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骨折日記

転んで骨折した。
やっちまったのは右の肘。ヒビが入っても骨折。
右腕ギプス&吊りで固定生活しております。
右?そうです利き手です。
片腕使えないことでこんなに困るとは。
備忘録に残しておこうと思います。


字、書けない

利き手ですのでね。当然です。ペンは握れるけど手のひら〜二の腕までがギプスなので手首が動かない。よってペン先移動距離の最小単位は5cm。フリップかよ。ペンをキュッと握って手帳やノートを書くのは無理。手書き好きなので辛い。3年日記も止まってる。手続系も辛い。役所の窓口の優しいマダム、その節は代筆ありがとうございました。

お箸待てない

そりゃそうだ第二弾。米は困らない、問題は麺。麺ラバーなのでラーメンとうどんとスープ春雨を封じられるのは辛い。どうしても食べたいときは左手でフォークに巻きつけパスタスタイルで。なんかちがう。ラーメンの喜びが5分の1ぐらいまで減る。QOL爆下がり。

リュック背負えない

通勤もプライベートもリュックの民。両手空くし肩腰ラクだから。でも無理、腕通せない。通せるけど、電車通勤ではリュックを前に背負い直すイベントが発生する。無理。よってショルダーバッグを斜めがけに。当面は吊ってる右腕の重みとショルダーバッグの重みを肩にかけてる。つまり肩こりもひどくなる。

開封できない

利き手が、とかじゃなく両手が自由に使えることの素晴らしさを感じたのがホントこれ。最初に病院から帰宅して、手で食べれるものを…とトーストにのっけようとしたスライスチーズのフィルムが片手で開けられなくて。なんせ骨、折りたてホヤホヤ。めっちゃ痛かったので右手はちょっと指を動かすのもキツく、キッチンで軽く絶望した。

パウチ系の袋が開けられない。グミのパッケージ、インスタントのお味噌汁の袋、シートマスクの袋。マジックカットだって片側保持・固定が出来なきゃ一生開けられない。家ではもちろん、口にくわえて左手でピッ!て開けてる。会社じゃできない。あと食品以外はやりたくない。

上述のとおり肩がこる&手負いなので可能な限り身軽に通勤しようと思い、水筒やめて会社でペットボトルのお水を買ってたけど、新品のペットボトルのフタが開けられない。ここでも片側固定の大事さよ。後輩くんに「開けて〜」と甘えていたが3日目に露骨に嫌な顔をされ(あたりまえやろ)カワイイ水ボトルを持ち歩くことに決める。(新品のキャップのねじ切るやつでなければ開けられる。家では膝に挟んで開けてる)
買ったのはコレ↓
キャップに指をひっかけて持ち歩けるのもとても助かる。

手、洗えない

手洗いってね…両手をこすり合わせるからできるんですよ…知ってた…??左手オンリーではせいぜい泡ハンドソープをにぎにぎするのみ。指の間…!!ちなみに右手はウェットティッシュで拭く。ギプスのせいか手汗ですぐ指の間ペタペタする。拭く。乾燥する。右手、ペタペタとカサカサを行ったり来たり。

長袖着れない、からの制服化

例年、お盆ぐらいまでだいたい長袖の袖をまくって生きてる(そして盆すぎてからノースリーブを着る)。
ギプスに長袖は通さんやろ。考えた挙句、仕事着のインナーにしている半袖黒Tシャツ(同じの3枚ある)で通勤することに。これなら会社で脱ぎ着が発生しない(上から仕事着羽織るだけ)。日焼け&冷房対策には肌触りのいいアームカバーを買った。
たぶんこれ↓
洗濯しても肌触りがよいままで、お気に入り。

ついでにボトムも、安全な丈とシルエットのスカートに固定。ちょっと走ったときにワイドパンツの裾に引っかかってこけたもので、生地たっぷり丈しっかり系ロングスカートはしばらく自重。パンツは片手で着替えるの不安なので自重。
つまり図らずも1セットの制服化。最高の!ではないけど現時点での優先順位(安全・快適)を考えると最高と言えよう。ウン…なんかちょっと悲しいけどいいんだ…靴下はかわいいの履くから…
しかし制服化はマジで楽。朝の選択がひとつ減るのは大変ラク。ということを荒療治ながら身を以て知る。

電車こえー

意外と、電車で立ってるのが怖いんですよ。腕だからね、立ってられない訳じゃない。でも、片手で吊革つかまっとかないとバランス崩しやすくて怖い。通勤電車は混雑回避で少し早めに変えました。
一度、見ず知らずの方に帰りの地下鉄で席を譲ってもらえたことがある。あの時のお姉さん、仕事帰りでお疲れだったでしょうにありがとうございました。怪我してて怖いので座らせてもらえませんかって、言えたらいいんだけど言えないね。え、腕じゃん?立てるじゃん?ってなるもん。私も今までそう思ってた。でも経験したらそうじゃなかった。これからは想像力と思いやりを持つ人になろう。

まぁ嘆いていてもしかたないので

両手が使えない系は工夫と道具と諦めでなんとかするとして、これを機に左手のスキルを上げて両利きになってやろうと思ってます。右利きながら仕事のマウスは左に矯正済だし(理由:右手にはペンを持ちたい)、こうなったらペンもお箸も使えるようになろう。右手に出来て左手に出来ないことはないの精神で。俺の推し、左メインの両利きだし。

また気づきがあれば続編書こうと思います。
みなさま、時間には余裕を持って、足元に不安のない服装で参りましょう。ね…
古畑任三郎も桃井かおりの回の冒頭で言ってましたが、一番いいのは30過ぎたら走らないことです。