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わたしの影がわたしを覆う時間 - セルフポートレート

日が沈むとき
逆側の空からは
地球の影が昇ってきます。

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写真:Puy de domeの日没の時間帯

そしてその影がどんどん空の頂上まで昇り
わたしたちの世界を暗く覆い、夜になります。

暗闇が昇ってくる時間です。



ある日わたしは
外に暗闇を見ました。

昼の2時ぐらいだったでしょうか
わたしは窓を閉めてブラインドを下げて
うずくまって耳に手をおしあてて
目をつぶって何時間も過ごしました。

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しかしどこからか光は溢れてくる。
ブラインドをさげても
隙間から明るい光が見える

恐怖でした。

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一筋の光の意味がわたしにはわからず
目を背けてどうにかその光を消そうと試みるけど
どうしても密封しきれない密封容器の隙間のように
2ミリ 開いている

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わたしの世界は
窓の外から昇ってきた暗闇で覆われているのに
もう真っ暗な視界に
一筋だけ光が見えている

外は晴れていて
そこには人が生活しるのかもしれない
外からは音が聞こえるかもしれない

わたしは逃げるように
なるべく暗いところに逃げるけど
どれだけ自分を狭くて暗い空間にいれても
どうしても見える一筋の光

その光は黒いのか白いのか
希望のように明るいのか
盲目にしてくるように瞬いているのか
それはそれはわたしには眩しくて
わたしは逃げ惑っていた



夕方6時

わたしは作ったキッシュをどうしたか
突然気になり
台所へいくと
キッシュは綺麗に切って冷蔵庫にしまわれていた。

夫は4時間ずっとリビングで遊んでいて
「お腹すいた?」と無邪気に聞いてきたので
夫に感謝した。


4時間の間に見た一筋の光を撮ろうと思った
第一弾のExperiment
本来ならば絵の具を使おうと思っていたものなので
まだまだ初段階の実験です。

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