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母と妹の和解

母と妹の和解だなんて大袈裟に思えるかもしれないけれど、これはずっと私が願ってきたことなのだ。

先日のホテルステイの後、母が会ってくれるかわからないが妹と実家に行ってみることにした。妹は躊躇していたけれど、私はお母さんが会うか五分五分だけどダメならすぐに家まで送ってあげるから、と言って帰ってみた。不安はあった。

帰ってからも寝室に閉じこもる母。タイミング悪く熱中症気味で体調不良の母は突然の訪問に戸惑っているようにも見えた。非常に微妙な調整をしながら母に近づき段階を踏んで母と妹は対面を果たした。

強制的なきっかけが必要だっただけで、母は本当は妹に会いたかったんだな、と母の妹への愛情を目の当たりにできて、何とも言えない幸せな気持ちになった瞬間だった。

母と妹は似ていて非なる性格ではあるけれど、譲れない性格というのが顕著なので一度喧嘩したり傷つく出来事があるとそれをずっと引きずってしまっていた。

普段私が妹の話を母にするとどうしてか母はだんだんと激昂していって何故か私が責められているかのような状態になっていた。

つい最近も母とそんな状態になって、妹を責める口調になったので、私は私が責められているわけではないのに泣いてしまうほど妹の側に立って母に反論していた。

母はそれで何かが解れたように思う。

諦めずに向き合っていけば、何とかなるものだなぁと思う。

その道のりはとっても辛いんだけど、こうやって絡まった糸を解せた瞬間は逆に幸せをとてつもなく感じられるのだなと思った。


再開の後は父が妹を送るというので私、母、妹、姪、全員が車に乗り込んで妹の家まで送っていった。

私は家族をかけがえのないものだなと、こんなに幸せなことはないな、と今までで一番強く感じた日だった。

急速に母は変化しているのだろう。

会った後妹は、「お母さん変わった、顔から陰の雰囲気消えてる、目が優しくなった。憑物が落ちたみたい。何でなん?」というので、

「ワイのおかげ」

と言っておいた。

正直、本当にそう思ってる。

だって私がそう願ったから。そうなるように根気よく母と向き合っていたから。私と母の関係は随分よくなってたけれど、家族全員と仲良くなければ意味がないと思ってたから。

私に対して良い気持ちがあっても妹のことは悪く言うのはとても気分が悪いものだったのだ。

(書いててなんか私の人生テーマいっつも同じやなって思った。しかし職場ではうまくいかなかったけど。単なる転換期のお知らせにすぎなかったからうまく操縦できなかったんだろな)

でも母と妹の関係が良くなるって、私にとっての最高の幸せなんだよな、と思ってたから、切に切に願っていたからこそうまくいったんだなと思う。

自分の中での上位にある願いが叶って本当に嬉しく思う。

もちろん母と妹はこれからもうまくいくわけじゃない、だけど何かが今までと違う、喧嘩しても途絶えてしまう感じにはならないと思う。私が望んでないから。


家族のことで色々悩んだ人生前半、それの一つの集大成が帰りの車の中で感じた(今でも感じてる)幸福感なのかなーと思う。荷が降りたというか。頼まれてもないのに勝手に問題をなんとかしようとしてしまう長女気質はそろそろ卒業できそう。


そんなわけで今日もごきげんよう。




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