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それは鬱蒼とした

どうしても、色々なことが嫌になって、「何もしない」を強行せざるを得ない日というものがあります。今月だけでも三回、計六日。

私のか細い営みを否定するような、行方も知らない自己嫌悪に苛まれる朝というのは、どうしてこうも訪れてしまうのでしょう。

肉体と精神が分裂しているような錯覚から来る自暴自棄……
いいえ、少し違います。精神のようなもの を肉体から切り離すつもりで行う自傷、とでも言いましょうか。

幼い頃の漠然とした「死」への恐怖。何か揺るぎのないものが、いつか、確実に私を脅かすのだという不安定かつ現実的な恐怖。私を蝕ばむ「ぼんやりとした不安」というのは、これに似ている。
「それ」の足音が聞こえると、私は、身体の握られてはいけない部分を不意に鷲掴みされたような痛み、それまでの失敗の蓄積がワッと思い起こされて、きまって過呼吸を起こすのでした。

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