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気づく。認める…参加する!

ミッシングピースという俳優プロダクションのあれやこれやを、所属俳優に向けて、そしてミッシングピースってどんな事務所だろうって興味を持ってくださっている方々に向けて、綴っているnoteです。

そんな内容に相応しくないような変なタイトルで久しぶりのnoteを綴り始めてしまいました。(460文字目から、ミッシングピースってこういう事務所なのかってわかっていただけるように書いていきますので、できれば、ちょっと我慢してもらえると、助かりますw もちろん460文字目まで飛ばすのもアリですね)


今回のお題、頭にいろんな言葉を入れることができます。皆さんは何を入れますか?

「幸せ」?「幸運」?「チャンス」?
案外、私たちは自分の幸せに気がついていないし、自分が幸せだと認められないし、幸せがやってきてるのに掴み取ろうとしないし。

「不安」「焦り」「痛み」
を当てはめることはできませんか?
見て見ぬふりをして、無かったことにして、返ってそれに囚われてしまったりして。

「仲間」はどうでしょう?
ハマりそうです!!

で、私が入れたいのは「変化」です。


ずっと前から始まっていた大きなうねり

1昨年、所属俳優が次々と海外で生活を始めるようになり、妊娠出産する俳優も一人や二人ではなく、活動できる俳優が足りない!!事態になって新人発掘に注力するようになりました。

それまでミッシングピースは主に紹介で所属俳優と出会っていました。もちろん、例外はありますが、少なくとも新人発掘に注力するより日々の営業活動に重きを置いていました。

幸いなことにシフトチェンジしたら、移籍、新人ともに順調に増えていきました。ミッション1は達成です!


ミッションがいっぱい


さて、ミッション1が達成したら「活躍する俳優」が補充できる訳ではありません。移籍であろうが、新人であろうが、ミッシングピースに馴染んで結果が出るまでに数ヶ月から1年はかかるものです。その期間を如何に短くして早々に活躍しもらえるようにする、これがミッション2です。

ミッション2を達成するために
移籍組は今まで馴染んできた俳優業を生かしつつもミッシングピースのやり方も踏襲しなければなりません。無意識でやってることもあるので慣れ親しんだことから脱却するのは難しいものです。知らず知らずのうちに慣れてもらうしかないこともあれば、納得してやり方を変えてもらうこともあります。彼らの今までのキャリアを尊重しながら、チームとして動くミッシングピースのやり方に魅力を感じてもらえるように橋渡しをするのが私の課題となりました。

新人のミッション2の実行はまず、俳優という職業の実態を体得するところから始まります。新人にとっては夢と現実を知る辛い作業でもあります。主に仕事を円滑に進め得るための、例えばスケジュールやアルバイトや連絡に関する事務所とのルールを理解して、守らないといけません。メールにはメールでラインにはラインで答えるというような簡単なことから、髪を切るタイミングはエントリーした案件の選考が終わってから(ミッシングピースはとてもたくさんの案件にエントリーするので、案件が重なって、髪を切れなくなってしまう新人がいます)などという、自分ごとになったときにその難しさを実感するものもあります。

ミッション3は営業資料作成もしくは改善です。
選考用のプロフィール、選考時に添える動画資料、動画選考案件の動画作成、ナレーション案件の仮ナレーション録音など。これらは事務所と俳優の共同作業なので、(まず、共同作業ということを俳優に理解してもらわないといけないところから話は始まるのですが。。。)モチベーションを高く維持して、常にアップデートしようという空気を送り続けるのが私のミッション3です。動画資料を持っている俳優はブラッシュアップしてもらい、動画資料のない俳優は資料を作るための台本を作ったり、探したり、稽古したり、相手役を選んだり、ロケハンしたりしています。この作業は作成経過自体が俳優に気付きと刺激とコミュニケーションの場となっているのは計算外の当たり!でした。

ミッション4は適材適所の営業
俳優Aにはどんな魅力があり、どの役には強いか、誰をどの案件にどういうふうにエントリーするか、どんな資料を用意するか、どんな文言を添えるか。俳優には事務所に知ってもらう努力、事務所には俳優から聞き出す努力が必要です。日々のコミュニケーションがとても重要な鍵を握っています。

ミッション5はオーディション対策
キャスティング会社も経営してますので、オーディションのことは分かっている方なので、そのスキルを俳優に伝え、実践してもらいます。これを会得して実践できるようになるまでの「気づき」の場を提供するのが私のミッションです。今は千本ノックと言って、一人の俳優が自分が演じてみたい1シーンを提案して、その相手役をみんなで代わる代わる演じるという方法で、相手によって変わる自分の変化に気づいてもらうことと、他にない?と提案して演じたもの以外の演技を披露してもらうという方法を試しています。(とっても面白い方法ですよ!)

ミッション6は外部とのコミュニケーション
事務所と俳優の関係にとどめず、監督や現場の方々との直接のコミュニケーションの場を模索しています。自分達が独りよがりにならないために。監督をお招きしてワークショップしたり、ラジオCMディレクターに実験的な収録で俳優を使っていただく場を設けたり、春にはテレビプロデューサーをお招きして講演していただく予定もあります。

こんな取り組みが身を結び出しているなと強く感じ始めたのは2023年夏頃でした。

繋がる繋がる2024年は激変かも!

2023年夏、5話完結の配信ドラマのメインキャストに新人俳優が大抜擢されました。秋には鳥谷宏之がテレ東の連ドラにメインキャストで撮影になりました。鳥谷に関しては「相棒」3シーズン連続、出演で、前回の役は前々回の役と同じ(捕まってないし、死んでないから実現しました!)特別企画でした。

一人の俳優がオーディションで勝ち取った現場で高評価され、別の現場にレギュラーキャストで呼ばれ、その現場に多くの俳優が出演できたり、その現場から別のドラマに呼ばれたり、オーディションで試されている役ではない役でオファーされたり…、「相棒」は6週連続で誰かが出演できて、

プレイングマネージャーの武田が営業して繋がって出演が決まった俳優を別の海外案件でオーディションで呼んでもらい、それも決まったりして、

とにかく点が線になり、線が面になり、繋がる繋がる!2024年です。


この変化に気づき、認め、参加しなくちゃ!

一人じゃ起こせなかった、二人でも起きなかった、集まった仲間がいるから、応援してくださる方々がいるから、繋がって繋がって、繋げて繋げて、起こり始めたこの変化。変化というものを本能的に嫌うように人間はできています。変化が訪れると不安になって落ち着かなくなります。何かが起こるくらいなら、何も起こらない方が、少なくとも今は生きてるんだからと本能が反応するそうです。変化の存在さえ無視して、やり過ごそうとするそうです。

けれど、だからこそ、気づき、認め、そして参加しなくちゃ!それが今のミッシングピースです。