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あなたがdciで輝くために

嬉しいことに、最近「dci行くにはどうしたらいいですか?!」というようなdmや相談を受けることが多くなってきました。

何を調べるにも英語で書いてあるし、パケットもいい値段するし、いろいろと戸惑ったり手間取ったりしますよね。

もう既にオーディションについて分かりやすいブログを書いている方はいらっしゃるので、今回は私がやって良かったことに関してお話ししようと思います。
こんな人もいたんだな〜程度に捉えながら読んでみてください🫶

💡About Me

まずさくっと自己紹介します✌️
地方の小学校でマーチングを始めました。その時からずっとバリトンとかユーフォをやっています。
とても弱小なチームでしたが、そこでdciの世界に出会うことができました。

その後、中学生で一般団体に入りました。高校はマーチングが強い学校へ進学、卒業後は都内の大学に進学し、関東の一般団体に入りました。

Carolina Crown, Santa Clara Vanguard, Blue devilsのオーディションを受け、コントラクトを貰いました。(クラウンはツアーには参加しませんでした)

クラウンとバンガードはコロナ禍だったのでビデオオーディション、ブルーは11月の現地のキャンプに参加しました。

🌱中高生のときにやったこと

①語学

英語が喋れなくてもトップコーに受かった人は何人もいますが、技術は充分に足りていてもコミュニケーションが上手くとれなかったという理由だけでカットされてしまうことも無きにしも非ず、らしいです。。。

そんな話を聞いていたので、授業だけでも英語は手を抜かないように意識していました。たぶん、マーチングが上手くなるより、言語の習得の方が時間かかると思います。
携帯の設定言語を英語に変える、いろんなコーのSNSの投稿やサイトを意識的に読んでみる、dciのジャッジテープを聞いてみる(これは全然理解できませんでした)、英検を受ける、こんな感じのことはやっていました。
中学の教科書の丸暗記と、英検の勉強と、英文の音読を続けたのがけっこう効果があったと感じています。

結果的に、日本にいる間に英語がペラペラになれたわけでは無かったのですが、実際のオーディション中、ツアー中に英語にそんなに困難が無かったので助かりました。ついでに大学受験もかなり楽になりました。

②ミュージック

とにかく基礎練ばかりしていました。少なくとも1日1時間は基礎に充てていたと思います。
とは言っても、吹奏楽の人たちほどはちゃんとできていなかったと思います。ごく普通のロングトーンやクラークなどのベーシックをメトロノームとマークタイムありでやっていました。

ボルドーニを少しずつやっていました。

私はローブラスですが体格がかなりチビで、ガタイの良い人たちにはブレスの量では敵わないなと感じていました。なので、ブレストレーニングは欠かさず行った上で、いかに効率良く吹くかを考えるようにしていました。
全体レッスンの度にテックを捕まえて、音を聞いてもらって、アンブシュアを矯正しました。

結果、150cmのチビでも190cmくらいあるアメリカ人と同じくらいのパワープレーはできるようになりました。低身長ローブラスの民は、ブレストレーニングに加えてバジングの振動効率をいかに上げるか、身体を柔らかく使うか、を意識したら良いかもしれないです。

③ビジュアル

とってもMMがポンコツだったので、どこの筋肉をどう使うかを理論的に考えるようにしていました。
インナーマッスルのトレーニング(ただのプランク)をやるようにしてから、かなりマシに歩けるようになりました。

私が中学生の時点で、これからのdciは踊りまくるぞーという雰囲気があったので、YouTubeでバレエのバーレッスンを見て練習していました。ストレッチもやりました。
元々小学生の頃に少しバレエは習っていましたが、改めて理論を説明する動画や文献を見ると新しく学ぶことばかりでした。

練習してるうちに、dciはブラスのダンスが多いチームに行きたいと思うようになりました。
そういうチームでは、オーディションで基本的にその場で振りをつけられてすぐに覚えなくてはいけませんが、振りへの初見力がついたのはバレエの基礎を少しでもやったお陰かなと思っています。

🌱大学入学後にやったこと

①ミュージック

(大分遅いかもしれませんが)アーバンを始めました。14 Characteristic Studiesをクラウンのオーディションで使うと決めたので、いくつか練習しました。
パケットも入手して、練習を始めました。
基本的に毎年ミュージックでやることは大して変わらないので、パケットに手をつけるのは早い方が良いと思います。

数回プロの先生に個人レッスンを受けに行きました。特にボルドーニが悲惨だったので、指導を頂けて良かったなと感じています…

コロナで大学が完全オンラインの中、楽器可の家に住んだおかげでめちゃくちゃ練習ができました。
首都圏で一人暮らしをしているとなかなか練習環境の確保に苦労しますが、音大の近くの物件を探すと防音じゃないけど楽器可の家があったりします。意外と家賃が安いことも多いのでおすすめです。(その代わりボロかったりはします。)

大学に通うようになってからは学校の練習室を使い倒しました。他大学のことはあまり分からないのですが、私の通っているところは一般大学でも良い練習室が使えました。

あとは、毎週末一般団体でいっぱい吹いていました。

②ビジュアル

背が低い分リフトアップすること、常に良い姿勢でいることは特に気をつけるようにしました。
MMの待ち時間なんかも良い姿勢を意識してました。
オーディションに行ったら休憩中も待ち時間もたぶんチェックされているので、常に見られている意識は大切だなと思います。

MMは相変わらず上手じゃなかったのですが、上手い人を捕まえて、自分のMMを見てもらったり、何を意識しているか質問したり、比較のために一緒に歩いてもらって動画を撮ることをよくしていました。

ここ最近dciに参加した人に話しかけて、現地のトレンド?のような、日本でこれまで教わってこなかったテクニックについて聞いたことがかなり力になりました。

ダンスは、全身鏡を買って家でのバーレッスンを続けたり、単発でダンスレッスンに行きました。
私の場合クラシックとジャズはなんとなく対応できましたが、ヒップホップが本当に苦手でした。なのでオーディション前は家でノリの良い音楽を流しまくって、アホみたいに踊っていました。笑
アメリカの人たちは表現の強さが桁違いに凄いなと感じています。ブラスのオーディション程度のダンスに求められていることは、上手い下手よりもファーストテイクでパッションが出せることと、決められたカウントやムーブの指示を守れるかなのかなと思いました。

オーディション前には受けるコーでマーチしていた先輩にレッスンをして頂きました。
クロスフロアなどを日本で教わって渡米したら、オーディションで「あ〜次はあれね!前やったわ〜!」と分かって、マジで進研ゼミでした。
もし身近にそんな人がいれば頼んでみると良いかもしれません。身近にいなかったらSNSで探して、オンラインレッスンをお願いするのもいいかもしれません。

③その他

あとは細々とした部分です。

【表現の引き出しを増やす】

クラシック、ジャズ、ポップス、ワールドミュージック、幅広いジャンルの音楽を聴きました。
オケを学生料金で何度か聴きに行きました。

ダンスもクラシック、コンテンポラリー、ジャズ、シアター、ヒップホップ、沢山観て勉強しました。特にコンテンポラリーに馴染んでいたおかげで、いろんなムーブに適応できるようになった気がします。
主な情報収集源はYouTubeとインスタでした。

また、大学でアート関係の勉強をしていることもあり、美術館や展示によく行くようにしていました。自分のやるショーのコンセプトひとつ理解するにも前提知識、リテラシーはある程度必要なんだな〜と感じています。
まだまだ未熟ですが、自分の中の引き出しを増やすことで、いつかデザイナー・クリエイターの意図をもっと掴めるようになりたいな〜と、今も思っているところです。ブルーのデザイナーはマジですごかったです。

【自分の魅せ方】

特にオーディション中に意識していたことです。
同じぐらいの技術の人と自分が並んだ時、チビな私なんかより、背が高くて顔が良くて、衣装が映えそうな人を受からせるんだろうな〜ということはずっと思っていました。
だからこそ、ぶっちぎりの技術でオーディションに受かりたかったし、「この子が欲しい」と思って貰えるようなプレー、オーラについて考えていました。
ぼけーっとした顔をしてるより「精悍」とか「凛々しい」みたいな言葉が似合うオーラが出せる人の方が、ショーマンシップあってパフォーマンスが強いし、将来的にも伸びると感じています。

オーディションには、身体のラインがよく見えるレギンスとタイトなTシャツで臨みました。
前髪は上げて、眉毛とアイメイクはしっかり目にしました。
立ち姿勢と表情には常に気をつけていました。
MMのブロックを組むときも、ダンスオーディションで前後に散らばるときも、最前列を狙ってどんどん前に出ました。

(気にしすぎだったかもしれませんが)日本人とあまりつるまないようにして、現地の子と英語でコミュニケーション取ってるアピールをしました。笑

【金銭面】

いろいろな方法がありますし、おそらく1番苦労する部分だと思います。

バイトはもちろん頑張りましたが、一人暮らしをして大学に通いながら休日は全て一般団体の練習、という生活スケジュール、そしてとんでもない円安の状況で、dciにかかる全ての費用を賄うことはできませんでした。
そこで、スカラシップに応募しました。
英文レポート3本、推薦状2通を送り、合格をいただきツアー費の大部分を免除して頂きました。本当に感謝しています。

dciにはスカラシップ、奨学金制度があります。各コーが独自のスカラシップを持っている場合もあります。例えば、応募資格が「女性であること」だったり、「音楽専攻であること」だったり、色々な条件のものがあるので、一度調べたり問い合わせてみると良いと思います。

コーディレクターに金銭面の状況を伝えたら、支援に繋げてくれる場合もあると思います。
ビデオだけでコントラクトを出してくれるコーもあります。
金銭面で諦める前に、コーにメールして連絡を取って情報を集め、動いてみて損はないと思います。

おわりに

ここまで長々と読んでくださりありがとうございます。
私はおそらく、かなりオーディションへの準備期間が長く、ゆっくり基礎から積み上げる時間的余裕があった方だと思います。

ですが、ブラスに関しては、蓋を開けてみればトップコーでも全然楽器吹けないとか、あんま楽器持ててないとか、そういう人はまあまあいます。

仮に準備不足だったとしても、テックの前で「私できます上手いです」オーラを出していけば2回目くらいでコントラクト貰えちゃうことも全然あると思います。

私が受からんで誰が受かるねんマインドでオーディションに臨んでやったらいいと思います!

Good Luck❤️

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