ナレーションレッスンの大いなる可能性

ミッシングピースの俳優参加活動

ミッシングピースは所属料、レッスン料その他諸々、一切かかりません。でも俳優に参加してもらえる活動はたくさんあります。列挙してみましょう!
・セッション
演技に限らず、俳優が提案してくるグループワーク。レッスンと名づけていないのは正解はない活動だから。外部から講師を招くこともあります。
・ナレーションレッスン
ミッシングピースのブランドの一つ、「俳優にしかできないナレーション」を所属になったばかりの俳優を対象に展開。新人研修とスタッフが新人の人となりや特性を知る場でもあります。
・月曜会
プレイングマネージャーの武田祐一の主催。台本を読み合ったり、オーディション前の練習したり、俳優同士のコミュニケーションにもなっています。
・模擬オーディション
私の広告のキャスティングや映画プロデュースの経験を活かして、オーディションで受かる近道を示しています。
・スタッフワーク
これは全員ではないのですが、デスクワークやプロジェクトマネージメント、レッスン講師など、俳優の特技や特性に合った仕事があるときにお願いしています。ギャランティはお支払いしてます。もちろん!
・時々、会議参加
個別にブレストや定例の朝の会議に参加を呼びかける時があります。


今年のナレーションレッスンは充実してます。結果出てます。


昨日はナレーションレッスンでした。3月のボイスサンプル収録を目指して今年に入ってから毎週、開催してます。昨日は個別のリモートレッスンも含めると3回目でした。今までで一番、手応えがある、面白くて楽しくてワクワクがいっぱいのレッスンになっています。ちょっと、振り返ってみましょう!

昨日は先週に契約したばかりの美紗央が参加しました。ナレーションしたことがない美紗央に一昨日に参加を呼びかけたので、皆が用意してる原稿は用意しなくていいことにして(代わりに私が「365日の広告コピー」という本を持参しました)彼女の性格や体験に寄せた原稿を選びました。ミッシングピースの狙っているナレーションは広告なので、広告の視点に立つ考え方、コツなどを共有できたのは良かったです。

ナレーションはレッスンの場合、動きがないので俳優が課題に集中的に取り組みやすいのが魅力です。体も心も頭も注意を払って稼働させるのは至難の業ですよね。その点、ナレーションは体からは解放されるので見ていてもやりやすそうなのが分かります。

レッスンで大事にしてるのは「違い」や「変化」を感じること。その「違い」や「変化」を自分で起こせるようになることです。演技のレッスンでも同じことを大事にしていますが、演じることで一杯一杯に陥ってしまう俳優が多いように感じます。

舞台経験の豊富な神野幹暁は想いを込めすぎるところがあります。そこで「僕」というセリフを「キミ」に変えて読んでもらうとずっと良くなりました。自分ごとではなく、誰かのためにという気持ちがたった一言で浮き上がってくる様子は快感でした。

早瀬マミは恐ろしいほどに面白いくらいにディレクションに沿ってくれるので振り幅を調整するのが難しいと感じました。だけど、そんなことはどうでもいいくらい、どんどんと、こんな風にやってみて!と注文を出し、まるで塗り絵を楽しんでるような気分にさせてもらいました。誕生を祝う原稿を読んでもらった時は、聞いていたみんなが静まり返ってしまいました。涙ぐむ人もいました。感動の瞬間でした。

くまさかりえは地声がとても優しい。その優しさの使い所に気がついた様子で原稿選びが上手くなっていました。楽しくて仕方ない。毎日やってほしいと言いますので、実績を積めたらナレーションレッスンをする側になることも意識しながら参加してもらうと、上達度合いが変わるよと告げると目を輝かせていました。

レッスン中にくまさかが仮ナレーションでエントリーした案件の決定連絡が入りました。前日にはミッシングピースに来て初めて、オーディションで決定を出したばかりというのに!
くまさか
「あのオーディション、先週のナレーションレッスンの直後だったんです。肩の力を抜いて、どうってことない、頑張らないって言ってもらった直後だったから、久しぶりに緊張せずに楽しんでオーディションに参加できたなぁって思っていたら、結果が出たんです。あの感じ、大事にします」とのことでした。

コロナでセッションも模擬オーディションも開催できない日々が続いていますが、何らかの方法で続けなきゃ。新人に関して言えば遅い人で3ヶ月、取り組んでくれれば結果につながるようです。ミッシングピースの俳優参加活動は全て無料なのですが、オーディションやバイトを縫って参加するのは難しい時もあって。。。参加できないでいると足が遠のいてしまったりして。気持ちは分かるなぁ。

でも、だからこそ、今年からもっともっと俳優参加活動、活発化させよう。数が多ければ参加できる機会も増えるはずですものね。