コンサルタントの視点 ~一蘭から学ぶ~
おはようございます。今朝も勢いで書きます!
コンサルタントには相手を納得させるアウトプット力が求められる。そして、そのために必要なのがインプット。ただ、インプットと言うと本を読むことや講演を聞くことをイメージするかもしれないが、それだけではない。
一番のインプットは日ごろのコンサルテイング活動から得られるものである。ご支援先で成果が上がったこと、上手くいったこと、あるいは、上手くいかなかったこと、このような実際に起きた事例が一番のインプットとなる。
そして、コンサルタントはその事例を他の会社でも応用がきくようにルール化をする。ルール化をすることで、他の会社でもアレンジができるようになり、その会社なりの方法で成果を上げられるようになる。
また、コンサルタントの活動はコンサルテイングをしているときだけではない。日常生活をしている中で、体験したことも貴重なインプットになる。ただし、そのときは、コンサルタント自身がそのような意識でいなければいけない。その意識がなければ気づくことも気づかず、考えることもない。
ただ、それは難しいことではない。「なぜなんだ?」と疑問を持つだけでいい。例えば、繁盛店に入ったときに、なでこの店は繁盛しているのかと考える。あるいは、逆になぜ繁盛していないのか?どうすれば繁盛するのかを考えてみる。これが、貴重なインプットとなる。
例えば、最近だと私は一蘭について考えた。一蘭は福岡発祥のラーメン店。今は全国展開をしており、どの店も繁盛していると聞く。
私は大学を卒業して社会人になった頃は博多に住んでいた。一蘭のラーメンは当時から有名で行きたいお店になっていたが、いつも行列で諦めていた。一度だけ食べたことがあるが、それ以来、久しぶりに食べる機会があった。25年ぶりくらいである。
しかし、正直な感想を言うと、それほど美味しいとは思わない。普通に美味しいという感じ。むしろ、価格が高いと感じた。一杯930円だったと思う。他のラーメン店であれば、この値段であれば何らかの特徴があるものが多い。ところが、一蘭のラーメンは至ってシンプルである。
なぜ、こんなに流行るんだ?
ラーメンを食べながら浮かんだシンプルな疑問。コンサルタントは自らの疑問を大事にしなければいけない。そこから、考えが始まる。店内をジロジロと見るが、一蘭のうんちくポスターや仕切り席は昔から変わっていないが、他に流行る理由が特に見当たらない。
今度は、そのことを他人に話す。そうすると、色んなヒントを聞くことになる。今回の場合は、どうも一蘭は子供ラーメンというのがあって、それは無料のようなのだ。なので、子育て家族が4人で食べに行くと、2000円ほどで全員が食べられる。こうなると安いラーメンになる。大人も喜ぶ。
誰をターゲットにして、その人が喜ぶために何をするか?
これも一つの発見。この発見につながったのは、ラーメンを食べながら浮かんだシンプルな疑問。
なぜ、一蘭は流行るのか?子供は無料でラーメンを食べられるから。
この視点をもって、また一蘭へ行く。そうすると、また違った発見があるかもしれない。そうやって一蘭が流行る理由をルール化していく。そして、今度はそれを事例にして、ご支援先企業が繁盛していくための手法を提案する。
コンサルタントにとってアウトプット力は必要で、そのためにインプットが必要となるが、それは、生活そのものであること。そこに疑問を持つこと。それが、発見にも、繁盛化のためのルールづくりにもつながっていく。
繁盛店のワケを考えて、今日もステキな一日に。
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