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所属事務所選びの参考資料:ミッシングピースの特徴(組織と運営)

最後の最後の自己PR!組織と運営の特性を分析しました。

キャスティングと映画製作に携わっている株式会社with MYUを傘下においている

私が代表取締役を務めている株式会社with MYUでは映画と広告のキャスティングと、映画製作(制作と製作は違います。with MYUは自ら企画して出資もして映画を作っています。つまり著作権ありの作品を作っています)を中心に経営しています。元々はクライアント側の立場から俳優プロダクションを見たいという発想と、ミッシングピースは俳優プロダクション業務以外は取り扱わないルールを厳格に守って、それ以外の仕事はwith MYUで引き受けようって発想です。

ミッシングピースに助けてもらうこともあるwith MYUですが、with MYUから得た経験に基づくスキルはミッシングピースを独自の俳優プロダクションに育てています。


バーター無し。でも書類選考・動画選考・オーディションに強い。そしてオーディション(案件)が最も多い事務所だと自負してる

ミッシングピースは大手事務所ではありませんから、バーターはありません。でも書類選考・動画選考・オーディションに強いです。

まず、エントリー数が日本一の事務所ではないかと(日本一でありたいと)思っています。俳優から信頼してもらっているので、アプリを使った一括スケジュール管理をしています。なのでエントリー時には1日に3、4件のオーディション申し込みをしますし、スケジュールを縫いながら、広告と映画・ドラマの調整を図るのも上手いです。広告も映画・ドラマもキャスティングさんとのコミュニケーションを取っているので、求められているキャラクターを提案できています。だから書類でも動画でもオーディションでも選考の結果、つまり打率が良いです。

普段からオーディションに参加してるので、書類選考であっても他のオーディションで見てもらったことがあるので、決定をいただいたり、オーディションで見てもらったことのない俳優でも”ミッシングピースが提案してくるのだから間違いない”と決定をいただくこともあります。

動画選考の際の動画作成のフォローも事務所で引き受けているので、決定にならなくても候補に残ったり。そういう場合は俳優に結果だけでなく経過を共有して、次に繋げるようにしています。

7年前だったと思うのですが、あるキャスティングさんが鳥谷宏之が面白いからと自分が担当してる案件ではない、他の社員担当のオーディションを覗いていたことがあります。オーディションはその案件だけではなく、キャスティングさんにも監督にも、俳優の、そしてミッシングピースのプレゼンの機会になっているので、所属俳優が結果が出なくても腐らず、精一杯演じてくれてるのはありがたい限りです。
結果に繋がらなかった場合はマネージャーがどこか改良点はありますか?と聞くようにしてて、中には「僕は良かったんで、推したんです」とか「もう少しXXXXXのようにしてたら良かったかも」とか「この案件じゃなくてもまたね、決まりますよ」とか言ってくださるキャスティングさんがいるので俳優も励みになっています。


模擬オーディションは効果大。仕切りは俳優が中心。学びに関して無料

ミッシングピースには無料の模擬オーディションや演技セッションや月曜会という練習の場を用意していて、今の所、模擬オーディションの広告での結果に繋がっています。結果ばかりにこだわってはいなくて、俳優との共通言語を持つためだったり、俳優の魅力に気づくために開催してるのですが、俳優はスポーツ選手のような要素もあるし、基本的に失業が前提のような仕事ですから、いつもアイドリングが効いてる状態にしておくのが大切で、難しいので、それを事務所が手助けできたらいいなと続けています。

外部から監督や演出家や俳優を講師に招くこともありますが、普段は所属俳優の中から有志を募って(時給はお支払いしてます)ディレクションしてもらっています。自ら考えて気づいて工夫することで現場での対応力を磨けていると信じています。

所属料無し。ギャラの支払いは明朗会計。延長管理はアプリで。インボイス制度にも対応可能(と思ってます)

所属料無しです。ギャラの支払いは明朗会計です。ギャラの問い合わせにはスグに答えています。俳優じゃない方々は当たり前でしょって思うかもしれないですが、なかなか明朗にしてくれてない事務所が多いですよ。ギャラに関して質問しても中々答えてくれないなど、嫌なお話をよく耳にします。インボイス制度はまだ始まっていませんが、それにも対応できる体制になっています。

延長管理は徹底しています。これはキャスティングのスキルも役立っています。弊社の延長売上は広告売上の35%ほどです。無断で延長されてないかパトロールもします!


宣材・プロフィール・HP・SNSの更新、こだわり

ミッシングピースのプロフィールは「プロフィール通りの人が来た」と言ってもらえるほど、イメージ良く、でも盛らないプロフィールです。更新も随時行っています。エントリーする案件に合わせてプロフィールの写真を変更することも少なくありません。

基本、年に一度はプロのメイクとカメラマンによるスタジオでの宣材撮影しています。

事務所のHPもツイッターは事務所の活動状況をアピールできる場であるだけでなく、微力ながら作品の宣伝の一助にもなるので、更新は地道に、マメに行っています。


デモリール作成。新しい取り組み

実績が積めるまで良いデモリールが無いから、実績が積めない。この現象から脱却するために、お付き合いのある、複数の映画監督にご協力いただくプロジェクトを立ち上げます。詳細については近日中に発表になりますが、新人でもデモリールを持ってる状態で俳優のスタートラインに立てるよう、全力で取り組んでいきます。

心理的安全性に特に気をつけてる。俳優の働く環境への配慮

俳優から見ると仕事の流れからマネージャーや事務所から仕事をもらっているような感覚に、マネージャーや事務所スタッフから見ると俳優に仕事を上げてるような感覚に陥りやすいです。俳優同士も悪い意味での先輩後輩関係から上下関係となりやすいです。ミッシングピースは最年長は62歳、最年少は18歳ですから、年齢による上・下感覚も生まれやすいです。

職場での心理的安全性についてリスクを背負ってると自負しています。

*心理的安全性
他人の反応に怖がったり、恥ずかしいと感じたりすることなく、自然体の自分を隠さずすべてオープンにできるような穏やかな雰囲気のある環境

KAONAVI人事用語集

象徴的な事例として「畏まりました」は禁止です。

*畏まりました
(つつしんで言いつけをお受けする意から) 相手を高めて、「承知した」「わかった」という意を、ていねいに表わす挨拶のことば。

コトバンク

無意識に使う言葉が関係性を産んでいくと思っていますので、謙譲語は禁止なのです。


そして残念なことですが、セクシャルハラスメント、パワーハラスメントがニュースになる業界でもあります。こちらはそのような問題が起こった場合は泣き寝入りするつもりはありません。このようなハラスメントではなくても俳優の働く環境が悪いと感じたり、悪くなるだろうと予感がした時はキャスティングさんや制作さんに状況を確認して対応してもらうようにお願いしています。


結果より変化を求めて。情報と状況を共有する仕組み

10年のマネージメント経験から、結果はやがて付いてくるものだと知っています。だから毎回の結果に一喜一憂しない(喜びますから、一憂しないかな。。)ことが大切で、そんなことより日々、変化してる、変化しようとしてることが大切です。自分にだけベクトルが向いていると変化が感じられない、未来が信じられない、過去に反省ばかりしてしまいがちなので、俳優には事務所の状況を伝え、いろんな情報も共有するようにしています。

このnoteもその手段の一つです。
他には連絡網というグループラインからの発信
【MP】俳優名というスタッフと各俳優とのグループラインでの情報交換
新人が入ってきた時のズームでの紹介
毎年1回開催する春の俳優大総会
など、情報交流、意見交換が活発になる仕組みを作っています。


その他の管理スキルはSE俳優の意見も取り入れながら

グーグルドライブ、ノーション、各種アプリなどを使い、リモートワークを可能にし、それぞれの部署が他の部署の情報や状況を常にアップデートできるようになっています。ほしい資料がスグに取り出せることも調べておく必要のある情報もスタッフならスグにアクセスできるようになっています。これはSE(システムエンジニア)スキルのある俳優からのアドバイスや働きによるところが大きいです。

おかげでデジタル弱者の私は追いつくのが大変です!


新人。3ヶ月はオンボーディング期間

新人は3ヶ月、オンボーディングとして捉えて、新人研修やナレーションレッスンで接触回数を増やして不安解消に努めます。

オンボーディングとは、乗り物に乗っていることを意味する「on-board」を由来とし、新しい仲間の順応を促進する取り組みを指す言葉です。人事用語では、新しく会社・組織に加わった人材にいち早く職場に慣れてもらうことで、組織への定着・戦力化を促進するための取り組みのことを指します。
入社後に組織風土や仕事に対してギャップや違和感を感じ、解消できないままでいると持っている力を発揮したり、早期に成長したりすることができず、離職につながる原因にもなりかねません。
そのため、人事だけでなく上司や同僚が積極的にオンボーディング支援を行えるよう入社前から計画をしておくことが重要となります

リクルートマネージメントソリューションズ


契約の更新は1年。更新前の面談はたっぷり時間をかけます。

契約は1年契約です。毎年、11月になると更新前の社長面談があります。1人1時間以上話すことになるので(45分の予定で始めるのですが、休憩の15分に食い込みながら、次の面談に食い込みながら、面談しています)面談のある1週間は本当に疲労困憊になりますが、とても大事にしている時間です。

気持ちがないのに、あるいは俳優業ができないのに所属していてもお互いの利益にはならないから、途中で契約解除することも認めています。

1年ごとに契約を更改してるのは、常に相思相愛で契約していたいからです。



時間となりました。今日の面談に間に合わせて書き切れたかどうか、一抹の不満はありますが、せめて面談する人たちが読んでくれてたらなぁと願うばかりです。