキルが実際に活躍するレース展開があり得るかというと現仕様はそういうゲームではない。CMTG視点での活躍機会はアクエリアスにおける馬場適正を置いておいても大型アップデート以降に期待する。

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