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小中学生の思い出〜原点②〜

前回投稿記事にて小学生の思い出について書かせてもらったので、今回は中学生の思い出について書こうと思います。

①少年野球から野球部へ

②数学と英語との出会い

③伝説の教師

④ハラハラドキドキ高校受験

の4本立てです。それでは張り切ってどうぞ。↓↓

<①少年野球から野球部へ>

小学5年生の3月から野球を始めました。もう20年経つんですね。本当はもう少し前から始めたかったのですが、当時喘息を患っていたため激しい運動を控えていた時期がありました。

友の誘いを受け、野球のユニフォームに袖を通した瞬間のことは今でもよく覚えています。運動音痴が災いして、ボールは取れない&投げれない、バットにボールは当たらない、足は遅いの三重苦でした。

だけど、不思議と野球自体が楽しかったことに加えて、一緒にいて楽しいチームメイト、怒ると怖いけど普段は優しい監督・コーチに恵まれて無事に卒団することができました。

中学入学時は、別々の少年野球チームの子たちと野球ができる喜びがとにかく強くて、授業終わりに早く練習したくて競争してグラウンドに出たものです。

5月の連休前に春季大会があったのですが、我がチームは1回戦負けを喫してしまい、顧問の先生の発案で猛練習を敢行することとなりました。

<朝練>
①グラウンド(1週200m)を声出しランニングで5週のち、ダッシュで5週。(1キロの鉄アレイ持ち)

②素振り500本

これがとにかくキツかった。6月半ばまではこの朝練をこなす毎日で、手の皮はマメを何度も潰してテーピングを何本消費したか分からない。素振り500本に備えて少しでも軽いバットを確保するために死に物狂いでダッシュをこなしていたことを思い出すと今でも背筋がゾッとする。だけど、心身ともに強くなれたことは言うまでもなく、トレーニングは自分のために毎回ベストを尽くしていくことを学ぶことができたのかなと思います。

中学の野球部は、今思えばチームとしての目標を定めて厳しい練習に耐えて結果を出そうとする集団であったことに加えて、熱心な顧問の先生に恵まれて野球に関する知識を勉強するミーティングを行ったりするなど意識が高いチームだったと思います。(他校がどうだったか情報不足ですが。)

ちなみに僕が学生時代に残せた実績の中で中学2年生の秋季大会が唯一レギュラーとして大会に出れたのですが、1回戦でスクイズを2回失敗したことに加えて、レフトフライの目測を誤ったことで1回戦負けの大きな原因を作ったことがあります。

それ以降レギュラーを剥奪され、代打の1番手となったのですが、なぜか“自分はもっと上手くなる“と変な自信を持っていて高校でも野球を続けたいと常に思っていました。


<②数学と英語との出会い>

中学生が避けて通れない数学と英語。この2教科によって、僕の中学時代の学業成績は大きく上下動を繰り返すこととなります。

数学は比例と反比例でつまづき、1次関数で完全に終わってしまいました。

学年全体で170人くらいいる学校でしたが、入学当初50番代をうろちょろしていた僕の成績は、中1の2学期中間テストで比例と反比例でコケたことに加えて猛練習の影響で勉強時間が確保できなかったため108番まで下がってしまい、さあ大変です。

次のテスト以降、何とか定位置に戻ったのですが比例と反比例の進化系:1次関数が現れます。授業は聞いていてもチンプンカンプン、学校のワークもほぼ手も足も出ない。テストが行われる前から勝負は決まっていました。

結果は26点。平均点を余裕で割り込む結果を叩き出してしまい、思わずテスト結果表の印鑑を親に内緒で押印して学校に提出してしまいます。

悲しい運命なのか、そんな悪行は当然両親に知れることとなります。当時塾に行っていなかった僕はとりあえず父親(国立大理系卒)が買ってきた計算ドリルと格闘し、学年末に行われた学力テストは過去最高の23番を取ったのでした。(ちなみに20位以内ならプレステ2を買ってあげると言われており、“ちくしょーあと少しやんけ”と思っていたらプレステ2の3倍値段が高いノートパソコンを買ってくれたのは良い思い出)

数学との出会いは散々でしたが、英語は割と苦労せずにできた方だと思います。英語は中学1年生の夏休みの宿題で動詞の活用形を現在形・過去形・過去分詞系の3つに分けて覚えてくる宿題があり、追試を経てマスターできたことがその後だいぶ楽になった要因の一つかなと思います。

ちなみに実家にスヌーピーのビデオ(英語のみ、字幕なし)があり、小さい頃から何を話しているのか全く分からないけど、コミカルな動きで面白がって見ていたことで知らず知らずの間に耳を鍛えていたのかなと大人になってから思いました。


<③伝説の教師>

先述の野球部の顧問と、中学2年・3年時の担任の先生は2人ともまだバリバリの男性教師でまあとにかく一緒にいて熱量を感じる先生でした。のちに2人とも高校の先輩となることになるのですが、

とにかく生徒思い、クラス思い、学校思いが強い先生で

当時の僕は本気でこんな先生になりたいなと思っていました。

学校の先生になるためには大学に行かなくてはならない。ならば、高校も進学校に行かなかればと気構えを持つようになったのは2人の先生のお陰であったことは間違いありません。

<④ハラハラドキドキ高校受験>

僕は中学3年生の夏休みまで塾に行ったことがありませんでした。塾=頭が悪い人がいく、もしくはすごく頭が良い人が行く、といった先入観があり、正直敬遠していました。とりあえず、部活動を引退したのちに友達が行っている個別指導塾に行ったのですが、初めて塾の授業を受けた感想は

塾って楽しいじゃん!

でした笑

個別指導塾の夏期講習が夏休みの前半に終わる日程だったことから、母親は僕に姉が通っていた集団指導塾に転校を勧めました。集団指導塾は隣町にあり、自転車で50分くらいかけて通学しなくてはならないことに加えて、友達も全くおらず、さてどうしたものかと思いました。集団指導塾に体験に行き、塾長の熱心な説得もあり入塾を決意したのですが、結果として後々自分の人生において大きな意味を持つことになります。

夏休みの暑い中、自転車で毎日隣町まで通う途中に僕の志望校がありました。

ちょうど自宅と塾の中間地点に志望校があり、

“ここに入学できたら通学ラクやんけ”と考えるようになり、

自然と勉強に力が入っていきました。

と、ここまでは良い話。

12月の冬休みに入り、塾の冬季講習が始まる前日に、自室で勉強をサボっている姿を母親に見つかってしまい、逆上して裸足で外に飛び出す事件を起こしてしまいます。

あれね、飛び出した時はまだ良いんですよ。アドレナリンが出ていて、体中がカッカしてすごく暑いんですけど、4キロ離れた親友の家に助けを求めに行ったときにふと、“このまま助けを求めたら親友に迷惑がかかる”と思い、親友の家を目前にして引き返すんですよね。

そしたら夜も更けてすごく寒いんですよ。おまけに裸足!!

自宅まであと1kmの地点まで戻ってきた時、

母親にどんな顔したら良いんだろう?

僕はこのままどうなるんだろう?

凍死してしまうんだろうか。

と考えながらトボトボと歩いていた時に、

目の前に現れた1台の車に、友達の父が乗っていました。

心配した母親が友達の親御さんに声をかけて探してくれていたのです。

“助かった”

と思うのも束の間、

“どんなツラ下げたら良いんだろ”

と感情が交錯する。結果、心配かけてごめんと頭を下げたのだが、

そんなことより、靴下と靴を発明した人に今すぐノーベル賞をあげたいと考えていました。

その後靴下と靴を手に入れた僕は、冬休み明けの校内テストで学年11番をもぎ取り、万全の状態で高校受験に挑みました。

しかし、自分の人生が決まる瞬間に立ち会うと、いやでも強い緊張と不安に襲われます。周りの人間が自分よりデキる人に見えてしょうがなく、試験開始前のメンタルはかなり悪かったと思います。

1時間目 国語:あれ?何か過去問より難しいぞ。。

2時間目 数学:マズい。。できた問題の感触がほとんどない。。

3時間目 英語:可もなく不可もないけど数学の挽回できたかな。

4時間目 理科:可もなく不可もないけど数学の挽回できてないな。

5時間目 社会:1番得意科目なのに、何か手応えないぞ。。。

5教科を終えた感想は以上の通り。

正直全く手応えはありませんでした。あとは、念じることしかできません。

この高校に入って高校野球がしたい。

その一念でした。

合格発表までの1週間、神にも仏にもひたすら念じました。

そして発表の日。

自分の受験番号を見つけた瞬間、

最高だ。

と思い、父親が待つ車へ走っていく。

その次の瞬間、“合格おめでとう”と誰かの声がする。

不合格だった僕の旧友だった。

思わず、“ありがとう”としか掛ける言葉が見つからなかった。

勝負事には必ず勝者と敗者が存在する。だけど、敗者になったからといってその人の全てを否定していい訳がない。勝者を讃える敗者だってともに頑張った戦友なのだから。

高校受験は本当に色々なことを体験させてもらった中でも、最後のエピソードは特に強烈でした。15歳の春にこんな残酷な現実を突きつけられても、自分の結果はともかく僕の結果を喜んでくれた友人がいてくれることに感謝する気持ち、現実は常に勝負の世界であり勝者と敗者が存在する厳しい世界なのだと痛感させられた気持ちは、

今の僕を作り上げるルーツにおいても、今後の人生においても、大切にしたい気持ちですね。

中学生はやはり、なかなか濃いエピソードが多いです。多分読者の皆さんもそうでしょうね。

ではまた次回!


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