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今更Happyの曲解説③

9月にアルバムを出したばかりだけど次回作を作るために動き出しとります。なぜならワンマンやりたいけど曲数が足りないから…😭😭😭

しかしながら1st mini album「Happy」をまだ世の中に広めきっていない状況では次回作を出せない!ということで3日前からnoteを書くという草の根活動しています。Twitterで最初の記事を出したところ、フォローされてない人からの「いいね!」があったり、みなさんのリツイートのおかげで広がってる感じがします。THANKS!!!

ということで今日の曲にいきましょう。

3.Fire

「みそっかす」(僕が以前やっていたバンド)に「ドリルおじさんのテーマ」という曲がありまして。僕はとてもその曲が好きで。確かインディーズに戻ってきてからの1st mini albumの制作の時だったと思います。ギターのノブリルに、こんな曲がやりたい!とFranz Ferdinandのthis boyという曲を聴かせたんですが、彼はそこから3時間ほどで「ドリルおじさんのテーマ」を書き上げました。(天才…!)名曲ができる瞬間というものはいつも突然やって来るんだなぁとバンドを10年以上やって思います。

ガストバーナーにもそんな曲が欲しかった。欲を言えば「ドリルおじさんのテーマ」をアップグレードしたようなライブアンセムが欲しかったのです。

試しにプロデューサーのマイケルにFranz Ferdinandのthis boyを聴かせてみました。

「こういう曲ガストバーナーに欲しいんだけどイメージつく?」と。マイケルはそこから数時間でバックサウンドのデモを完成させました。(彼もまた天才…!)

最初は今よりBPMが20ほど遅く、サビに今のようなメロディはありませんでした。

サビ最後の「火元に注意」の部分のメロディとハーモニーはあって、とても魅力的だな、と思ったのを覚えています。

メンバーに聞かせると、すぐに良い反応をもらうことができました。

しかしながら僕は納得できませんでした。なぜならサビがないから。僕は18歳までの多感な時期をJ-POPと共に過ごしたせいか、サビがないと我慢できない体になっていたのです。

サビ作りは難航しました。ただキャッチーなメロディを乗せても硬派なバックサウンドとのバランスが保てないし、得意の歌謡メロディもバックサウンドに合わないのでNG。弱すぎるメロディだとバックサウンドのパンチに負けてサビっぽくなりません。3ヶ月ほどマイケルと僕とでメロディアイデアの出し合いをしましたがほとんどボツ。マイケルと僕の間に少しずつ心の溝が出来始めていました。

転機はある日マイケルが作ってきたメロディ。サビの出だしが今までで一番良く、これ以上ひっぱってもマイケルとの仲が悪くなるし、ここら辺で妥協してしまおうかと思いました。

メンバーに感想を聞いたところ「はるきちさんが納得するならこれでいきましょう」とのこと。

あらためて曲に関してメンバーが僕に対して絶対の信頼をおいてくれていることを知り、そんなメンバーがいながら妥協しようとしてしまったことを恥ずかしく思いました。

そこからはマイケルが作ってくれた出だしの4小節のメロディを反芻しながら続きのメロディを作り続ける日々。1週間ほどして風呂に入ってるときにメロディが急に降りてきました。やはり名曲ができる瞬間は突然。

そのまま仮歌をマイケルのパソコンに入れたのですが、マイケルも「カッコいいですね!」と。

出来たサビのパワーは凄まじくて、一気に曲が締まりました。

メロディができた瞬間にタイトルはFireに決めてました。そこまでに溜まったフラストレーションや日々の生きにくさ、憤りを全部歌詞に叩き込みました。

僕は前向きな歌詞に救われたことが一度もありません。この曲はネガティブなエネルギーの爆発です。ネガティブなエネルギーが爆発することによってポジティブなエネルギーに変わる、前向きな言葉以上に誰かを救うことができる。僕はそういう風に考えています。

この文章を読んでから今一度「Fire」を聴いてみて欲しいです。

you tube のリンク貼っておきます。


それではまた!

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